二級建築士 過去問
平成30年(2018年)
問86 (学科4(建築施工) 問11)
問題文
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問題
二級建築士試験 平成30年(2018年) 問86(学科4(建築施工) 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
- 柱及び梁の配筋において、主筋にD29を使用したので、主筋のかぶり厚さを、その主筋径(呼び名の数値)の1.5倍とした。
- 鉄筋相互のあきは、「粗骨材の最大寸法の1.25倍」、「25mm」及び「隣り合う鉄筋の平均径(呼び名の数値)の1.5倍」のうち最大のもの以上とした。
- D25の主筋の加工寸法の検査において、特記がなかったので、加工後の外側寸法の誤差が±25mmの範囲のものを合格とした。
- 鉄筋の重ね継手において、鉄筋径が異なる異形鉄筋相互の継手の長さは、細いほうの鉄筋径により算出した。
- スラブ配筋において、特記がなかったので、鉄筋のかぶり厚さを確保するために、上端筋及び下端筋のスペーサーの数量を、それぞれ1.3個/m2程度とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、柱及び梁の配筋において主筋にD29を使用した場合、主筋のかぶり厚さはその主筋径の1.5倍以上とします。
したがって正しい記述となります。
2、 鉄筋相互のあきは、粗骨材の最大寸法の1.25倍、25mm、隣り合う鉄筋の平均径の1.5倍のうち最大のもの以上とします。
したがって正しい記述となります。
3、 D25以下の主筋の加工寸法の検査において特記がない場合、加工後の外側寸法の誤差は±15mmとします。
したがって誤りの記述となります。
4、鉄筋の重ね継手において、鉄筋径が異なる異形鉄筋相互の継手の長さは細いほうの鉄筋径により算出します。
したがって正しい記述となります。
5、スラブ配筋において特記がない場合、鉄筋のかぶり厚さを確保するために上端筋及び下端筋のスペーサーの数量はそれぞれ1.3個/㎡程度とします。
したがって正しい記述となります。
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02
日本建築学会基準では、主筋径の呼び名の1.5倍とした数値を主筋のかぶり厚さとすると、かぶり部分の亀裂が生じにくくなります。
2. 記述は正しいです
記述の通りです。
数値の正誤問題として出題される場合があるので、気を付けて確認しましょう。
3. 記述は誤りです
鉄筋の加工精度で、D25以下の主筋は±15㎜を許容値とします。
なお、あばら筋・帯筋・スパイラル筋では、±5㎜を許容値とします。
4. 記述は正しいです
異なるサイズの鉄筋において、重ね継手の長さを検討する場合は細い方の鉄筋を基準にして継手長さを決定します。
5. 記述は正しいです
記述のほか、スラブ端部の上端筋部分とスラブ中央部の下端筋部分には、基準に関わらず必ず必要になります。
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03
最も不適当なのは、「D25の主筋の加工寸法の検査において、特記がなかったので、加工後の外側寸法の誤差が±25mmの範囲のものを合格とした。」です。
D25以下の主筋では、一般的な鉄筋の加工寸法の許容差は±15mmです。したがって、±25mmまで合格とするのは許容範囲が大きすぎます。
この記述は適当です。
柱や梁の主筋にD29以上の太い鉄筋を使用する場合は、主筋のかぶり厚さを鉄筋径の1.5倍以上確保するようにします。
D29の場合は、
29mm×1.5=43.5mm
となります。
太い鉄筋では、かぶりが少ないとコンクリートにひび割れなどが生じやすくなるため、十分なかぶり厚さを確保する必要があります。現行の公共建築工事標準仕様書でも、D29以上の柱・梁主筋について径の1.5倍以上を確保することが示されています。
この記述は適当です。
鉄筋どうしの間隔が狭すぎると、コンクリートの粗骨材が鉄筋の間を通りにくくなり、コンクリートを十分に充填できなくなるおそれがあります。
そのため、鉄筋相互のあきは、
粗骨材の最大寸法の1.25倍
25mm
隣り合う鉄筋の平均径の1.5倍
のうち、最も大きい値以上とします。現行の公共建築工事標準仕様書でも同じ基準が示されています。
この記述が最も不適当です。
鉄筋は、設計された位置に正しく納まるように、曲げ加工などの寸法にも許容差が決められています。
一般的な基準では、主筋の各加工寸法について、
D25以下→±15mm
D29以上D41以下→±20mm
とします。
したがって、D25について±25mmまで合格とするのは許容範囲が大きすぎます。
なお、「加工後の全長」の許容差は別に定められているため、各加工寸法の許容差と混同しないことが大切です。
この記述は適当です。
太さの異なる鉄筋どうしを重ね継手でつなぐ場合は、細いほうの鉄筋径を基準として継手長さを求めます。
例えばD16とD19を重ね継手とする場合は、D16を基準として必要な長さを求めます。
継手長さは鉄筋径を「d」として、35dや40dなどのように定められるため、異なる径を接合する場合にどちらの径を使うかを正しく判断する必要があります。
この記述は適当です。
スペーサーは、鉄筋を正しい高さに保持し、必要なかぶり厚さを確保するための部材です。
スラブでは一般に、上端筋と下端筋について、それぞれ1m²当たり1.3個程度のスペーサーを配置します。
コンクリートを打ち込むときに鉄筋が沈んだり動いたりしないように、必要な数を適切に配置することが重要です。JASS 5に基づく標準的な配置としても、上下それぞれ1.3個/m²程度が示されています。
この問題では、鉄筋の加工寸法の許容差がポイントです。
主筋の各加工寸法の一般的な許容差は、
D25以下→±15mm
D29以上D41以下→±20mm
です。
したがって、D25の主筋について加工寸法の誤差を±25mmまで合格とした記述が最も不適当です。
あわせて、D29以上の柱・梁主筋ではかぶり厚さを径の1.5倍以上、鉄筋相互のあきは3つの基準値の最大値以上、異径の重ね継手は細いほうの径を基準、スラブのスペーサーは上下それぞれ1.3個/m²程度という点も整理しておくとよいです。
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