二級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問85 (学科4(建築施工) 問10)

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問題

二級建築士試験 令和8年(2026年) 問85(学科4(建築施工) 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • コンクリート打込み後の有害なひび割れ及びたわみの有無については、支保工を取り外した後に確認した。
  • レディーミクストコンクリートの受入検査において、指定したスランプ18cmに対して、スランプが16cmであったので、合格とした。
  • コンクリートの打込みにおいて、同一区画の打込み継続中における打重ね時間の間隔は、外気温が26℃であったので、先に打ち込まれたコンクリートが再振動可能な120分以内とした。
  • コンクリートのポンプによる圧送に先立ち、コンクリートの品質の変化を防止するために、富調合のセメントモルタルを圧送した。
  • 構造体コンクリートの圧縮強度の判定において、任意の運搬車1台からコンクリート試料を採取して、3個の供試体を作製した。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なものは「構造体コンクリートの圧縮強度の判定において、任意の運搬車1台からコンクリート試料を採取して、3個の供試体を作製した。」です。

構造体コンクリートの圧縮強度を判定するための供試体は、原則として、適切な間隔をあけた3台の運搬車からそれぞれ試料を採取し、1台につき1個、合計3個を作製します。

任意の運搬車1台から試料を採取して3個の供試体を作る方法は、調合管理強度の管理試験などで用いる方法です。

選択肢1. コンクリート打込み後の有害なひび割れ及びたわみの有無については、支保工を取り外した後に確認した。

適当な記述です。

スラブや梁などは、支保工で支えられている間は、コンクリート自身が受け持つ荷重が小さくなっています。

支保工を取り外すと、コンクリートが自分で荷重を支える状態になるため、ひび割れやたわみが現れることがあります。

そのため、有害なひび割れやたわみの有無は、支保工を取り外した後に確認します。

選択肢2. レディーミクストコンクリートの受入検査において、指定したスランプ18cmに対して、スランプが16cmであったので、合格とした。

適当な記述です。

スランプは、まだ固まっていないコンクリートの軟らかさや施工のしやすさを表す値です。

指定スランプが18cmの場合、一般に許容差は±2.5cmです。

今回の測定値は16cmなので、

18-16=2cm

となります。

差は2cmで、許容差の2.5cm以内に入っているため、合格とすることができます。

選択肢3. コンクリートの打込みにおいて、同一区画の打込み継続中における打重ね時間の間隔は、外気温が26℃であったので、先に打ち込まれたコンクリートが再振動可能な120分以内とした。

適当な記述です。

コンクリートを何層かに分けて打ち込む場合、先に打ち込んだコンクリートが固まりすぎる前に、次のコンクリートを重ねる必要があります。

時間が空きすぎると、新旧のコンクリートが十分に一体化せず、コールドジョイントができるおそれがあります。

外気温が高いほどコンクリートは早く固まり始めるため、打重ね時間を短くする必要があります。

外気温26℃では、先に打ち込んだコンクリートが再振動可能な範囲で、120分以内を目安とすることは適切です。

なお、「打重ね時間間隔」と「コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間」は別のものなので、混同しないようにします。

選択肢4. コンクリートのポンプによる圧送に先立ち、コンクリートの品質の変化を防止するために、富調合のセメントモルタルを圧送した。

適当な記述です。

コンクリートをポンプで圧送するとき、最初からコンクリートを送ると、輸送管の内側にセメントペーストなどが付着し、コンクリートの調合が変化することがあります。

そこで、コンクリートを送る前に富調合のセメントモルタルを先送りし、輸送管の内面を滑りやすい状態にします。

これにより、その後に送るコンクリートの品質変化や圧送時の詰まりを防ぎやすくなります。

選択肢5. 構造体コンクリートの圧縮強度の判定において、任意の運搬車1台からコンクリート試料を採取して、3個の供試体を作製した。

不適当な記述です。

構造体コンクリートの圧縮強度の判定では、1台の運搬車だけを調べるのではなく、打ち込まれたコンクリートを広く代表できるように試料を採取します。

そのため、原則として、

適切な間隔をあけた3台の運搬車から試料を採取する

そして、

それぞれ1個ずつ、合計3個の供試体を作製する

という方法をとります。

一方、任意の運搬車1台から試料を採取し、その同じ試料から3個の供試体を作製する方法は、調合管理強度の管理試験などで用います。

この2つはよく似ていますが、採取方法が異なるので注意が必要です。

まとめ

この問題では、コンクリート工事における検査や施工方法を正しく区別することがポイントです。

指定スランプ18cmに対して16cmであれば、差は2cmなので、一般的な許容差±2.5cmの範囲内です。

ポンプ圧送前には、富調合のセメントモルタルを先送りして、コンクリートの品質変化を防ぎます。

また、有害なひび割れやたわみについては、支保工を取り外して、構造体が実際に荷重を受ける状態になってから確認します。

特に重要なのは、圧縮強度試験の供試体の採取方法です。

構造体コンクリート強度の判定:3台の運搬車から1個ずつ、合計3個

調合管理強度の管理試験:1台の運搬車から3個

と整理すると覚えやすくなります。

したがって、「構造体コンクリートの圧縮強度の判定において、任意の運搬車1台から試料を採取して3個の供試体を作製した。」という記述が最も不適当です。

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