二級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問83 (学科4(建築施工) 問8)

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問題

二級建築士試験 令和8年(2026年) 問83(学科4(建築施工) 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄筋の種類がSD345の径が同じガス圧接継手の外観試験において、圧接部における鉄筋中心軸の偏心量が鉄筋径の1/6であったので、合格とした。
  • 屋根スラブの下端筋として用いるD13の鉄筋の直線定着の長さは、特記がなかったので、130mmとした。
  • 特記がない場合の帯筋の加工寸法の検査において、加工後の外側寸法の誤差が+5mmであったので、合格とした。
  • フックのある重ね継手の長さには、末端のフック部分の長さを含めなかった。
  • 重ね継手の長さの指定が45dであったので、D10とD13との重ね継手の長さは450mmとした。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なものは「屋根スラブの下端筋として用いるD13の鉄筋の直線定着の長さは、特記がなかったので、130mmとした。」です。

スラブ下端筋の直線定着長さは、特記がない場合、原則として10dかつ150mm以上とします。

D13の場合、

10d=13×10=130mm

ですが、150mm以上という条件も満たす必要があります。

したがって、定着長さは130mmではなく、150mm以上とする必要があります。

選択肢1. 鉄筋の種類がSD345の径が同じガス圧接継手の外観試験において、圧接部における鉄筋中心軸の偏心量が鉄筋径の1/6であったので、合格とした。

適当な記述です。

ガス圧接継手では、圧接部における鉄筋中心軸の偏心量は、原則として鉄筋径の1/5以下とします。

この場合は、

1/6<1/5

なので、許容される範囲に入っています。

したがって、外観試験で合格とすることができます。

選択肢2. 屋根スラブの下端筋として用いるD13の鉄筋の直線定着の長さは、特記がなかったので、130mmとした。

不適当な記述です。

スラブ下端筋の直線定着長さは、原則として、

10dかつ150mm以上

とします。

D13では、

10d=13×10=130mm

となります。

しかし、「150mm以上」という条件もあるため、

130mm<150mm

となり、130mmでは不足します。

したがって、150mm以上の定着長さが必要です。

選択肢3. 特記がない場合の帯筋の加工寸法の検査において、加工後の外側寸法の誤差が+5mmであったので、合格とした。

適当な記述です。

帯筋などの鉄筋は、設計どおりの寸法になるように加工しますが、施工上、わずかな寸法誤差は認められています。

帯筋の加工後の外側寸法について、+5mmの誤差は許容範囲内なので、合格とすることができます。

選択肢4. フックのある重ね継手の長さには、末端のフック部分の長さを含めなかった。

適当な記述です。

フック付きの重ね継手では、重ね継手長さを測るときに、末端のフック部分そのものの長さは含めません。

直線部分について、必要な重ね継手長さを確保する必要があります。

フックがあるからといって、その曲がった部分まで重ね継手長さとして加えるわけではありません。

選択肢5. 重ね継手の長さの指定が45dであったので、D10とD13との重ね継手の長さは450mmとした。

適当な記述です。

径の異なる鉄筋を重ね継手とする場合、継手長さを求めるときの鉄筋径dには、一般に細いほうの鉄筋径を用います。

D10とD13では、細いほうはD10なので、

45d=45×10

=450mm

となります。

したがって、450mmとすることは適切です。

まとめ

この問題では、鉄筋の継手や定着について、数値だけでなく「以上」などの追加条件まで確認することがポイントです。

ガス圧接継手の鉄筋中心軸の偏心量は、原則として鉄筋径の1/5以下です。

フック付き重ね継手では、フック部分の長さは重ね継手長さに含めません。

また、径の異なる鉄筋の重ね継手では、一般に細いほうの鉄筋径を基準として継手長さを求めます。

特に注意したいのがスラブ下端筋の定着です。

直線定着長さは、

10dかつ150mm以上

とするため、D13では10dが130mmであっても、150mmという最低寸法を満たしていません。

したがって、「D13の直線定着の長さを130mmとした。」という記述が最も不適当です。

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