二級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問61 (学科3(建築構造) 問11)

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問題

二級建築士試験 令和7年(2025年) 問61(学科3(建築構造) 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

木質構造の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 存在壁量は、耐力壁のほか、所定の仕様を満たす準耐力壁及び垂れ壁・腰壁を加えて求めることができる。
  • 横架材の相互間の垂直距離に対する柱の小径の割合は、一般に、「当該階が負担する単位面積当たりの固定荷重と積載荷重の和」や「横架材の相互間の垂直距離」に基づいて算定する。
  • 曲げ材は、一般に、材幅に比べて材せいが大きいほど、横座屈が生じにくい。
  • 水平荷重を耐力壁や軸組に確実に伝達するためには、耐力壁を釣合いよく配置するとともに、水平構面の剛性をできるだけ高くする。
  • 燃えしろ設計では、柱や梁の燃えしろを除いた有効断面を用いて許容応力度計算を行う。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下のとおりです。
横座屈とは、曲げを受ける部材が横方向にたわみながらねじれる現象のことです。
つまり、「材せいが大きいほど横座屈しにくい」といえるかどうかを判断すれば正解を導けます。では問題をみてみましょう。
 

選択肢1. 存在壁量は、耐力壁のほか、所定の仕様を満たす準耐力壁及び垂れ壁・腰壁を加えて求めることができる。

木造軸組工法では、壁量計算において告示仕様に適合する準耐力壁なども評価対象となります。

したがって、この記述は適当です。
 

選択肢2. 横架材の相互間の垂直距離に対する柱の小径の割合は、一般に、「当該階が負担する単位面積当たりの固定荷重と積載荷重の和」や「横架材の相互間の垂直距離」に基づいて算定する。

柱の小径は、座屈に対する安全性を確保するために必要な寸法です。

柱の小径と横架材間の垂直距離の関係は、

 ・当該階が負担する固定荷重+積載荷重
 ・横架材相互間の垂直距離

などを基に定められます。
これは細長比に関係する設計事項であり、記述は適当です。
 

選択肢3. 曲げ材は、一般に、材幅に比べて材せいが大きいほど、横座屈が生じにくい。

横座屈は、曲げ材が横方向に変形しながらねじれる現象です。一般に、材せいが大きくなるほど圧縮側縁の座屈が生じやすくなり、横座屈しやすくなります。「材せいが大きいほど横座屈しにくい」という記述は誤りです。

したがって、この選択肢が最も不適当です。

選択肢4. 水平荷重を耐力壁や軸組に確実に伝達するためには、耐力壁を釣合いよく配置するとともに、水平構面の剛性をできるだけ高くする。

地震や風などの水平荷重を確実に耐力壁へ伝達するには、

 ・耐力壁をバランスよく配置すること
 ・床や屋根などの水平構面の剛性を高めること

が重要です。

これは木質構造設計の基本事項であり、記述は適当です。
 

選択肢5. 燃えしろ設計では、柱や梁の燃えしろを除いた有効断面を用いて許容応力度計算を行う。

燃えしろ設計は、火災時に部材表面が炭化することを考慮した設計方法です。

柱や梁は、燃焼によって断面が減少するため、燃えしろを差し引いた有効断面で許容応力度計算を行います。

これは正しい記述です。
 

まとめ

木質構造では、

 ・壁量計算の考え方
 ・柱の小径と細長比
 ・横座屈のメカニズム
 ・水平構面の役割
 ・燃えしろ設計

といった基本事項が頻出です。

特に、座屈に関する問題はよく出題されるため、座屈現象の仕組みを確実に理解しておきましょう。

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