二級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問88 (学科4(建築施工) 問13)
問題文
鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
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二級建築士試験 令和8年(2026年) 問88(学科4(建築施工) 問13) (訂正依頼・報告はこちら)
鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 隅肉溶接の溶接長さは、有効溶接長さに隅肉サイズの1/2倍を加えたものとした。
- 溶接部にピットがあったので、不良部分を削り取り、補修溶接を行った。
- ベースプレートの支持工法は、特記がなかったので、あと詰め中心塗り工法とし、無収縮モルタルを使用した。
- 筋かいによる補強作業は、建方の当日に行った。
- 架構の倒壊防止用に使用するワイヤロープは、建入れ直し用に兼用した。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なものは「隅肉溶接の溶接長さは、有効溶接長さに隅肉サイズの1/2倍を加えたものとした。」です。
隅肉溶接では、溶接の始まりと終わりの部分は、必要な溶接断面を十分に確保しにくいため、その分を余分に見込む必要があります。
そのため、実際の溶接長さは、
溶接長さ=有効溶接長さ+隅肉サイズの2倍
とします。
したがって、「隅肉サイズの1/2倍」ではなく、「隅肉サイズの2倍」とするのが適切です。
不適当な記述です。
隅肉溶接の始端部と終端部では、溶接の形が十分に整わず、有効な断面を確保しにくいことがあります。
そのため、両端についてそれぞれ隅肉サイズ1つ分を見込み、
溶接長さ=有効溶接長さ+隅肉サイズ×2
とします。
「1/2倍」では長さが不足するため、誤りです。
適当な記述です。
ピットとは、溶接部の表面にできる小さなくぼみ状の欠陥です。
溶接部に不良箇所が見つかった場合は、その部分をそのまま残すのではなく、不良部分を取り除いたうえで補修溶接を行います。
補修後は、必要に応じて再度検査し、溶接部に問題がないことを確認します。
適当な記述です。
鉄骨柱のベースプレートと基礎との間には、柱から伝わる力を確実に基礎へ伝えるため、モルタルを充填します。
特記がない場合に、あと詰め中心塗り工法とし、無収縮モルタルを使用することは適切です。
無収縮モルタルは、硬化するときの収縮が小さく、ベースプレートの下をすき間なく充填するために使われます。
適当な記述です。
鉄骨の建方途中では、柱や梁がまだ完全に固定されていないため、架構が不安定になることがあります。
風などによって架構が変形したり倒れたりする危険を防ぐため、筋かいなどによる補強は建方を行った当日のうちに行います。
翌日まで補強せずに残すのは、安全上適切ではありません。
適当な記述です。
建入れ直しとは、鉄骨の建方後に柱などの傾きを調整し、正しい位置に直す作業です。
架構の倒壊を防止するために取り付けたワイヤロープは、必要な強度や取付け状態を確保したうえで、建入れ直し用として兼用することができます。
倒壊防止用だから建入れ直しに使用できない、というわけではありません。
この問題では、鉄骨工事における溶接と建方の基本的な施工方法を押さえることがポイントです。
隅肉溶接では、
溶接長さ=有効溶接長さ+隅肉サイズの2倍
とします。
溶接部にピットなどの不良があれば、不良部分を取り除いて補修します。
ベースプレートの下には、特記がない場合、あと詰め中心塗り工法で無収縮モルタルを使用することがあります。
また、建方中の架構を安定させる筋かいによる補強は、建方当日に行います。
倒壊防止用のワイヤロープは、建入れ直し用に兼用することができます。
したがって、「隅肉溶接の溶接長さを、有効溶接長さに隅肉サイズの1/2倍を加えたものとした。」という記述が最も不適当です。
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