二級建築士 過去問
平成30年(2018年)
問95 (学科4(建築施工) 問20)
問題文
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問題
二級建築士試験 平成30年(2018年) 問95(学科4(建築施工) 問20) (訂正依頼・報告はこちら)
- 鉄筋コンクリート造の建築物の外部に面するアルミニウム製建具枠の取付けにおいて、仮留め用のくさびを残し、モルタルを充塡した。
- 外部に面する建具への複層ガラスのはめ込みにおいて、下端のガラス溝に径6mmの水抜き孔を3箇所設けた。
- 全面接着工法によりフリーアクセスフロア下地にタイルカーペットを張り付けるに当たって、タイルカーペットを下地パネル目地にまたがるように割り付けた。
- フローリングボードの根太張り工法において、スクリュー釘を使用した。
- 洗面脱衣室などの断続的に湿潤状態となる壁の下地材料として、日本農林規格(JAS)による普通合板の1類を使用した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、鉄筋コンクリート造の建築物の外部に面するアルミニウム製建具枠の取付けにおいて、仮留め用のくさびは必ず取り外さないといけません。
したがって誤りの記述となります。
2、 外部に面する建具への複層ガラスのはめ込みにおいて、下端のガラス溝に径6mm以上の水抜き孔を2箇所以上設けます。
したがって正しい記述となります。
3、全面接着工法によりフリーアクセスフロア下地にタイルカーペットを張り付けるにあたって、タイルカーペットは下地パネル目地にまたがるように割り付けます。
したがって正しい記述となります。
4、フローリングボードの根太張り工法にはスクリュー釘を使用します。
したがって正しい記述となります。
5、洗面脱衣室などの断続的に湿潤状態となる壁の下地材料には、日本農林規格(JAS)による普通合板の1類を使用します。
1類には耐水性があります。
したがって正しい記述となります。
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02
建具取付に用いるくさびは、建具を所定の位置に設置するためのものであるので、建具を固定した後くさびを取り外して、モルタルや断熱材を充填します。
2. 記述は正しいです
複層ガラスは、空気をサンドイッチしているので、気温によって空気が結露してしまいます。
充填空気の結露を排出するための水抜き孔を、ガラス溝に設けて対応します。
3. 記述は正しいです
床施工の場合は、下地材のつなぎ目部分と仕上のつなぎ目部分が重ならないように施工しなければなりません。
4. 記述は正しいです
スクリュー釘を用いると、丸くぎよりも密着性が高くなるので、根太張り工法を用いる場合はスクリュー釘を用いることになります。
5. 記述は正しいです
普通合板の場合は接着の程度で1類・2類に分かれています。
水がかり部分に用いる場合は、水によって合板が剥離しないように普通合板1類を用います。
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03
最も不適当なのは、「鉄筋コンクリート造の建築物の外部に面するアルミニウム製建具枠の取付けにおいて、仮留め用のくさびを残し、モルタルを充塡した。」です。
アルミニウム製建具枠を鉄筋コンクリート造の躯体に取り付ける場合、くさびなどで仮留めして位置を調整した後、アンカーを固定します。その後、外部に面する部分では仮留め用のくさびを取り除いてから、枠と躯体の間にモルタルを密実に充塡します。
くさびを残したままにすると、その部分にすき間ができたり、水が入り込む原因になったりするため不適当です。国土交通省の現行の改修工事標準仕様書でも、コンクリート系下地への建具取付けでは、仮留め後にくさび等を撤去してからモルタルを充塡することが示されています。
この記述が最も不適当です。
建具枠を取り付けるときは、まず、くさびなどを使って枠を正しい位置に仮留めします。
その後、アンカーを固定し、外部に面する部分では仮留め用のくさびを取り除いてからモルタルを充塡します。
くさびを残すと、その周囲にモルタルが十分に回らず、すき間や漏水などの原因になるおそれがあります。
なお、旧来の標準仕様でも、くさびを残したままモルタルを充塡できるのは、屋内で水掛り部分以外の場合に限られていました。外部に面する部分では該当しません。
この記述は適当です。
外部に面する建具では、ガラス溝の中に雨水や結露水がたまることがあります。
そのため、複層ガラスを受ける下端のガラス溝には、径6mm以上の水抜き孔を2箇所以上設けます。
また、セッティングブロックによって水の流れが止められる場合には、その中間にも水抜き孔を設けます。
したがって、径6mmの水抜き孔を3箇所設けることは、必要な条件を満たしています。
この記述は適当です。
フリーアクセスフロアは、小さな床パネルを並べてつくる床です。
タイルカーペットの目地とフリーアクセスフロアのパネル目地が同じ位置になると、下地のわずかな動きなどの影響を受けやすくなります。
そのため、タイルカーペットは、下地パネルの目地にまたがるように割り付け、両方の目地が重ならないようにします。
この記述は適当です。
根太張り工法では、フローリングボードを根太の上に直接張り付けます。
このときに使用する釘として、スクリュー釘、フロア釘などを用いることができます。
スクリュー釘は軸部にねじ状の加工があり、普通の釘より抜けにくいため、床材の固定に適しています。公共建築工事の仕様でも、根太張り工法に用いる釘としてスクリュー釘が挙げられています。
この記述は適当です。
合板には、水分に対する接着性能の違いによって区分があります。
洗面脱衣室などは、常に水にぬれているわけではありませんが、湿気が多く、断続的に湿潤状態となる場所です。
このような場所の壁下地に普通合板を使用する場合は、接着の程度が1類のものを使用します。
現行の公共建築改修工事標準仕様書でも、天井や壁に用いる普通合板について、湿潤状態となる場所では1類とすることが示されています。
この問題では、アルミニウム製建具枠をコンクリート躯体に取り付けるときの仮留め用くさびの扱いがポイントです。
外部に面する建具枠では、
くさびで仮留め
↓
アンカーを固定
↓
くさびを取り除く
↓
枠と躯体の間にモルタルを密実に充塡
という流れになります。
したがって、外部に面するアルミニウム製建具枠で、仮留め用のくさびを残したままモルタルを充塡した記述が最も不適当です。
あわせて、複層ガラスの下端には径6mm以上の水抜き孔を2箇所以上設ける、タイルカーペットはフリーアクセスフロアのパネル目地にまたがるように割り付ける、根太張りのフローリングにはスクリュー釘を使用できる、湿潤状態となる壁下地の普通合板は1類を用いるという点も整理しておくとよいです。
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