二級建築士 過去問
平成30年(2018年)
問87 (学科4(建築施工) 問12)
問題文
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問題
二級建築士試験 平成30年(2018年) 問87(学科4(建築施工) 問12) (訂正依頼・報告はこちら)
- 建方の精度検査において、特記がなかったので、高さ5mの柱の倒れが5mm以下であることを確認した。
- 筋かいによる補強作業は、建方の翌日に行った。
- ワイヤロープを架構の倒壊防止用に使用するので、そのワイヤロープを建入れ直し用に兼用した。
- 吹付け材による鉄骨の耐火被覆工事において、吹付け厚さを確認するために設置した確認ピンは、確認作業後も存置した。
- トルシア形高力ボルトの締付け作業において、締付け後のボルトの余長は、ナット面から突き出た長さが、ねじ1山~6山の範囲のものを合格とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、建方の精度検査において特記がない場合、柱の倒れの許容値は高さの1/1000以下かつ10mm以下とします。
高さ5mの柱の場合、倒れが5mm以下は問題ありません。
したがって正しい記述となります。
2、 筋かいによる補強作業は建方当日に行わなければいけません。
したがって誤りの記述となります。
3、ワイヤロープを架構の倒壊防止用に使用した場合、そのワイヤロープを建入れ直し用に兼用することができます。
したがって正しい記述となります。
4、吹付け材による鉄骨の耐火被覆工事において、吹付け厚さを確認するために設置した確認ピンは取り外さなくても問題ありません。
したがって正しい記述となります。
5、トルシア形高力ボルトの締付け作業において、締付け後のボルトの余長はナット面から突き出た長さがねじ1山~6山の範囲のものを合格とします。
したがって正しい記述となります。
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02
建築物の建方精度において、管理許容差は±5㎜とし、限界許容差は±8㎜として検査します。
2. 記述は誤りです
建入れ直しの筋かい補強は、必ず建て方当日に行います。
翌日に持ち越すことはできません。
3. 記述は正しいです
架構の倒壊防止を目的とするワイヤーロープと、建入れ直し用のワイヤーロープを兼用してもかまいません。
4. 記述は正しいです
耐火被覆の被覆厚さチェックのピンは、適切な厚さか目視できるようにそのまま存置しておきます。
5. 記述は正しいです
トルシア型高力ボルトの締め付け検査は、先端が破断していて、ボルトの余長がナットから見える部分で1~6山あるものを合格とします。
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03
最も不適当なのは、「筋かいによる補強作業は、建方の翌日に行った。」です。
鉄骨の建方中は、柱や梁を組み立てただけでは架構が十分に安定していないことがあります。そのため、筋かいなどによる補強は翌日まで延ばさず、建方を行った当日のうちに行い、架構の倒壊を防止する必要があります。
この記述は適当です。
鉄骨柱の建方精度では、柱が鉛直方向からどの程度傾いているかを確認します。
一般的な管理許容差は、
柱の高さの1/1,000以下、かつ10mm以下
です。
高さ5m=5,000mmなので、
5,000mm×1/1,000=5mm
となります。
したがって、柱の倒れが5mm以下であれば、管理許容差の範囲内です。
この記述が最も不適当です。
鉄骨の建方途中では、柱や梁の接合がまだ完全ではなく、風などによって架構が倒れる危険があります。
そのため、筋かいやワイヤロープなどを使って、建方当日のうちに架構を安定させることが重要です。
翌日まで補強しないと、不安定な状態のまま一晩残すことになるため、安全上適切ではありません。
この記述は適当です。
建入れ直しとは、建方を行った柱などの傾きを調整して、正しい位置に直す作業です。
架構の倒壊を防止するために設置したワイヤロープは、建入れ直しのための引張り調整にも兼用することができます。
ただし、必要な強度や取付け状態を確保し、架構が不安定にならないように使用することが前提です。
この記述は適当です。
鉄骨の耐火被覆では、必要な耐火性能を確保するため、吹付け材が所定の厚さになっているかを確認します。
その際に使用する確認ピンは、吹付け厚さを確認した後も、原則としてそのまま存置します。
確認後に引き抜いて穴をつくる必要はありません。公共建築工事の仕様でも、吹付け厚さの確認に用いる確認ピンをそのまま存置する考え方が示されています。
この記述は適当です。
高力ボルトを締め付けた後は、締付け状態だけでなく、ナットから突き出しているボルトの長さも確認します。
トルシア形高力ボルトでは、ナット面からの余長が、
ねじ1山~6山
の範囲であれば適切です。
現在の鉄骨工事仕様でも、この範囲が締付け後の確認基準として示されています。
この問題では、鉄骨建方中の安全確保がポイントです。
鉄骨は、柱や梁を組み立てただけでは、建方途中に十分な安定性が得られない場合があります。そのため、
筋かいなどによる補強は建方当日に行う
ことが重要です。
あわせて、
高さ5mの柱の倒れ→5mm以下なら一般的な管理許容差内
倒壊防止用ワイヤロープ→建入れ直し用に兼用できる
耐火被覆の確認ピン→確認後も存置する
高力ボルトの余長→ねじ1山~6山
という点も整理しておくとよいです。
したがって、筋かいによる補強を「建方の翌日」に行ったとする記述が最も不適当です。
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