二級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問88 (学科4(建築施工) 問13)

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問題

二級建築士試験 令和7年(2025年) 問88(学科4(建築施工) 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄骨工事における溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 柱梁接合部において、鋼製エンドタブの取付けは、裏当て金に組立溶接を行った。
  • 吸湿の疑いのある溶接棒は、再乾燥させてから使用した。
  • 完全溶込み溶接において、初層の溶接で継手部と裏当て金が十分に溶け込むようにした。
  • スタッド溶接完了後の検査において、仕上り高さが指定寸法の-3mm、傾きが6度であったので、合格とした。
  • 作業場所の気温が3℃であったので、溶接線から100mmまでの範囲の母材部分を加熱して、溶接を行った。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下のとおりです。

 ・完全溶込み溶接では、初層で裏当て金まで確実に溶け込ませる
 ・溶接棒は吸湿すると性能が低下するため、再乾燥が必要である
 ・低温時(おおむね5℃以下)には予熱が必要
 ・スタッド溶接の仕上がり寸法・傾きには明確な許容値がある

では問題をみていきましょう。
 

選択肢1. 柱梁接合部において、鋼製エンドタブの取付けは、裏当て金に組立溶接を行った。

鋼製エンドタブは、溶接始終端部の品質確保のために設けるもので、裏当て金に組立溶接を行う方法は一般的です。
 

選択肢2. 吸湿の疑いのある溶接棒は、再乾燥させてから使用した。

被覆アーク溶接棒は吸湿すると、溶接金属中に水素が混入し、低温割れの原因になります。そのため、規定温度で再乾燥させてから使用します。

選択肢3. 完全溶込み溶接において、初層の溶接で継手部と裏当て金が十分に溶け込むようにした。

完全溶込み溶接では、初層で裏当て金までしっかり溶け込ませることが重要です。不十分だと欠陥の原因になります。
 

選択肢4. スタッド溶接完了後の検査において、仕上り高さが指定寸法の-3mm、傾きが6度であったので、合格とした。

スタッド溶接の検査では、

 ・仕上り高さの許容差:通常 ±2mm程度
 ・傾きの許容値:おおむね5度以内

とされています。本肢では、いずれも基準を超えています。

選択肢5. 作業場所の気温が3℃であったので、溶接線から100mmまでの範囲の母材部分を加熱して、溶接を行った。

一般に気温が5℃未満の場合は、溶接部周辺を予熱する必要があります。溶接線から一定範囲(100mm程度)を加熱する措置は適切です。

まとめ

鉄骨工事の溶接に関する問題は、以下の点が頻出です。

 ・溶接棒の管理(吸湿対策)
 ・完全溶込み溶接の施工要領
 ・低温時の予熱
 ・スタッド溶接の検査基準(高さ・傾きの許容値)

特にスタッド溶接の許容差は数値で問われやすい分野です。施工基準と検査基準をセットで覚えておきましょう。
 

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