二級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問62 (学科3(建築構造) 問12)

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問題

二級建築士試験 令和8年(2026年) 問62(学科3(建築構造) 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

枠組壁工法による2階建ての住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、構造計算は行わないものとする。
  • 床根太相互及び床根太と側根太との間隔は、65cm以下とする。
  • 幅90cm以上の開口部の上部には、まぐさ受けによって支えられたまぐさを設ける。
  • アンカーボルトは、その間隔を2m以下とし、隅角部及び土台の継手部に配置する。
  • 同じ壁に複数の仕様が併用されている耐力壁の倍率は、7倍を上限として、各仕様の倍率を合算した値とすることができる。
  • 耐力壁線相互の間隔は、15m以下とする。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なものは「耐力壁線相互の間隔は、15m以下とする。」です。

枠組壁工法では、構造計算を行わずに仕様規定による場合、耐力壁線相互の距離は12m以下とすることが基本です。したがって、「15m以下」とする記述は不適当です。現行の告示第1540号に対応した国土交通省の資料でも、耐力壁線相互の距離は12m以下とされています。

選択肢1. 床根太相互及び床根太と側根太との間隔は、65cm以下とする。

適当な記述です。

床根太は、床を支えるために一定の間隔で並べる部材です。

枠組壁工法では、原則として床根太の間隔を65cm以下とします。床根太の間隔が広すぎると、床がたわみやすくなるためです。

なお、現行基準では、所定の計算を行った場合には65cmを超えて1m以下とすることができる規定もありますが、この問題は構造計算を行わない条件なので、65cm以下と考えます。

選択肢2. 幅90cm以上の開口部の上部には、まぐさ受けによって支えられたまぐさを設ける。

適当な記述です。

窓や出入口などの開口部を設けると、その部分には通常のたて枠を連続して配置できません。

そのため、幅90cm以上の開口部の上部にはまぐさを設け、そのまぐさをまぐさ受けで支えます。

まぐさは、開口部の上から伝わる荷重を左右のたて枠へ伝える役割を持っています。

選択肢3. アンカーボルトは、その間隔を2m以下とし、隅角部及び土台の継手部に配置する。

適当な記述です。

アンカーボルトは、建物の土台と基礎をしっかり固定するための金物です。

枠組壁工法では、原則としてアンカーボルトの間隔を2m以下とし、さらに隅角部や土台の継手部分にも配置します。

地震や風によって土台が基礎からずれたり浮き上がったりするのを防ぐために重要な部分です。

選択肢4. 同じ壁に複数の仕様が併用されている耐力壁の倍率は、7倍を上限として、各仕様の倍率を合算した値とすることができる。

適当な記述です。

同じ耐力壁に複数の仕様を併用している場合、それぞれの壁倍率を合算することができます。

たとえば、3倍の仕様と1倍の仕様を併用すれば、

3+1=4倍

として扱うことができます。

現在は、合算した壁倍率の上限は7倍とされています。これは2025年4月からの壁量基準などの見直しを反映した内容です。

選択肢5. 耐力壁線相互の間隔は、15m以下とする。

不適当な記述です。

耐力壁線とは、地震や風による水平力を受ける耐力壁が配置された線のことです。

枠組壁工法では、耐力壁線どうしが離れすぎると、床などの水平構面に大きな負担がかかります。

そのため、構造計算を行わない通常の場合は、

耐力壁線相互の距離を12m以下

とします。

したがって、「15m以下」ではなく、「12m以下」とするのが適切です。

まとめ

この問題では、枠組壁工法の各部材や耐力壁に関する基本的な寸法・配置基準を押さえることがポイントです。

床根太の間隔は、原則として65cm以下です。

幅90cm以上の開口部には、まぐさ受けによって支えられたまぐさを設けます。

アンカーボルトは、原則として2m以下の間隔とし、隅角部や土台の継手部分にも配置します。

複数の仕様を併用した耐力壁では、壁倍率を合算できますが、その上限は7倍です。

そして、構造計算を行わない場合の耐力壁線相互の距離は、12m以下とします。

したがって、「耐力壁線相互の間隔は、15m以下とする。」という記述が最も不適当です。

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