二級建築士 過去問
平成30年(2018年)
問99 (学科4(建築施工) 問24)

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問題

二級建築士試験 平成30年(2018年) 問99(学科4(建築施工) 問24) (訂正依頼・報告はこちら)

建築積算に関する次の記述のうち、建築工事建築数量積算研究会「建築数量積算基準」に照らして、最も不適当なものはどれか。
  • 外部本足場の数量は、足場の中心(構築物等の外壁面から1.0mの位置)の水平長さと構築物等の上部までの高さによる面積として算出した。
  • 土工事における土砂量は、地山数量とし、掘削による増加や締固めによる減少は考慮しないで算出した。
  • 鉄骨工事における形鋼、鋼管及び平鋼の所要数量は、設計数量の5%増しとして算出した。
  • シート防水の数量は、シートの重ね代(しろ)の面積を加えて算出した。
  • 壁仕上げ塗装で開口部の面積が1箇所当たり0.5m2以下は、開口部による主仕上の欠除はないものとして算出した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。


1、外部本足場の数量は、足場の中心(構築物等の外壁面から1.0mの位置)の水平長さと構築物等の上部までの高さによる面積として算出します。
したがって正しい記述となります。

2、 土工事における土砂量は、地山数量とし、掘削による増加や締固めによる減少は考慮しないで算出します。
したがって正しい記述となります。

3、 鉄骨工事における形鋼、鋼管及び平鋼の所要数量は設計数量の5%増しとして算出します。
広幅平鋼や鋼板では3%、ボルト類は4%とします。
したがって正しい記述となります。

4、シート防水の数量は、シートの重ね代の面積を加えず算出します。
したがって誤りの記述となります。

5、壁仕上げ塗装で開口部の面積が1箇所当たり0.5㎡以下の場合、開口部による主仕上の欠除はないものとして算出します。
したがって正しい記述となります。

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02

1. 記述は正しいです
 記述のほかに、足場最上部には安全手摺を設けて、手摺は足場の水平長さで算出します。

2. 記述は正しいです
 土は締め固められているため、掘り返したりすると10~30%程度容積が増加します。
しかし、土砂量はあくまでも地山数量で算出します。

3. 記述は正しいです
 記述のほかに、ボルト類は4%増し、アンカーボルト類は増加を見込まず、デッキプレートは5%増しで算出します。

4. 記述は誤りです
 シート防水の積算は、重ね代の面積を考慮せず、単純に張り面積を積上げて算出します。

5. 記述は正しいです
 その他仕上材の積算においても、小面積開口部の欠如を含まない算定を用いるものがあるので、確認しておきましょう。

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03

最も不適当なのは、「シート防水の数量は、シートの重ね代の面積を加えて算出した。」です。

シート防水の数量は、原則として躯体などの設計寸法による面積で求めます。シートを施工するときには重ね部分が必要ですが、その重ね代は数量の計測対象には含めません

選択肢1. 外部本足場の数量は、足場の中心(構築物等の外壁面から1.0mの位置)の水平長さと構築物等の上部までの高さによる面積として算出した。

この記述は適当です。

外部本足場の数量は、足場の中心の水平長さ×足場の高さによる面積で求めます。

足場の中心は、作業幅を考えて、一般に建物の外壁面から1.0mの位置を基準とします。

現行の公共建築数量積算基準でも、外部本足場は、外壁面から1.0mの位置を足場の中心として、その水平長さと建物上部までの高さによる面積で計測するとされています。

選択肢2. 土工事における土砂量は、地山数量とし、掘削による増加や締固めによる減少は考慮しないで算出した。

この記述は適当です。

土は、掘り起こすと体積が増え、締め固めると体積が減ります。

しかし、建築積算で土砂量を求める場合は、これらの変化を一つずつ計算するのではなく、原則として掘削前の地山の状態の数量で算出します。

そのため、掘削による増加や締固めによる減少は考慮しません

選択肢3. 鉄骨工事における形鋼、鋼管及び平鋼の所要数量は、設計数量の5%増しとして算出した。

この記述は適当です。

鉄骨材料を実際に加工すると、切断による端材などが発生します。

そのため、材料として必要となる「所要数量」は、設計図から求めた数量に一定の割増しを加えて求めます。

形鋼、鋼管、平鋼については、

所要数量=設計数量×1.05

とし、5%の割増しを行うのが標準です。現行基準にも、形鋼・鋼管・平鋼は5%増しと明記されています。

選択肢4. シート防水の数量は、シートの重ね代(しろ)の面積を加えて算出した。

この記述が最も不適当です。

防水シートは、雨水が入り込まないよう、実際の施工ではシート同士を重ねて張ります。

しかし、積算上の防水層の数量は、原則として躯体などの設計寸法による面積で求めます。

そのため、施工時に必要になるシートの重ね代は計測の対象にしません

つまり、

設計上の防水面積+重ね代

とはせず、

設計上の防水面積

を数量とします。

選択肢5. 壁仕上げ塗装で開口部の面積が1箇所当たり0.5m2以下は、開口部による主仕上の欠除はないものとして算出した。

この記述は適当です。

壁の塗装面積を求めるときは、通常、窓や扉などの開口部の面積を差し引きます。

ただし、開口部が小さい場合まで細かく差し引くと積算が複雑になるため、1箇所当たり0.5m²以下の開口部は、原則として差し引きません

つまり、その部分にも仕上げがあるものとして数量を計算します。現行の公共建築数量積算基準でも、この0.5m²以下の扱いが定められています。

まとめ

この問題では、設計数量と、実際の施工で生じる材料のロスや重なりを区別することがポイントです。

主な考え方は、

外部本足場→外壁面から1.0mの位置を中心として面積を算出

土砂量→地山数量で算出し、掘削・締固めによる体積変化は考慮しない

形鋼・鋼管・平鋼の所要数量→設計数量の5%増し

シート防水→重ね代は計測しない

仕上げの開口部→1箇所0.5m²以下なら原則として差し引かない

となります。

したがって、シート防水の数量に重ね代の面積を加えて算出した記述が最も不適当です。

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