二級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問95 (学科4(建築施工) 問20)

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問題

二級建築士試験 令和7年(2025年) 問95(学科4(建築施工) 問20) (訂正依頼・報告はこちら)

建具工事、ガラス工事及び内装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄筋コンクリート造建築物の屋外の雨掛り部分に面するアルミニウム製建具枠の取付けにおいて、仮留め用のくさびを残したまま、躯体と枠との間にセメントモルタルを密実に充塡した。
  • 外部に面する網入り板ガラスの小口処理については、下辺小口及び縦小口下端から1/4の高さまで、防錆テープによる防錆(せい)処理を行った。
  • ガラスブロック積みの目地仕上げにおいて、目地モルタルをガラスブロック表面から10~12mmの位置に目地押えを行い、化粧目地モルタルを隙間なく平滑に充塡した。
  • 全面接着工法によるタイルカーペット敷きにおいて、接着剤を下地面に均一に塗布し、接着剤が乾燥し、十分に粘着性がでた後、隙間なく張り付けた。
  • 直張り工法でせっこうボードを張付けた後、仕上材に通気性がなかったので、21日間放置し、直張り用接着材が乾燥し、仕上げに支障がないことを確認してから、施工した。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下のとおりです。

 ・アルミニウム製建具枠の取付けでは、仮留め用のくさびは取り外すのが原則
 ・仮設材を残したままモルタルを充填すると、腐食や隙間の発生原因になる

つまり、「仮留め材を残置してよいかどうか」を判断できれば正解にたどり着けます。では問題をみてみましょう。

選択肢1. 鉄筋コンクリート造建築物の屋外の雨掛り部分に面するアルミニウム製建具枠の取付けにおいて、仮留め用のくさびを残したまま、躯体と枠との間にセメントモルタルを密実に充塡した。

アルミニウム製建具枠の取付けでは、位置決め後に仮留め用のくさびは撤去するのが原則です。くさびを残置すると、

 ・木製くさびの場合:腐朽・収縮による隙間発生
 ・金属製くさびの場合:異種金属接触による腐食
 ・モルタル充填不良の原因

などの不具合につながります。

選択肢2. 外部に面する網入り板ガラスの小口処理については、下辺小口及び縦小口下端から1/4の高さまで、防錆テープによる防錆(せい)処理を行った。

網入り板ガラスは、内部の金網が湿気により腐食するおそれがあります。特に水が溜まりやすい 下辺小口、縦小口下端部には防錆処理が必要です。記述は標準的な施工内容であり適当です。
 

選択肢3. ガラスブロック積みの目地仕上げにおいて、目地モルタルをガラスブロック表面から10~12mmの位置に目地押えを行い、化粧目地モルタルを隙間なく平滑に充塡した。

ガラスブロック積みでは、

 ・目地モルタルを一定の深さで押さえる
 ・その後、化粧目地モルタルで仕上げる

という施工手順をとります。10~12mm程度控えて目地押えを行うのは一般的な施工方法であり、適当です。
 

選択肢4. 全面接着工法によるタイルカーペット敷きにおいて、接着剤を下地面に均一に塗布し、接着剤が乾燥し、十分に粘着性がでた後、隙間なく張り付けた。

全面接着工法では、

 ・接着剤を均一に塗布
 ・オープンタイムを確保
 ・粘着性が出てから圧着

が基本です。施工手順として正しく、適当です。
 

選択肢5. 直張り工法でせっこうボードを張付けた後、仕上材に通気性がなかったので、21日間放置し、直張り用接着材が乾燥し、仕上げに支障がないことを確認してから、施工した。

直張り工法では、接着材の乾燥が不十分な状態で通気性のない仕上材を施工すると、 膨れ、はがれ、変色などの不具合が発生します。十分な乾燥期間を確保するのは適切な施工管理です。
 

まとめ

建具工事・ガラス工事・内装工事の問題では、施工手順と細部処理の原則がよく問われます。特に重要なのは以下の点です。

 ・仮設材は原則として撤去する
 ・水が溜まりやすい部分は防錆・防水処理を行う
 ・接着工法ではオープンタイムと乾燥期間を守る

このような「施工上の基本原則」を押さえておけば、応用問題にも対応できます。建具枠のくさび残置の可否は頻出ポイントなので、確実に覚えておきましょう。
 

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