二級建築士 過去問
平成30年(2018年)
問96 (学科4(建築施工) 問21)

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問題

二級建築士試験 平成30年(2018年) 問96(学科4(建築施工) 問21) (訂正依頼・報告はこちら)

木造住宅における設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 屋内の電気配線は、弱電流電線、水道管、ガス管などに接触しないように離隔して施設した。
  • 都市ガスのガス漏れ警報設備の検知器は、その下端が天井面から下方30cmの位置に取り付けた。
  • 給水管は、断面が変形しないよう、かつ、管軸心に対して直角に切断し、切り口は平滑に仕上げた。
  • 給湯管の配管において、管の伸縮を妨げないよう伸縮継手を設けた。
  • 屋内排水横管の配管において、管径が50mmであったので、勾配を1/100とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。


1、屋内の電気配線は、弱電流電線、水道管、ガス管などに接触しないように離隔して施設します。
したがって正しい記述となります。

2、 都市ガスのガス漏れ警報設備の検知器は、その下端が天井面から下方30cmの位置に取り付けます。
したがって正しい記述となります。
またプロパンガスのガス漏れ警報設備の検知器の場合は、その上端が床面から上方30cmの位置に取り付けます。

3、給水管は、断面が変形しないようかつ管軸心に対して直角に切断し切り口は平滑に仕上げます。
したがって正しい記述となります。

4、給湯管の配管において、管の伸縮を妨げないよう伸縮継手を設けます。
したがって正しい記述となります。

5、屋内排水横管の配管において、管径は65mm以下では勾配を1/50とします。
勾配が1/100の場合は、管径は75mmもしくは100mmとします。
したがって誤りの記述となります。

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02

1. 記述は正しいです
 電気配線と、他の設備配管とは離隔することが原則です。
やむを得ず、近接する場合は漏電処理や防爆処理を施さなければなりません。

2. 記述は正しいです
 都市ガスの場合は、空気より軽いためガス漏れ検知器は天井面近くに取り付けます。
プロパンガスは空気より重いため、ガス漏れ検知器は床面近くに設けます。

3. 記述は正しいです
 給水管は、断面形状が変形すると漏水の恐れがあるため、パイプカッターで変形しないように切断します。
施工精度を上げるために切り口のバリ取りをします。

4. 記述は正しいです
 給湯管は、熱による間の変形に対応できるように伸縮継手を設けたり、架橋ポリエチレン管を使用します。

5. 記述は誤りです
 横走排水管は、管径65㎜以下で排水勾配は1/50以上、管径100㎜で排水勾配は1/100以上としてスムーズに排水できるようにします。

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03

最も不適当なのは、「屋内排水横管の配管において、管径が50mmであったので、勾配を1/100とした。」です。

屋内の排水横管は、排水が管内にたまらず、固形物なども一緒に流れるように、管径に応じた勾配を確保する必要があります。

現行の公共建築工事標準仕様書では、呼び径65以下の屋内横走り排水管は、最小勾配を1/50としています。したがって、管径50mmで1/100とするのは勾配が緩すぎます。

選択肢1. 屋内の電気配線は、弱電流電線、水道管、ガス管などに接触しないように離隔して施設した。

この記述は適当です。

電気配線が弱電流電線や水道管、ガス管などに接触すると、電気設備の事故や配管の損傷などにつながるおそれがあります。

そのため、屋内の低圧配線は、原則として弱電流電線、水管、ガス管などと接触しないように施工します。

現行の公共建築工事標準仕様書でも、このような配線について、弱電流電線、水管、ガス管などと接触しないように施設することが定められています。

選択肢2. 都市ガスのガス漏れ警報設備の検知器は、その下端が天井面から下方30cmの位置に取り付けた。

この記述は適当です。

一般的な都市ガスは空気より軽いため、漏れたガスは天井付近にたまりやすくなります。

そのため、都市ガス用のガス漏れ警報器は、警報器の下端が天井面から30cm以内となる位置に取り付けます。

天井面から下方30cmの位置であれば、この条件を満たしています。大阪ガスも、天井面から30cm以内に設置する基準を示しています。

選択肢3. 給水管は、断面が変形しないよう、かつ、管軸心に対して直角に切断し、切り口は平滑に仕上げた。

この記述は適当です。

管を斜めに切ったり、切断部分を変形させたりすると、継手との接続が正しくできず、水漏れなどの原因になります。

そのため、管は、

断面を変形させない

管の中心軸に対して直角に切断する

切り口を平滑に仕上げる

ことが基本です。国土交通省の設備工事仕様でも、この施工方法が示されています。

選択肢4. 給湯管の配管において、管の伸縮を妨げないよう伸縮継手を設けた。

この記述は適当です。

給湯管は、温かいお湯が流れることで管の温度が上がり、熱によって伸びます。温度が下がると縮みます。

この伸び縮みを無理に止めると、管や継手に大きな力がかかり、変形や破損の原因になります。

そのため、必要な場所には伸縮継手などを設けて、管の伸縮を吸収できるようにします

現行の公共建築工事標準仕様書でも、伸縮管継手を設ける配管には、その動きを適切に処理するための固定やガイドを設けることが示されています。

選択肢5. 屋内排水横管の配管において、管径が50mmであったので、勾配を1/100とした。

この記述が最も不適当です。

排水横管では、排水を自然に流すために一定の下り勾配が必要です。

現行の公共建築工事標準仕様書では、屋内横走り排水管について、

呼び径65以下→最小勾配1/50

呼び径75・100→最小勾配1/100

とされています。

管径50mmは65mm以下なので、必要なのは1/50以上の勾配です。

1/100では勾配が緩く、排水や固形物が管内に残りやすくなるため、適切ではありません。

まとめ

この問題では、排水横管の管径と勾配の関係がポイントです。

屋内横走り排水管では、

呼び径65以下→1/50以上

呼び径75・100→1/100以上

呼び径125→1/150以上

呼び径150以上→1/200以上

とします。

したがって、管径50mmの排水横管を1/100の勾配とした記述が最も不適当です。

あわせて、都市ガス用警報器は天井付近に設ける、給水管は管軸に直角に切断する、給湯管では温度変化による伸縮を考慮する、電気配線は水道管やガス管などと接触させないという点も整理しておくとよいです。

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