二級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問61 (学科3(建築構造) 問11)
問題文
木造2階建ての建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
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二級建築士試験 令和8年(2026年) 問61(学科3(建築構造) 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
木造2階建ての建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 圧縮力を負担する筋かいとして使用する木材の断面寸法は、一般に、幅9cm以上、厚さ3cm以上とする。
- 筋かいを入れた高さが3.2mを超える軸組の壁倍率は、通常の壁倍率に低減係数を乗じた値とする。
- 風圧力は、柱を介して水平構面に伝達されるので、柱の断面及びその仕口の設計においては、水平荷重と鉛直荷重を考慮する。
- 耐力壁は、上下階の位置をできるだけ分散させ、かつ、市松状にならないように配置する。
- 柱にやむを得ず設ける切欠きの大きさは、原則として、柱の所要断面積の1/3未満とする。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なものは「耐力壁は、上下階の位置をできるだけ分散させ、かつ、市松状にならないように配置する。」です。
耐力壁は、地震や風による力を上階から下階へスムーズに伝えられるように配置することが重要です。
そのため、2階の耐力壁は、原則として1階の耐力壁の直上に配置するか、直上に配置できない場合には市松状に配置するなど、上下階で力を伝えやすくします。したがって、「できるだけ分散させる」「市松状にならないようにする」という記述は不適当です。
適当な記述です。
圧縮力を負担する木造の筋かいには、原則として、
幅:9cm以上
厚さ:3cm以上
の木材を使用します。
圧縮を受ける筋かいは、細すぎると途中で曲がってしまうおそれがあるため、一定以上の断面寸法が必要です。建築基準法施行令でも、この寸法が定められています。
適当な記述です。
筋かいを入れた軸組は、高さが大きくなるほど、同じ筋かいでも変形しやすくなります。
そのため、軸組の高さが3.2mを超える場合は、通常の壁倍率に低減係数を乗じて評価します。
この取扱いは、2025年4月1日から施行された壁量基準の見直しで明確に定められています。
適当な記述です。
建築物に風が当たると、外壁などに加わった水平力は柱へ伝わり、さらに床や屋根などの水平構面へ伝えられます。
一方、柱には屋根や床などの重さによる鉛直荷重も加わっています。
したがって、柱や柱の接合部分を設計するときは、水平荷重と鉛直荷重の両方を考える必要があります。
不適当な記述です。
耐力壁は、むやみに上下階で位置をずらして配置するのではなく、上階から伝わる力を下階へ確実に伝えられるようにする必要があります。
基本的には、
上階の耐力壁を下階の耐力壁の直上に配置する
ことが望ましいです。
直上に配置できない場合には、
市松状に配置する
など、上下階の耐力壁の位置関係を考えます。
したがって、「できるだけ分散させる」「市松状にならないように配置する」という説明は逆です。
適当な記述です。
柱に大きな切欠きを設けると、その部分の断面が小さくなり、柱の強度が低下します。
建築基準法施行令では、柱の所要断面積の1/3以上を欠き取る場合には、その部分を補強する必要があります。
そのため、補強を行わずに切欠きを設ける場合は、原則として所要断面積の1/3未満に抑えるという考え方になります。
この問題では、特に上下階の耐力壁の配置がポイントです。
耐力壁は、地震や風による力を建物の上から下へ安全に伝える役割があります。
そのため、
上下階でできるだけ連続させる
または、
直上に配置できない場合は市松状に配置する
など、力が伝わりやすい配置とします。
また、
圧縮筋かいは、幅9cm以上・厚さ3cm以上
高さ3.2mを超える筋かい入り軸組は、壁倍率を低減
柱の切欠きが所要断面積の1/3以上となる場合は、補強が必要
という点も押さえておきましょう。
したがって、「耐力壁は、上下階の位置をできるだけ分散させ、かつ、市松状にならないように配置する。」という記述が最も不適当です。
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