二級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問74 (学科3(建築構造) 問24)

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問題

二級建築士試験 令和8年(2026年) 問74(学科3(建築構造) 問24) (訂正依頼・報告はこちら)

ガラスに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • フロート板ガラスは、平面精度が高く、透明性と採光性に優れている。
  • 合わせガラスは、2枚の板ガラスを透明で強靱(じん)な中間膜で張り合わせたガラスであり、割れても破片の飛散を防ぐことができる。
  • 複層ガラスは、複数枚の板ガラスを一定の間隔に保ち、中空層に乾燥空気等を封入したものであり、断熱性が高く、結露防止に有効である。
  • 熱線吸収板ガラスは、ガラスの片面又は両面に金属酸化膜をコーティングしたガラスであり、太陽光線を反射して冷房負荷を軽減する。
  • 強化ガラスは、同じ厚さのフロート板ガラスより強度が高く、割れても破片が粒状になるので、安全性が高い。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なものは「熱線吸収板ガラスは、ガラスの片面又は両面に金属酸化膜をコーティングしたガラスであり、太陽光線を反射して冷房負荷を軽減する。」です。

この説明は、熱線吸収板ガラスではなく、主に熱線反射ガラスの特徴を示しています。

熱線吸収板ガラスは、ガラスの原料に金属酸化物などを加えて着色し、太陽光に含まれる熱線をガラス自体が吸収することで、室内への日射熱の侵入を少なくするガラスです。

選択肢1. フロート板ガラスは、平面精度が高く、透明性と採光性に優れている。

適当な記述です。

フロート板ガラスは、溶かしたガラスを溶融した金属の上に浮かべて、平らな板状に製造したガラスです。

表面が平らで、厚さもほぼ均一になるため、平面精度が高く、透明性にも優れています。

一般的な窓ガラスとして広く使用されています。

選択肢2. 合わせガラスは、2枚の板ガラスを透明で強靱(じん)な中間膜で張り合わせたガラスであり、割れても破片の飛散を防ぐことができる。

適当な記述です。

合わせガラスは、2枚以上のガラスの間に、丈夫で透明な中間膜をはさんで接着したものです。

ガラスが割れても破片が中間膜に付着するため、ガラス片が飛び散りにくいという特徴があります。

そのため、安全性が求められる場所や、防犯性を高めたい窓などに使用されます。

選択肢3. 複層ガラスは、複数枚の板ガラスを一定の間隔に保ち、中空層に乾燥空気等を封入したものであり、断熱性が高く、結露防止に有効である。

適当な記述です。

複層ガラスは、2枚以上のガラスの間に空間を設け、その中に乾燥空気などを封入したものです。

ガラスの間にある空気層によって熱が伝わりにくくなるため、断熱性が高くなります。

室内側のガラス表面が冷えにくくなるため、結露を抑える効果もあります。

選択肢4. 熱線吸収板ガラスは、ガラスの片面又は両面に金属酸化膜をコーティングしたガラスであり、太陽光線を反射して冷房負荷を軽減する。

不適当な記述です。

熱線吸収板ガラスは、ガラスの原料に金属酸化物などを加え、着色したガラスです。

太陽光に含まれる熱線をガラスが吸収することによって、室内への日射熱の侵入を少なくします。

一方、ガラス表面に金属や金属酸化物などの薄い膜を設け、太陽光線を反射させるものは、主に熱線反射ガラスです。

したがって、

熱線吸収板ガラス → 熱線を吸収する
熱線反射ガラス → 熱線を反射する

と区別して覚えることがポイントです。

選択肢5. 強化ガラスは、同じ厚さのフロート板ガラスより強度が高く、割れても破片が粒状になるので、安全性が高い。

適当な記述です。

強化ガラスは、板ガラスを加熱した後に急速に冷却することで、表面に圧縮応力を生じさせたガラスです。

そのため、同じ厚さの一般的なフロート板ガラスよりも強度が高くなります。

また、破損した場合には大きく鋭い破片ではなく、細かな粒状の破片になりやすいため、けがをする危険を小さくできます。

まとめ

この問題では、ガラスの種類ごとの特徴を区別することがポイントです。

フロート板ガラスは、平面精度と透明性に優れています。

合わせガラスは、中間膜によって破片の飛散を防ぎます。

複層ガラスは、ガラス間の中空層によって断熱性を高め、結露の防止にも役立ちます。

強化ガラスは、一般的な板ガラスより強く、割れたときに細かな粒状になりやすいガラスです。

特に重要なのは、熱線吸収板ガラスと熱線反射ガラスの違いです。

熱線吸収板ガラスは太陽の熱線を吸収し、熱線反射ガラスは表面の膜によって太陽光線を反射します。

したがって、「熱線吸収板ガラスを、金属酸化膜をコーティングして太陽光線を反射するガラス」とした記述が最も不適当です。

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