二級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問84 (学科4(建築施工) 問9)
問題文
型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
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二級建築士試験 令和8年(2026年) 問84(学科4(建築施工) 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- コンクリート圧縮強度が12N/mm2に達し、かつ、施工中の荷重及び外力について、構造計算により安全が確認されたので、スラブ下の支柱を取り外した。
- 支柱の取外し期間を決定するためのコンクリート供試体の養生方法は、工事現場における水中養生とした。
- 柱の型枠の加工及び組立てに当たっては、コンクリート打込み後の清掃用に、型枠下部に掃除口を設けた。
- コンクリートの表面の仕上がりが、目違い、不陸等の極めて少ない良好な面とする打放し仕上げであったので、型枠締付け金物にコーンを使用した。
- 型枠については、廃棄物の発生を抑制する等のために、可能な限り転用した。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なものは「柱の型枠の加工及び組立てに当たっては、コンクリート打込み後の清掃用に、型枠下部に掃除口を設けた。」です。
柱や壁の型枠下部に設ける掃除口は、型枠の中にたまった木くずやごみなどを取り除くためのものです。
清掃はコンクリートを打ち込む前に行い、清掃が終わった後に掃除口を閉じてからコンクリートを打ち込みます。したがって、「コンクリート打込み後の清掃用」という部分が誤りです。
適当な記述です。
スラブ下の支柱は、コンクリートの圧縮強度によって取外し時期を決める場合、一定の強度が確保され、さらに施工中にかかる荷重や外力に対して安全であることを構造計算で確認してから取り外します。
現行の標準仕様では、スラブ下について、コンクリートの圧縮強度が設計基準強度の85%以上または12N/mm²以上であり、かつ、構造計算によって安全が確認されていることが条件とされています。
したがって、12N/mm²に達し、安全性も確認されているこの記述は適当です。
適当な記述です。
支柱を取り外せる強度に達したかどうかを圧縮強度試験で確認する場合は、実際の構造体に近い条件で強度を確認する必要があります。
この場合の供試体には、工事現場における水中養生供試体または封かん養生供試体を用いることができます。
したがって、工事現場で水中養生を行うことは適当です。
不適当な記述です。
型枠内には、施工中に木くず、砂、ごみなどが入り込むことがあります。
これらが残ったままコンクリートを打ち込むと、コンクリートの品質に悪影響を与えるおそれがあります。
そのため、柱などの型枠下部に掃除口を設け、コンクリート打込み前に型枠内を清掃します。
清掃後は掃除口を閉じ、その後にコンクリートを打ち込みます。
したがって、「打込み後の清掃用」ではなく、「打込み前の清掃用」とするのが適切です。
適当な記述です。
打放し仕上げでは、型枠を取り外した後のコンクリート面そのものが仕上げ面になります。
そのため、型枠締付け金物の処理も仕上がりに影響します。
コーンを使用すると、型枠を取り外した後にコーンを外し、その穴をモルタルなどで適切に処理できます。良好な打放し面をつくる場合に、このような方法を用いることは適切です。
適当な記述です。
型枠は、一度使用しただけで廃棄するのではなく、品質や安全性に問題がなければ再び使用できます。
可能な範囲で転用することで、資材の使用量や廃棄物の発生を減らすことができます。
ただし、変形や破損などによってコンクリートの形状や仕上がりに悪影響を与える型枠を無理に再使用してはいけません。
この問題では、型枠を取り外す時期と、コンクリート打込み前の準備を区別することがポイントです。
スラブ下の支柱は、必要なコンクリート強度が確保され、施工中の荷重や外力に対して安全であることが確認されてから取り外します。
その強度を確認する供試体には、工事現場で水中養生したものなどを使用できます。
また、型枠締付け金物には、仕上げに応じてコーンを使用することがあります。型枠を可能な限り転用することも、廃棄物を減らすうえで適切です。
特に注意したいのが掃除口です。
掃除口は、コンクリート打込み前に型枠内を清掃するために設けます。
したがって、「コンクリート打込み後の清掃用に掃除口を設けた。」という記述が最も不適当です。
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