二級建築士 過去問
令和元年(2019年)
問78 (学科4(建築施工) 問3)

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問題

二級建築士試験 令和元年(2019年) 問78(学科4(建築施工) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

工事現場における材料の保管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 砂利を保管するに当たり、保管場所の床は、泥土等で汚れないよう周囲地盤より高くし、かつ、水勾配を設けた。
  • シーリング材は、高温多湿や凍結温度以下とならない、かつ、直射日光や雨露の当たらない場所に密封して保管した。
  • 陶磁器質タイル型枠先付け工法に用いるタイルユニット及び副資材は、直射日光や雨水による変質や劣化などを防止するため、シート養生を行い保管した。
  • 外壁工事に用いる押出成形セメント板は、屋内の平坦で乾燥した場所に、台木を用いて1.0 mの高さに積み重ねて保管した。
  • 断熱材を屋外で保管するに当たり、日射を避けるために黒色のシートで覆い、かつ、シートと断熱材との間に隙間が生じないようにした。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 記述は正しいです
 骨材類を保管する際、盛り上げ保管は低くなるようにして、床は水はけの良い場所を選び排水が可能な措置を講じておきます。

2. 記述は正しいです
 記述のほかにも、有機材料のため関係する法令にのっとり、火災予防や作業員の安全を図るように努めることが必要になります。

3. 記述は正しいです
 タイルユニットや副資材に関わらず、雨風をよける措置を講じることは必要ですが、防湿等の別の問題も発生するので気を付けなければなりません。

4. 記述は正しいです
 パネル類の積み上げ保管は、平積みが原則です。
積上げ高さは1段を1m以下として、最大の積上げ高さは2m以下とします。

5. 記述は誤りです
 断熱材の保管シートは、薄い色の透過シートとします。
また、断熱材とシートは、通気のために隙間をあけておきます。

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02

1. 正しい記述です。
砂利を保管する場合は、周囲より高い位置の床の上に置きます。

2. 正しい記述です。
シーリング材は、直射日光の当たらない場所で保存します。

3. 正しい記述です。
タイルユニットを保存する場合は、養生シートを使い劣化を防止します。

4. 正しい記述です。
押出成形セメント板の積置き高さは1m以下にします。

5. 不適当な記述です。
断熱材を屋外で保管する場合は、薄い色のシートを使い、通気を確保して覆います。

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03

最も不適当なのは、「断熱材を屋外で保管するに当たり、日射を避けるために黒色のシートで覆い、かつ、シートと断熱材との間に隙間が生じないようにした。」という記述です。

断熱材を屋外で保管するときは、雨や直射日光を避けるためにシートで覆いますが、黒色のシートは日射によって温度が上がりやすいため適しません。また、シートを断熱材に密着させるのではなく、シートと断熱材の間に隙間を設けて通気を確保することが大切です。類似の施工基準で

選択肢1. 砂利を保管するに当たり、保管場所の床は、泥土等で汚れないよう周囲地盤より高くし、かつ、水勾配を設けた。

この記述は適切です。

砂利に泥や土が混ざると、コンクリートなどに使用するときの品質に悪い影響を与えます。

そのため、保管場所は周囲の地盤より高くして泥水が流れ込まないようにし、水がたまらないよう水勾配を設けます

砂利を清潔な状態で保管するための適切な方法です。

選択肢2. シーリング材は、高温多湿や凍結温度以下とならない、かつ、直射日光や雨露の当たらない場所に密封して保管した。

この記述は適切です。

シーリング材は、高温や湿気、凍結、直射日光などによって品質が低下することがあります。

そのため、高温多湿や凍結を避け、直射日光や雨露が当たらない場所で密封して保管することが大切です。

材料の変質や硬化を防ぐための適切な保管方法です。

選択肢3. 陶磁器質タイル型枠先付け工法に用いるタイルユニット及び副資材は、直射日光や雨水による変質や劣化などを防止するため、シート養生を行い保管した。

この記述は適切です。

タイルユニットやその副資材には、直射日光や雨水によって変質・劣化するものがあります。

そのため、直射日光や雨水を避けるようにシート養生をして保管することが必要です。タイル型枠先付け用の材料についても、紫外線などによる劣化を防ぐため直射日光を避けて保管することが示されています。

選択肢4. 外壁工事に用いる押出成形セメント板は、屋内の平坦で乾燥した場所に、台木を用いて1.0 mの高さに積み重ねて保管した。

この記述は適切です。

押出成形セメント板は、反りや変形、水濡れなどを防ぐため、平坦で乾燥した場所に台木を水平に置いて保管します。

また、積み上げ高さは1m以内とするのが基本です。

この記述では屋内の平坦で乾燥した場所に台木を使用し、高さ1.0mとしているため、適切です。押出成形セメント板協会の施工標準仕様書でも、平坦で乾燥した場所に保管し、積上げ高さを1m以内とすることが示されています。

選択肢5. 断熱材を屋外で保管するに当たり、日射を避けるために黒色のシートで覆い、かつ、シートと断熱材との間に隙間が生じないようにした。

この記述は不適当です。

断熱材を屋外に置く場合は、雨や直射日光から守るためにシートで覆う必要があります。

しかし、黒色のシートは太陽光を吸収して内部の温度が高くなりやすいため、日射を避ける目的には適していません。

また、シートを断熱材に密着させると内部に熱や湿気がこもり、材料が傷む原因になります。

そのため、屋外でシート養生をするときは、日射による温度上昇を抑え、シートと断熱材との間に隙間を設けて通気を確保することが大切です。

まとめ

この問題では、建築材料を水分・直射日光・汚れ・変形などから守るための保管方法を理解することがポイントです。

特に断熱材の屋外保管では、

雨や直射日光を避けるためシートで覆う

温度が上がりやすい黒色のシートは避ける

シートと断熱材との間に隙間を設けて通気する

という点が重要です。

また、

砂利は泥土が混ざらず、水がたまらない場所で保管する

シーリング材は高温・湿気・凍結・直射日光を避ける

タイルユニットや副資材はシート養生する

押出成形セメント板は平坦で乾燥した場所に台木を用い、積上げ高さを1m以内とする

という基本も押さえておくとよいです。

したがって、断熱材を黒色のシートで密着して覆った記述が最も不適当です。

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