二級建築士 過去問
平成30年(2018年)
問97 (学科4(建築施工) 問22)

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問題

二級建築士試験 平成30年(2018年) 問97(学科4(建築施工) 問22) (訂正依頼・報告はこちら)

改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • かぶせ工法によるアルミニウム製建具の改修工事において、既存枠へ新規に建具を取り付けるに当たり、小ねじの留付け間隔は、中間部で400mmとした。
  • Uカットシール材充塡工法によるコンクリート外壁のひび割れ改修工事において、充塡時に被着体の温度が5℃であったので、作業を中止した。
  • モルタル塗り仕上げ外壁の改修工事において、モルタルを撤去した欠損部の面積が1箇所当たり0.50m2程度となったので、充塡工法を採用した。
  • 内装改修工事において、せっこうボードの壁面を目地のない継目処理工法とするために、テーパー付きせっこうボードを用いた。
  • 床の改修工事において、タイルカーペットは、粘着剝離形接着剤を使用し、市松張りとした。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。


1、かぶせ工法によるアルミニウム製建具の改修工事において、既存枠へ新規に建具を取り付けるにあたり小ねじの留付け間隔は中間部で400mm以下とします。
したがって正しい記述となります。

2、 Uカットシール材充塡工法によるコンクリート外壁のひび割れ改修工事において、充塡時に被着体の温度が5℃以下の場合、作業を中止します。
したがって正しい記述となります。

3、モルタル塗り仕上げ外壁の改修工事において、モルタルを撤去した欠損部の面積が1箇所当たり0.25㎡程度であれば、充塡工法を採用することができます。
したがって誤りの記述となります。

4、内装改修工事において、せっこうボードの壁面を目地のない継目処理工法とするためにテーパー付きせっこうボードを用います。
したがって正しい記述となります。

5、床の改修工事において、タイルカーペットは粘着剝離形接着剤を使用し市松張りとします。
したがって正しい記述となります。

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02

1. 記述は正しいです
 金属建具のかぶせ工法では、既存枠を土台にして新規枠を中間部400㎜ピッチで、端部を100㎜以内で固定します。

2. 記述は正しいです
 シーリング充填の際、施工精度が低下しないように5℃以下の場合、50℃以上の場合は施工を中止します。

3. 記述は誤りです
 モルタル改修で充填工法を選定する際の基準は、モルタル欠損部が0.25㎡程度以下とします。
欠損面積が広い場合は塗替え工法を選択します。

4. 記述は正しいです
 せっこうボードには、形状で目透しボード、ベベルボード、テーパーボードと種類があります。
用途に応じて使い分けるので、確認しておきましょう。

5. 記述は正しいです
 床張替時の施工は、各種工法により施工します。
タイルカーペットは追従性を持たせるため、粘着剥離型の接着剤を用います。

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03

最も不適当なのは、「モルタル塗り仕上げ外壁の改修工事において、モルタルを撤去した欠損部の面積が1箇所当たり0.50m²程度となったので、充塡工法を採用した。」です。

モルタル塗り仕上げ外壁の充塡工法は、欠損部の面積が1箇所当たり0.25m²程度以下の場合に適用します。0.50m²程度では範囲が大きいため、充塡工法ではなく、一般にモルタル塗替え工法を用います。

選択肢1. かぶせ工法によるアルミニウム製建具の改修工事において、既存枠へ新規に建具を取り付けるに当たり、小ねじの留付け間隔は、中間部で400mmとした。

この記述は適当です。

かぶせ工法は、既存の建具枠を残したまま、その上から新しい建具枠を取り付ける方法です。

既存枠に新しい建具を小ねじで取り付ける場合は、原則として、

端部:100mm以下

中間部:400mm以下

の間隔で留め付けます。

したがって、中間部を400mmとした施工は基準を満たしています。

選択肢2. Uカットシール材充塡工法によるコンクリート外壁のひび割れ改修工事において、充塡時に被着体の温度が5℃であったので、作業を中止した。

この記述は適当です。

Uカットシール材充塡工法では、ひび割れ部分をU字形にカットし、その溝にシーリング材などを充塡します。

プライマーの塗布やシール材の充塡時に、被着体の温度が、

5℃以下または50℃以上

になるおそれがある場合は、原則として作業を中止します。

この場合はちょうど5℃なので、「5℃以下」に該当します。そのため、作業を中止したことは適切です。

ただし、仮囲いやシート覆いなどで保温・遮熱の措置を行えば、施工できる場合があります。

選択肢3. モルタル塗り仕上げ外壁の改修工事において、モルタルを撤去した欠損部の面積が1箇所当たり0.50m2程度となったので、充塡工法を採用した。

この記述が最も不適当です。

充塡工法は、欠けたりはがれたりした部分にポリマーセメントモルタルなどを充塡して補修する方法です。

ただし、適用できるのは、

欠損部の面積が1箇所当たり0.25m²程度以下

の場合です。

今回の欠損部は0.50m²なので、

0.50m²>0.25m²

となり、充塡工法の適用範囲を超えています。

このような広い欠損部には、一般にモルタル塗替え工法を用います。

選択肢4. 内装改修工事において、せっこうボードの壁面を目地のない継目処理工法とするために、テーパー付きせっこうボードを用いた。

この記述は適当です。

テーパー付きせっこうボードは、ボードの端が少し薄く加工されています。

ボード同士を並べた後、そのくぼみにジョイントコンパウンドやテープを施工することで、継ぎ目を目立たなくして、平らな壁面に仕上げることができます

そのため、目地のない継目処理工法には、テーパー付きせっこうボードが適しています。

選択肢5. 床の改修工事において、タイルカーペットは、粘着剝離形接着剤を使用し、市松張りとした。

この記述は適当です。

タイルカーペットには、張替えや部分交換をしやすくするため、粘着剝離形接着剤がよく用いられます。

また、特記がなければ、平場のタイルカーペットは一般に市松張りとします。

市松張りとは、隣り合うタイルカーペットの向きを90度ずつ変えながら張る方法です。

まとめ

この問題では、モルタル塗り仕上げ外壁の充塡工法を使える欠損面積がポイントです。

充塡工法は、

1箇所当たり0.25m²程度以下

の欠損部に適用します。

したがって、0.50m²程度の欠損部に充塡工法を採用した記述が最も不適当です。

あわせて、

アルミニウム製建具のかぶせ工法→小ねじの中間部は400mm以下

Uカットシール材充塡工法→被着体が5℃以下では原則施工を中止

継目処理工法→テーパー付きせっこうボードが適する

タイルカーペット→粘着剝離形接着剤を用い、特記がなければ平場は市松張り

という点も整理しておくとよいです。

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