二級建築士 過去問
平成30年(2018年)
問94 (学科4(建築施工) 問19)

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問題

二級建築士試験 平成30年(2018年) 問94(学科4(建築施工) 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 鋼製建具の亜鉛めっき鋼面への錆止め塗料塗りにおいて、見え隠れ部分は、部材を組み立てる前に行った。
  • 屋内の亜鉛めっき鋼面は、合成樹脂調合ペイント塗りとした。
  • 屋内のせっこうボード面は、合成樹脂エマルションペイント塗りとした。
  • 屋外のモルタル面の素地ごしらえにおいて、合成樹脂エマルションパテを使用した。
  • 冬期におけるコンクリート面への塗装において、素地の乾燥期間の目安を4週間とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 記述は正しいです
 金属建具を組み立て前に防錆処理を施さないと、見え隠れ部分に塗り残しを生じる可能性があるため、組み立て前に全面塗装を施しておきます。

2. 記述は正しいです
 合成樹脂調合ペイントは、鉄面・亜鉛メッキ面・木部に適応されます。
しかし、アルカリ性に弱い性質を持っているため、コンクリート面には用いられません。

3. 記述は正しいです
 合成樹脂エマルジョンペイントは、木部やモルタル面、せっこうボード面に用いられます。

4. 記述は誤りです
 合成樹脂エマルジョンパテは、水がかりの無い屋内部分に使用するものです。外部に用いる場合は合成樹脂パテを用います。

5. 記述は正しいです
 コンクリートは蓄熱性が高いので、コンクリートが冷たい場合、塗装の養生に長期間必要になります。

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02

正解は4です。


1、鋼製建具の亜鉛めっき鋼面への錆止め塗料塗りにおいて、見え隠れ部分は部材を組み立てる前に行います。
したがって正しい記述となります。

2、 合成樹脂調合ペイントは木部、鉄鋼面、亜鉛めっき鋼面に適しています。
したがって正しい記述となります。

3、合成樹脂エマルションペイントはコンクリート、石膏ボードに適しています。
したがって正しい記述となります。

4、合成樹脂エマルションパテを外部に用いることはできません。
水性になるので水に弱いためです。
したがって誤りの記述となります。

5、冬期におけるコンクリート面への塗装において素地の乾燥期間の目安は4週間以上とします。
ただし夏期の場合は3週間以上となります。
したがって正しい記述となります。

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03

最も不適当なのは、「屋外のモルタル面の素地ごしらえにおいて、合成樹脂エマルションパテを使用した。」です。

合成樹脂エマルションパテは、モルタル面などの穴埋めや表面を平らにするために使われますが、屋外には使用しません。現行の「公共建築工事標準仕様書」でも、合成樹脂エマルションパテは外部に用いないことが明記されています。

選択肢1. 鋼製建具の亜鉛めっき鋼面への錆止め塗料塗りにおいて、見え隠れ部分は、部材を組み立てる前に行った。

この記述は適当です。

鋼製建具を組み立ててしまうと、接合部分などに後から塗料を塗ることが難しくなる箇所があります。

そのため、組立後に塗装しにくくなる部分については、組み立てる前の段階で錆止め処理を行い、塗り残しによるさびを防ぎます。

なお、現行の標準仕様では、鋼製建具の組立方法に応じて錆止め塗料を塗る範囲や時期がより細かく定められています。

選択肢2. 屋内の亜鉛めっき鋼面は、合成樹脂調合ペイント塗りとした。

の記述は適当です。

合成樹脂調合ペイントは、木部、鉄鋼面、亜鉛めっき鋼面などに使用できる塗料です。

亜鉛めっき鋼面に適切な錆止め処理をしたうえで、中塗り・上塗りとして使用します。現在の公共建築関係の仕様でも、亜鉛めっき鋼面に合成樹脂調合ペイントを用いる仕様が定められています。

選択肢3. 屋内のせっこうボード面は、合成樹脂エマルションペイント塗りとした。

この記述は適当です。

合成樹脂エマルションペイントは、水を主な分散媒体とする塗料で、室内の壁や天井などによく使われます。

せっこうボード面にも使用できる塗料であり、下地を整え、シーラーなどを塗った後に仕上げます。

現行の公共建築工事標準仕様書でも、合成樹脂エマルションペイントの適用面として、せっこうボード面が挙げられています。

選択肢4. 屋外のモルタル面の素地ごしらえにおいて、合成樹脂エマルションパテを使用した。

この記述が最も不適当です。

パテは、塗装する前に、下地の小さな穴や凹凸などを埋めて平らにするために使います。

合成樹脂エマルションパテは、モルタル面の素地ごしらえにも使用できますが、外部には使用しません

現行の公共建築工事標準仕様書にも、

「合成樹脂エマルションパテは、外部に用いない」

と明記されています。

屋外では雨水や湿気、日射などの影響を受けるため、屋外に適した建築用下地調整塗材などを使用します。

選択肢5. 冬期におけるコンクリート面への塗装において、素地の乾燥期間の目安を4週間とした。

この記述は適当です。

コンクリートは、打込み後すぐに塗装すると、内部に残っている水分によって塗膜のふくれやはがれが起こることがあります。

そのため、塗装前には十分に乾燥させる必要があります。

コンクリート素地の乾燥期間は季節によって異なり、一般的な目安として、

夏期:約3週間

冬期:約4週間

とします。

冬は気温が低く水分が抜けにくいため、夏より長い乾燥期間が必要です。

まとめ

この問題では、合成樹脂エマルションパテを使用できる場所がポイントです。

合成樹脂エマルションパテはモルタル面などの素地ごしらえに使えますが、

屋内→使用できる

屋外→使用しない

と覚えておくと判断しやすくなります。現行の標準仕様でも、外部には使用しないことが明記されています。

したがって、屋外のモルタル面に合成樹脂エマルションパテを使用した記述が最も不適当です。

また、せっこうボード面には合成樹脂エマルションペイントを使用できること、冬期のコンクリート素地は塗装前に十分な乾燥期間を確保することも合わせて押さえておくとよいです。

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