二級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問80 (学科4(建築施工) 問5)

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問題

二級建築士試験 令和8年(2026年) 問80(学科4(建築施工) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄骨造2階建ての建築物の新築工事において、高さ3.0mの鋼板製の仮囲いを設けた。
  • 200Vの配電線の付近で移動式クレーンを使用するので、配電線からの離隔距離(安全距離)を0.8mとした。
  • 事前に監理者の承諾を得て、施工中の建築物のうち、施工済みの一部を現場事務所として使用した。
  • 高さが9.0mの登り桟橋において、高さ4.5mの位置に踊場を設置した。
  • ベンチマークを2箇所設けて、相互にチェックが行えるようにした。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なものは「200Vの配電線の付近で移動式クレーンを使用するので、配電線からの離隔距離(安全距離)を0.8mとした。」です。

移動式クレーンを配電線の近くで使用すると、ブームやつり荷、ワイヤロープなどが電線に近づき、感電事故につながるおそれがあります。

200Vの低圧配電線に対して、0.8mでは安全距離が不足します。一般的な安全管理では少なくとも1m程度以上の離隔が必要とされ、電力会社では200Vの配電線について2m以上の安全距離を求める例もあります。

選択肢1. 鉄骨造2階建ての建築物の新築工事において、高さ3.0mの鋼板製の仮囲いを設けた。

適当な記述です。

仮囲いは、工事現場への第三者の立入りを防いだり、工事による危険が周囲へ及ぶことを防いだりするために設けます。

一般に必要とされる仮囲いの高さを十分に上回る高さ3.0mの鋼板製仮囲いを設けることに問題はありません。

選択肢2. 200Vの配電線の付近で移動式クレーンを使用するので、配電線からの離隔距離(安全距離)を0.8mとした。

不適当な記述です。

配電線の近くで移動式クレーンを使用する場合は、電線との接触や接近による感電を防ぐため、十分な安全距離を確保しなければなりません。

200Vは低圧ですが、0.8mでは離隔距離が不足します。

電線の近くで作業する場合は、必要に応じて電力会社と事前に協議し、防護措置や監視員の配置なども行います。

選択肢3. 事前に監理者の承諾を得て、施工中の建築物のうち、施工済みの一部を現場事務所として使用した。

適当な記述です。

施工済みの建築物の一部を現場事務所として使用することは、工事の進行や安全性などに問題がなく、事前に監理者の承諾を得ている場合には可能です。

ただし、工事中の建築物なので、作業場所との区画や安全な出入りなどを十分に確保する必要があります。

選択肢4. 高さが9.0mの登り桟橋において、高さ4.5mの位置に踊場を設置した。

適当な記述です。

建設工事に使用する高さ8m以上の登り桟橋には、7m以内ごとに踊場を設ける必要があります。

この登り桟橋は高さ9.0mで、高さ4.5mの位置に踊場があります。

下から踊場まで4.5m、踊場から上端まで4.5mなので、どちらも7m以内です。

したがって、基準を満たしています。

選択肢5. ベンチマークを2箇所設けて、相互にチェックが行えるようにした。

適当な記述です。

ベンチマークは、建築物の高さや位置を測定する基準となる点です。

1箇所だけでは、そのベンチマーク自体が移動した場合に誤りを発見しにくくなります。

そのため、2箇所以上設けて相互に確認できるようにすることが適切です。

まとめ

この問題では、仮設工事における安全上の数値を正しく区別することがポイントです。

高さ8m以上の登り桟橋では、7m以内ごとに踊場を設けます。

また、ベンチマークは2箇所以上設け、相互に確認できるようにしておくと、測量の誤りを発見しやすくなります。

特に注意したいのが、架空電線の近くで移動式クレーンを使用する場合です。

200Vの配電線であっても、0.8mでは安全距離が不足します。十分な離隔距離を確保し、必要に応じて防護措置などを行います。

したがって、「200Vの配電線からの離隔距離を0.8mとした。」という記述が最も不適当です。

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