二級建築士 過去問
令和4年(2022年)
問22 (学科1(建築計画) 問22)

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問題

二級建築士試験 令和4年(2022年) 問22(学科1(建築計画) 問22) (訂正依頼・報告はこちら)

給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 水道水の給水栓における遊離残留塩素は、一般に、0.1mg/l 以上としなければならない。
  • 自然流下式の排水立て管の管径は、どの階においても、最下部の最も大きな排水負荷を負担する部分の管径と同一にしなければならない。
  • 集合住宅における設計用給水量は、居住者1人1日当たり200~350 l である。
  • 分流式公共下水道の雨水専用管に、敷地内の雨水排水管を接続する場合には、トラップますを設置しなければならない。
  • 給水管に取り付けるエアチャンバは、ウォータハンマによる水撃圧を吸収するために設ける。

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この過去問の解説 (3件)

01

最も不適当な選択肢は、

「分流式公共下水道の雨水専用管に、敷地内の雨水排水管を接続する場合には、トラップますを設置しなければならない。」

です。

公共下水道の雨水専用管と敷地内から伸ばした雨水排水管は直接繋ぐので、トラップますは不要です。

各選択肢の解説は以下のとおりです。

選択肢1. 水道水の給水栓における遊離残留塩素は、一般に、0.1mg/l 以上としなければならない。

正しい選択肢です。

水道水は、消毒のために塩素が含まれています。

遊離残留塩素の量は、水道法によって0.1mg/L以上と定められています。

※参考

水質管理目標設定項目では、残留塩素は1mg/L以下を目標値としています。

選択肢2. 自然流下式の排水立て管の管径は、どの階においても、最下部の最も大きな排水負荷を負担する部分の管径と同一にしなければならない。

正しい選択肢です。

自然流下式の排水立て管の管径は、最も負荷が大きい最下部を基準とし、上層から下層まで同じ管径とします。

管径が異なると排水時の通気が悪くなり、排水不良が発生します。

選択肢3. 集合住宅における設計用給水量は、居住者1人1日当たり200~350 l である。

正しい選択肢です。

建築設備設計基準で単位給水量の基準が定められています。

戸建て住宅:居住者1人1日当たり200~400L

集合住宅 :居住者1人1日当たり200~350L

なお、集合住宅の場合、居住者全員が同時に水を使う事は考えにくいことから、戸建て住宅と比べて給水量が少なく設定されています。

選択肢4. 分流式公共下水道の雨水専用管に、敷地内の雨水排水管を接続する場合には、トラップますを設置しなければならない。

不適当な選択肢です。

公共下水道の雨水専用管と敷地内から伸ばした雨水排水管との接続部分には、トラップますは設けません

ただし、雨水排水管の敷地境界部には、公共下水道からの害虫の侵入を防ぐために雨水トラップが必要です。

※参考

分流式とは、汚水と雨水を別々の系統で処理する方式のことです。

また、合流式とは、汚水と雨水を合流させて処理する方式のことです。

選択肢5. 給水管に取り付けるエアチャンバは、ウォータハンマによる水撃圧を吸収するために設ける。

正しい選択肢です。

エアチャンバは水撃防止器とも呼ばれる機器で、ウォータハンマによる水撃圧を抑える機能があります。

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02

給水、排水の仕組み、してはいけないことを理解しましょう。

選択肢1. 水道水の給水栓における遊離残留塩素は、一般に、0.1mg/l 以上としなければならない。

水道法で水質基準が定められており、残留塩素を含まないといけないです。記述の通りで正しいです。

選択肢2. 自然流下式の排水立て管の管径は、どの階においても、最下部の最も大きな排水負荷を負担する部分の管径と同一にしなければならない。

上部に向かって細くなるたけのこ配管はしてはいけません。記述の通りで正しいです。

選択肢3. 集合住宅における設計用給水量は、居住者1人1日当たり200~350 l である。

居住者1人1日当たり200~350Lが目安とされているので、記述の通りで正しいです。

選択肢4. 分流式公共下水道の雨水専用管に、敷地内の雨水排水管を接続する場合には、トラップますを設置しなければならない。

分流方式の、公共下水道、雨水専用管には、トラップますは設置してはいけないので、記述は誤りです。

選択肢5. 給水管に取り付けるエアチャンバは、ウォータハンマによる水撃圧を吸収するために設ける。

ウォーターハンマー防止器として、エアチャンバーがありますので、記述の通りで正しいです。

 

