二級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問86 (学科4(建築施工) 問11)

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問題

二級建築士試験 令和7年(2025年) 問86(学科4(建築施工) 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 基礎に打ち込むレディーミクストコンクリートの荷卸ろし地点におけるスランプは、特記がなかったので、15cmとした。
  • レディーミクストコンクリートの受入検査において、指定した空気量の値に対して、-1.3%であったので許容した。
  • スラブにおけるコンクリートの鉛直打継ぎの位置は、特記がなかったので、そのスパンの端から1/4付近とした。
  • 床スラブのコンクリート打込み後、24時間が経過したので、振動を与えないように注意して、床スラブ上において墨出し作業を行った。
  • 高炉セメントB種を用いたコンクリートの打込み後の湿潤養生期間を、5日間とした。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下のとおりです。

 ・スランプや空気量には許容差がある
 ・打継ぎ位置には原則的な位置がある
 ・打込み後の作業は初期強度の発現を考慮する
 ・セメントの種類によって必要な湿潤養生期間が異なる

特に重要なのは、高炉セメントB種の湿潤養生期間です。高炉セメントは普通ポルトランドセメントに比べて強度発現が遅いという特徴があります。つまり、通常よりも長い養生期間が必要になります。

では問題をみていきましょう。

選択肢1. 基礎に打ち込むレディーミクストコンクリートの荷卸ろし地点におけるスランプは、特記がなかったので、15cmとした。

一般的な基礎コンクリートでは、特記がなければスランプ15cm程度は標準的な値です。
 

選択肢2. レディーミクストコンクリートの受入検査において、指定した空気量の値に対して、-1.3%であったので許容した。

空気量の許容差は、通常±1.5%程度とされています。-1.3%はこの範囲内なので、受入れ可能です。
 

選択肢3. スラブにおけるコンクリートの鉛直打継ぎの位置は、特記がなかったので、そのスパンの端から1/4付近とした。

スラブの鉛直打継ぎは、曲げモーメントの小さい位置に設けます。単純梁であれば、スパン中央が最大モーメント、端部付近は小さくなります。一般にスパンの端から1/4付近は適切な位置とされています。
 

選択肢4. 床スラブのコンクリート打込み後、24時間が経過したので、振動を与えないように注意して、床スラブ上において墨出し作業を行った。

打込み後24時間程度経過すれば、通常歩行可能な程度の強度は発現します。振動や衝撃を与えないように配慮して作業するのは適切です。

選択肢5. 高炉セメントB種を用いたコンクリートの打込み後の湿潤養生期間を、5日間とした。

高炉セメントB種は強度発現が遅いため、普通ポルトランドセメントより長い養生期間が必要で、一般に湿潤養生期間は7日以上とされます。5日間では不足です。

まとめ

この問題は、コンクリート工事における基本的な施工管理事項を問うものです。

特に重要なのは次の点です。

 ・空気量の許容差(±1.5%程度)
 ・打継ぎ位置は応力の小さい位置
 ・高炉セメントは養生期間が長い

セメントの種類ごとの養生期間は、二級建築士試験で頻出です。高炉セメントは養生長めというポイントは確実に覚えておきましょう。

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