二級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問51 (学科3(建築構造) 問1)

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問題

二級建築士試験 令和7年(2025年) 問51(学科3(建築構造) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

図のような断面におけるX軸に関する断面二次モーメントの値として、正しいものは、次のうちどれか。
問題文の画像
  • 1,038✕104mm4
  • 1,056✕104mm4
  • 1,440✕104mm4
  • 2,076✕104mm4
  • 2,112✕104mm4

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この過去問の解説 (1件)

01

断面二次モーメントとは、断面の曲げに対する抵抗の大きさを表す値です。X軸まわりの断面二次モーメントは、平行軸の定理を使って求めます。

Iₓ = IG + A · d²

・ IG :各部分の図心軸まわりの断面二次モーメント(= bh³/12)

・ A :各部分の断面積

・ d :各部分の図心からX軸までの距離

断面を複数の矩形に分割し、それぞれについて平行軸の定理を適用して合計することで、X軸まわりの断面二次モーメントを求めることができます。図から、この断面は上下対称のI形断面(H形断面)であることがわかります。X軸は断面の中央(上下対称軸)を通っています。

部位幅b(mm)高さh(mm)図心のX軸からの距離d(mm)
フランジ1002050(=30+10+20/2)
ウェブ101035(=30+10/2)

①上下フランジ(2枚)

IG1 = (100 × 20³) / 12 = 800,000 / 12 ≈ 66,667 mm⁴

A₁ · d₁² = (100 × 20) × 50² = 2,000 × 2,500 = 5,000,000 mm⁴

I₁ = 66,667 + 5,000,000 = 5,066,667 mm⁴   → ×2 = 10,133,333 mm⁴

②上下ウェブ(2本)

IG2 = (10 × 10³) / 12 = 10,000 / 12 ≈ 833 mm⁴

A₂ · d₂² = (10 × 10) × 35² = 100 × 1,225 = 122,500 mm⁴

I₂ = 833 + 122,500 = 123,333 mm⁴   → ×2 = 246,667 mm⁴

③合計

Iₓ = 10,133,333 + 246,667 = 10,380,000 mm⁴ = 1,038 × 10⁴ mm⁴

となり、1,038 × 10⁴ mm⁴が正解です。

まとめ

断面二次モーメントの計算手順

① 断面を矩形に分割する

② 各図心まわりの IG = bh³/12 を求める

③ 平行軸の定理で X 軸まわりに変換する(+ A·d²)

④ 全部分を合計する

特に距離 d の取り方(各部分の図心からX軸まで)を正確に読み取ることが、ケアレスミス防止の鍵です。上下対称断面では片側を計算して2倍にすると効率的に計算できます。この種の問題は二級建築士試験で頻出ですので、手順をしっかり身につけておきましょう。

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