二級建築士 過去問
令和5年(2023年)
問55 (学科3(建築構造) 問5)

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問題

二級建築士試験 令和5年(2023年) 問55(学科3(建築構造) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

図のような荷重を受ける静定トラスにおいて、部材A、B、Cに生じる軸方向力の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。
ただし、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。なお、節点間距離は全て2mとする。
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この過去問の解説 (3件)

01

正解はA:-√3kN、B:-2√3/3kN、C:+4√3/3です。

 

この問題は求めたい部材の位置で切断することで、切断された部材の力と、切断した片側の荷重が釣り合うことを用いて求める切断法によって回答を求めます。

 

まずは左のピンと、右のローラーにかかる反力を求めます。

左右対称のトラスであることから、それぞれ鉛直方向に同じ反力がかかります。

8kN÷2=4kN

 

次に切断法を用いるため、部材A、B、Cにて切断することとし、今回は左側の釣り合いを考えます。

 

①B、Cの交点を基準にしたモーメントの釣り合い

-1kN×3m -2kN×1m +A×√3m +4kN×2m = 0

A = -√3kN

 

②A、 Bの交点を基準にしたモーメントの釣り合い

-C×√3m -2kN×2m  -1kN×4m +4kN×3m = 0

C = +4√3/3kN

 

③切断左側の鉛直方向の釣り合い

-1kN -2kN +4kN +B×√3/2 = 0

B = -2√3/3kN

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02

軸力の力を求めたい部材A,B,Cが切断されるよう、切断線を指定して応力の少ない方から問題を解いていきましょう。

今回であれば左側から解いていきます。

左下の支点並びにA,B,C点に反力を仮定して問題を解きます。
 

左側の支点(V左)

ΣME=0より

-1kn×7m+V左×6m-2kn×5m-2kn×3m-2kn×1m+1kn×1m=0

よって V左=+4kn

(仮定した方向の矢印と逆の場合はマイナスになります。)

 

同じ要領で部材A,B,Cも求めていきます。

 

部材Aについて

ΣMF=0を解く

NA-√3kN(圧縮)

 

部材Cについて

ΣMG=0より

NC+4√3/3kN(引張)

 

部材Bについて

ΣY=0より

NB-2√3/3kN(圧縮)

まとめ

まずは支点、切断点について応力を仮定しましょう。

解いた問題から+、-の結果をみて、仮定していた矢印の向きがあっているかを確認しましょう。

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03

正しい組合せは、A:-√3kN、B:-2√3/3kN、C:+4√3/3kNです。

この問題は、まず支点反力を求め、次に部材A・B・Cを横切る位置でトラスを切断して、左側だけを取り出す切断法で解くと分かりやすいです。

図は左右対称で、鉛直荷重の合計は8kNなので、左右の支点反力はそれぞれ4kNになります。また、三角形は一辺2m、角度60°なので、高さは√3mです。

・支点反力を求める

鉛直荷重の合計は、

1+2+2+2+1

8kN

です。

荷重と形が左右対称なので、左右の支点が半分ずつ負担します。

したがって、左側支点の鉛直反力は、

8÷2=4kN

です。

・部材Aの軸方向力

部材A・B・Cを切断し、左側の部分について考えます。

まず、部材BとCの延長線が交わる下側の節点を中心に、モーメントのつり合いを考えます。

この点を中心にすると、BとCの軸方向力はこの点を通るので、モーメントには影響しません。

左端の1kN荷重までの距離は3m、2kN荷重までの距離は1m、左支点反力4kNまでの距離は2mです。

また、部材Aと下弦材との高さは、

2×sin60°

√3m

です。

したがって、

-1×3-2×1+A×√3+4×2=0

となります。

-3-2+A√3+8=0

A√3+3=0

A=-√3kN

です。

「-」なので、部材Aには圧縮力が生じています。

・部材Cの軸方向力

次に、部材AとBの延長線が交わる上側の節点を中心に、モーメントのつり合いを考えます。

この点を中心にすると、AとBの軸方向力はモーメントに影響しないため、Cだけを求めやすくなります。

モーメントのつり合いは、

-C×√3-2×2-1×4+4×3=0

です。

-C√3-4-4+12=0

-C√3+4=0

C=4/√3

4√3/3kN

となります。

「+」なので、部材Cには引張力が生じています。

・部材Bの軸方向力

最後に、切断した左側について鉛直方向の力のつり合いを考えます。

部材AとCは水平なので、鉛直方向の力をもちません。

部材Bは水平に対して60°傾いているため、鉛直方向の成分は、

B×sin60°

=B×√3/2

です。

したがって、

-1-2+4+B×√3/2=0

となります。

1+B×√3/2=0

B=-2/√3

-2√3/3kN

です。

「-」なので、部材Bには圧縮力が生じています。

選択肢2. 解答選択肢の画像

この組合せが正しいです。

計算結果は、

A=-√3kN

B=-2√3/3kN

C=+4√3/3kN

となります。

AとBは圧縮、Cは引張です。

まとめ

この問題では、切断法を使い、求めたい3本の部材をまとめて切ることがポイントです。

まず、左右対称なので支点反力は、

4kNずつ

となります。

次に、モーメントのつり合いから、

A=-√3kN

C=+4√3/3kN

を求めます。

さらに鉛直方向の力のつり合いから、

B=-2√3/3kN

となります。

符号は、

+=引張力

-=圧縮力

なので、AとBは圧縮、Cは引張です。

したがって、正しい組合せは、A:-√3kN、B:-2√3/3kN、C:+4√3/3kNです。

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