二級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問87 (学科4(建築施工) 問12)
問題文
高力ボルト接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
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二級建築士試験 令和8年(2026年) 問87(学科4(建築施工) 問12) (訂正依頼・報告はこちら)
高力ボルト接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ボルト頭部と接合部材の面が1/20以上傾斜していたので、勾配座金を使用した。
- 高力ボルト用の孔あけ加工は、接合面をブラスト処理する前に行った。
- 高力ボルト摩擦接合において、接合部の材厚の差により生じた肌すきが1.0mmであったので、フィラープレートを挿入せず、そのまま締め付けた。
- トルシア形高力ボルトの本締めにおいて、シャーレンチでピンテールが破断するまで締め付けた。
- トルシア形高力ボルトの締付けは、マーキング → 一次締め → 本締めの順で行った。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なものは「トルシア形高力ボルトの締付けは、マーキング → 一次締め → 本締めの順で行った。」です。
高力ボルトの本接合における締付けは、
一次締め → マーキング → 本締め
の順で行います。
マーキングは、一次締めをした後に、ボルト・ナット・座金・母材にわたって印を付けるものです。本締め後にこの印のずれを確認することで、ボルトや座金が一緒に回る「共回り」などが起きていないかを確認できます。国土交通省の現行標準仕様でも、この順序が定められています。
適当な記述です。
ボルト頭部やナットが接する面が傾いていると、ボルトを締め付けたときにボルトへ偏った力がかかるおそれがあります。
そのため、ボルト頭部またはナットと接合部材の面が1/20以上傾斜している場合は、勾配座金を使用します。
勾配座金を使うことで、ボルトをできるだけまっすぐ締め付けられるようにします。
適当な記述です。
高力ボルト摩擦接合では、接合面に十分な摩擦力を確保するため、ブラスト処理などによって表面を適切な状態にします。
孔あけ加工は、ブラスト処理を行う前に行うのが基本です。
ブラスト処理後に孔あけ加工をすると、加工によって接合面を傷つけたり、削りくずなどを付着させたりするおそれがあるためです。
適当な記述です。
接合する鋼材の厚さに差があると、接合面にすき間ができることがあります。これを肌すきといいます。
肌すきが1mmを超える場合は、フィラープレートを入れてすき間を補います。
今回は1.0mmであり、「1mmを超える」場合には当たりません。
したがって、フィラープレートを挿入せずに締め付けることができます。
適当な記述です。
トルシア形高力ボルトには、ボルトの先端にピンテールという部分があります。
本締めでは専用のシャーレンチを使用し、所定の締付け力に達してピンテールが破断するまで締め付けます。
本締め後には、ピンテールが破断していることなどを確認します。
不適当な記述です。
順序が誤っています。
正しい順序は、
一次締め → マーキング → 本締め
です。
まず一次締めによって接合する鋼材を密着させます。
その後、ボルト・ナット・座金・母材にわたってマーキングします。
最後に本締めを行い、マーキングのずれ方を見ることで、ボルトや座金の共回りなどがなかったかを確認します。
したがって、マーキングを一次締めより先に行うことは適切ではありません。
この問題では、高力ボルト接合の施工方法と締付け手順を整理することがポイントです。
ボルト頭部またはナットと接合部材の面が1/20以上傾斜している場合は、勾配座金を使用します。
接合面の肌すきについては、1mmを超える場合にフィラープレートを使用します。
トルシア形高力ボルトの本締めは、シャーレンチを使用してピンテールが破断するまで行います。
そして、特に重要なのが締付けの順序です。
一次締め → マーキング → 本締め
の順で行います。
したがって、「マーキング → 一次締め → 本締めの順で行った。」という記述が最も不適当です。
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