二級建築士 過去問
平成30年(2018年)
問85 (学科4(建築施工) 問10)
問題文
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問題
二級建築士試験 平成30年(2018年) 問85(学科4(建築施工) 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
- コンクリートの圧縮強度が12N/mm2に達し、かつ、施工中の荷重及び外力について、構造計算により安全が確認されたので、スラブ下の支柱を取り外した。
- 梁の側面のせき板は、建築物の計画供用期間の級が「短期」であり、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの打込み後5日間の平均気温が20℃以上であったので、圧縮試験を行わずに取り外した。
- 支柱として使用するパイプサポートは、3本継ぎとし、それぞれ4本のボルトで継いで強固に組み立てた。
- 支柱は、コンクリート施工時の水平荷重による倒壊、浮き上がり、ねじれなどが生じないよう、水平つなぎ材、筋かい材・控え鋼などにより補強した。
- 型枠の強度及び剛性の計算は、打込み時の振動・衝撃を考慮したコンクリート施工時における「鉛直荷重」、「水平荷重」及び「コンクリートの側圧」について行った。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、スラブ下の支柱はコンクリートの圧縮強度が12N/㎟に達しかつ施工中の荷重及び外力について構造計算により安全が確認された場合、取り外すことができます。
したがって正しい記述となります。
2、 梁の側面のせき板は、建築物の計画供用期間の級が短期で普通ポルトランドセメントを使用した場合、コンクリートの打込み後の平均気温が20℃以上の時は4日、20℃未満の時は6日経過すれば、圧縮試験を行わずに取り外すことができます。
したがって正しい記述となります。
3、支柱として使用するパイプサポートは2本継ぎまでとし、それぞれ4本以上のボルトで継いで強固に組み立てます。
3本以上継いではいけません。
したがって誤りの記述となります。
4、支柱はコンクリート施工時の水平荷重による倒壊・浮き上がり・ねじれなどが生じないように水平つなぎ材、筋かい材・控え鋼などで補強します。
したがって正しい記述となります。
5、型枠の強度及び剛性の計算は、打込み時の振動・衝撃を考慮したコンクリート施工時における鉛直荷重、水平荷重及びコンクリートの側圧について行います。
したがって正しい記述となります。
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02
1. 記述は正しいです
記述のほか、設計基準強度の100%以上の圧縮強度が確認された場合は、スラブ下の支柱は取り外してもよいことになります。
2. 記述は正しいです
梁の側面のせき板は、存置期間中の平均気温が20℃以上であれば、
コンクリートの打込み後4日以上経過した時点で取り外してもよいことになります。
3. 記述は誤りです
支柱として用いるパイプサポートは、3本以上継いで使用することはできません。
4. 記述は正しいです
水平変位を防止するために、水平つなぎ材やワイヤブレースなどで緊結し補強します。
5. 記述は正しいです
型枠強度や剛性の計算は、コンクリート打設時に生じる垂直・水平荷重や打設によって生じる側圧を検討して決定します。
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03
最も不適当なのは、「支柱として使用するパイプサポートは、3本継ぎとし、それぞれ4本のボルトで継いで強固に組み立てた。」です。
型枠支保工にパイプサポートを使用する場合、労働安全衛生規則では、パイプサポートを3本以上継いで使用してはならないとされています。
また、継いで使用するときは、4本以上のボルトまたは専用の金具で接合する必要があります。したがって、4本のボルトを使っていても、3本継ぎにした時点で不適当です。
この記述は適当です。
スラブ下の支柱は、単に一定の日数が経過すれば取り外せるわけではなく、コンクリートが十分な強度を得ていることが必要です。
圧縮強度によって判断する場合は、原則として、
設計基準強度の85%以上、または12N/mm²以上
であり、さらに施工中にかかる荷重や外力に対して、構造計算で安全が確認されていることが条件です。
この記述では12N/mm²に達し、安全性も確認しているため、条件を満たしています。
この記述は適当です。
梁の側面のせき板は、コンクリートの強度を試験して確認する方法のほか、セメントの種類、気温、経過日数などの条件を満たしたことを確認して取り外す方法があります。
普通ポルトランドセメントを使用し、平均気温が20℃以上の場合には、5日間経過していれば必要な存置期間を満たしています。
したがって、圧縮強度試験を行わずに取り外したことは問題ありません。
この記述が最も不適当です。
パイプサポートには、継いで使用するときの制限があります。
労働安全衛生規則では、
3本以上を継いで使用しない
継ぐ場合は4本以上のボルトまたは専用金具を使用する
と定められています。
つまり、2本を継いで4本以上のボルトで固定することはできますが、3本継ぎは認められません。
この記述では4本のボルトを使用していますが、それだけでは不十分で、3本継ぎとしていること自体が問題です。
この記述は適当です。
コンクリートを打ち込むと、型枠や支柱には下向きの力だけでなく、作業や打込みによる水平方向の力も加わります。
支柱が横方向に動いたり、倒れたりすると非常に危険です。
そのため、水平つなぎ、筋かい、控えなどを設けて、倒壊や変形を防ぐように補強することが必要です。
労働安全衛生規則でも、型枠支保工について、水平荷重に対して安全な構造とすることや、支柱の種類に応じて水平つなぎを設けることが求められています。
この記述は適当です。
型枠には、コンクリートを打ち込むとさまざまな力がかかります。
主に検討するのは、
鉛直荷重
→コンクリート、鉄筋、型枠、作業員や施工機械などによる下向きの力です。
水平荷重
→打込み作業などによって横方向に加わる力です。
コンクリートの側圧
→まだ固まっていないコンクリートが、型枠を横から押す力です。
さらに、打込み時には振動や衝撃も加わるため、それらを考慮して型枠と支保工に十分な強度・剛性を持たせる必要があります。
この問題では、パイプサポートの継ぎ方がポイントです。
パイプサポートを継いで使う場合は、
3本以上は継がない
継ぐときは4本以上のボルトまたは専用金具を使う
という2つの条件があります。
したがって、「4本のボルトを使っているから3本継ぎでもよい」ということにはなりません。
このため、パイプサポートを3本継ぎとした記述が最も不適当です。
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