二級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問91 (学科4(建築施工) 問16)

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問題

二級建築士試験 令和8年(2026年) 問91(学科4(建築施工) 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 胴差と通し柱との仕口の補強には、羽子板ボルトを用いた。
  • 非耐力壁の厚さ12mmの合板の留付けには、長さ32mmの釘を用いた。
  • 垂木の継手の位置は、母屋(もや)上端で乱に配置した。
  • 筋かいと間柱が取合う部分については、間柱を筋かいの厚さだけ欠き取り、釘打ちとした。
  • 梁は、腹を上端にして取り付けた。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なものは「梁は、腹を上端にして取り付けた。」です。

木材に反りがある場合、外側にふくらんだ側を「背」、内側にへこんだ側を「腹」といいます。

梁や桁のように横向きに使う部材は、荷重によって中央が下がる方向にたわむため、原則として背を上端にして取り付けます。

したがって、「腹を上端」とした記述が逆です。建築士試験の施工上の基本事項でも、梁や桁は背を上端にして取り付けるものと整理されています。

選択肢1. 胴差と通し柱との仕口の補強には、羽子板ボルトを用いた。

適当な記述です。

胴差は、2階の床の高さ付近などで柱どうしをつなぐ横架材です。

胴差と通し柱の接合部には、地震や風などによって部材が離れないように補強金物を使用します。

羽子板ボルトは、通し柱と胴差などの接合部を補強するために使用できる金物です。

選択肢2. 非耐力壁の厚さ12mmの合板の留付けには、長さ32mmの釘を用いた。

適当な記述です。

合板を釘で留め付ける場合、釘には合板を下地へ十分に固定できる長さが必要です。

一般に、釘の長さは打ち付ける板厚の2.5倍程度以上を目安とします。

厚さ12mmの場合、

12×2.5=30mm

となるので、長さ32mmの釘を使用することは適切です。過去の建築士試験でも、厚さ12mmの合板に長さ32mmの釘を用いる施工は適当なものとして扱われています。

選択肢3. 垂木の継手の位置は、母屋(もや)上端で乱に配置した。

適当な記述です。

垂木は、屋根面を支えるために棟から軒方向へ取り付ける部材です。

垂木を継ぐ場合は、母屋の上で継ぎ、継手の位置が一か所に集中しないように乱に配置します。

継手を一直線上にそろえるより、位置をずらしたほうが弱い部分が集中しにくくなります。

選択肢4. 筋かいと間柱が取合う部分については、間柱を筋かいの厚さだけ欠き取り、釘打ちとした。

適当な記述です。

筋かいは、地震や風による水平力に抵抗する重要な構造部材です。

そのため、筋かいと間柱が交差する場合には、筋かいを欠き取らず、間柱のほうを筋かいの厚さだけ欠き取ります。

筋かいの断面を欠き取ると耐力が低下するためです。現行の公共建築木造工事標準仕様書でも、筋かいが当たる箇所では間柱を切り欠くことが示されています。

選択肢5. 梁は、腹を上端にして取り付けた。

不適当な記述です。

反りのある木材では、外側にふくらんでいる側を「背」、内側にへこんでいる側を「腹」といいます。

梁には床や屋根などの荷重がかかり、中央部分が下向きにたわもうとします。

そこで、あらかじめ上向きにふくらんだ状態になるように、背を上端、腹を下端にして取り付けます。

したがって、

「腹を上端」ではなく、

「背を上端」

とするのが適切です。

まとめ

この問題では、木造建築の各部材について、取付け方法や木材の向きを理解しているかがポイントです。

胴差と通し柱の接合部には、羽子板ボルトを補強に使用できます。

厚さ12mmの合板には、長さ32mmの釘を使用できます。

垂木の継手は、母屋上で位置をずらして配置します。

筋かいと間柱が交差する部分では、重要な構造部材である筋かいを欠き取らず、間柱のほうを欠き取ります。

そして、梁や桁などの横架材は、荷重によるたわみを考えて、

背を上端、腹を下端

として使用するのが基本です。

したがって、「梁は、腹を上端にして取り付けた。」という記述が最も不適当です。

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