 

 

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03

最も不適当なのは、「分流式公共下水道の雨水専用管に、敷地内の雨水排水管を接続する場合には、トラップますを設置しなければならない。」という記述です。

トラップは、下水管から悪臭や害虫などが建物内へ入るのを防ぐためのものです。しかし、分流式下水道の雨水専用管に雨水排水管を接続する場合、原則としてトラップますは必要ありません。

雨水は汚水とは別の管で排水されるため、汚水管のように臭気を遮断することを目的としたトラップを設ける必要はありません。

選択肢1. 水道水の給水栓における遊離残留塩素は、一般に、0.1mg/l 以上としなければならない。

この記述は適当です。

水道水には、細菌などの増殖を防いで安全な水を届けるため、塩素による消毒が行われています。

一般に、給水栓での遊離残留塩素は、0.1mg/L以上確保する必要があります。

残留塩素があることで、配水管を通って蛇口に届くまでの間も消毒効果を保つことができます。

選択肢2. 自然流下式の排水立て管の管径は、どの階においても、最下部の最も大きな排水負荷を負担する部分の管径と同一にしなければならない。

この記述は適当です。

排水立て管には、上の階から流れてきた排水が次々に集まります。そのため、下の部分ほど多くの排水を受け持ちます。

自然流下式の排水立て管は、途中で管径を小さくせず、最下部で必要となる管径を上部まで同じ太さで用いるのが基本です。

これにより、排水を安定して流し、管内の圧力変動などを抑えやすくなります。

選択肢3. 集合住宅における設計用給水量は、居住者1人1日当たり200~350 l である。

この記述は適当です。

集合住宅では、飲料、炊事、洗面、入浴、洗濯、便所など、生活のさまざまな場面で水を使います。

給水設備を計画するときの1人1日当たりの使用水量は、一般に200~350L程度を目安とします。

この値を居住人数などに応じて使い、受水槽や給水設備の規模を計画します。

選択肢4. 分流式公共下水道の雨水専用管に、敷地内の雨水排水管を接続する場合には、トラップますを設置しなければならない。

この記述が最も不適当です。

分流式下水道は、

汚水を流す管

雨水を流す管

を分けて設ける方式です。

雨水専用管には、屋根や敷地に降った雨水を流します。そのため、汚水管からの臭気を防止するために用いるトラップますを設ける必要はありません。

トラップを設けると、泥やごみがたまったり、雨水の流れを妨げたりする原因になる場合もあります。

したがって、「雨水専用管への接続にはトラップますを設けなければならない」とする点が不適当です。

選択肢5. 給水管に取り付けるエアチャンバは、ウォータハンマによる水撃圧を吸収するために設ける。

この記述は適当です。

ウォータハンマとは、水栓や弁を急に閉じたときなどに、水の流れが急停止して配管内に大きな圧力が生じる現象です。

このとき、「ドン」という音や振動が発生し、配管や器具を傷めることがあります。

エアチャンバは、内部の空気がクッションのように働いて、急激な圧力上昇を吸収する設備です。

そのため、ウォータハンマによる水撃圧を抑えるために設けます。

まとめ

この問題では、給水と排水の設備について、それぞれの役割を理解することがポイントです。

水道水の遊離残留塩素は、一般に0.1mg/L以上必要です。

自然流下式の排水立て管は、最下部で必要となる管径を基準として、基本的に上部まで同じ管径とします。

集合住宅の設計用給水量は、一般に1人1日当たり200~350L程度です。

また、エアチャンバは、ウォータハンマによる水撃圧を吸収するための設備です。

一方、分流式公共下水道の雨水専用管に雨水排水管を接続する場合は、原則としてトラップますを設ける必要はありません。

したがって、最も不適当なのは、雨水専用管への接続にトラップますを設置しなければならないとする記述です。

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