二級建築士 過去問
令和元年(2019年)
問60 (学科3(建築構造) 問10)

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問題

二級建築士試験 令和元年(2019年) 問60(学科3(建築構造) 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

木造建築物の部材の名称とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
  • 破風板 ---------- 切妻屋根や入母屋(もや)屋根などの妻側において、山形に取り付けられた板材
  • 無目 ------------ 鴨居及び敷居と同じ位置に設ける、建具用の溝のない部材
  • 振れ隅木 -------- 平面上、隅木が桁に対して45度とならない場合の隅木
  • まぐさ ---------- 開口部の上部において、襖(ふすま)や障子を建て込むための溝のある水平部材
  • 上がり框 -------- 玄関等の上がり口の床の縁に取り付けられた化粧材

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 正しい記述です。
破風板は、屋根の妻側に付けられた板のことです。雨風を防ぐ役目があります。

2. 正しい記述です。
無目は、鴨居及び敷居と同じ役割で溝の無い部材です。

3. 正しい記述です。
振れ隅木は、平面上、隅木が桁に対して45度とならない場合の隅木のことです。

4. 不適当な記述です。
この記述の「襖や障子を建て込むための溝のある水平部材」は、まぐさではなく鴨居です。

まぐさは、開口部の上部に設ける補強材です。これに対して、鴨居は、襖や障子などの建具を入れるための溝のある上部の部材です。

そのため、この選択肢の説明はまぐさではなく、鴨居の説明になっています。
 

5. 正しい記述です。
上がり框とは、玄関の土間と床の段差部分に使われる横材のことです。

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02

 木造建築物の名称の設問になります。これを機におさらいしておきましょう。

1. 破風板……三角屋根の横から見て厚みになる部分です。
       勾配の先端部で厚みになる部分は、「鼻隠し」になります。

2. 無目……枠材の一種です。
      溝の無い敷居や鴨居で、吊建具の場合は無目敷居ということになります。

3. 振れ隅木……隅木は45度になることで寄棟などの屋根が仕上がります。
        勾配の違いなどで45度では収まらない場合、隅木の角度を変えて仕上げます。

4. まぐさ…… 開口部の上部に設ける水平材です。
       真壁和室で障子や襖を入れる上部材は鴨居といい、まぐさとは別の部材です。

5. 上がり框……玄関段差にある化粧材を上がり框といいます。
        日本家屋では、上り框のランクで格式が決まっていました。

 以上の事から、 4. が正解となります。

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03

最も不適当なのは、「まぐさ ---------- 開口部の上部において、襖や障子を建て込むための溝のある水平部材」です。

襖や障子を建て込むための溝がある上部の水平部材は、鴨居です。

一方、まぐさは、窓や出入口などの開口部の上に設け、その上部の荷重を支える水平部材です。

選択肢1. 破風板 ---------- 切妻屋根や入母屋(もや)屋根などの妻側において、山形に取り付けられた板材

この組合せは適切です。

破風板は、切妻屋根などの妻側の屋根端部に山形に取り付ける板材です。

屋根の端部を整えるほか、風雨から屋根の内部を守る役割もあります。

選択肢2. 無目 ------------ 鴨居及び敷居と同じ位置に設ける、建具用の溝のない部材

この組合せは適切です。

無目は、鴨居や敷居と同じような位置に設ける水平部材ですが、建具をはめ込むための溝がありません

窓や建具まわりの区切りなどに使われます。

選択肢3. 振れ隅木 -------- 平面上、隅木が桁に対して45度とならない場合の隅木

この組合せは適切です。

隅木は、屋根の隅の部分に斜めに入る部材です。

通常の隅木は桁に対して45度になりますが、屋根の形などによって45度にならない隅木を振れ隅木といいます。

選択肢4. まぐさ ---------- 開口部の上部において、襖(ふすま)や障子を建て込むための溝のある水平部材

この組合せは不適当です。

襖や障子を建て込むために、上側に溝を設けた水平部材は鴨居です。

まぐさは、窓や出入口などの開口部の上に設ける横材で、開口部の上にある壁などの荷重を支える役割があります。

したがって、この説明ではまぐさと鴨居を取り違えています

選択肢5. 上がり框 -------- 玄関等の上がり口の床の縁に取り付けられた化粧材

この組合せは適切です。

上がり框は、玄関の土間から室内の床へ上がる部分などに取り付ける部材です。

床の端部をきれいに見せる化粧材として使われるほか、床の端を保護する役割もあります。

まとめ

この問題では、木造建築で使われる部材の名称と役割を正しく区別することがポイントです。

特に、

鴨居=襖や障子などを建て込むため、上側に溝がある水平部材

まぐさ=窓や出入口などの開口部の上に設け、上部の荷重を支える水平部材

という違いが重要です。

したがって、まぐさを「襖や障子を建て込むための溝のある水平部材」としている組合せが最も不適当です。

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