二級建築士 過去問
平成30年(2018年)
問76 (学科4(建築施工) 問1)

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問題

二級建築士試験 平成30年(2018年) 問76(学科4(建築施工) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

施工計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 総合施工計画書には、工事期間中における工事敷地内の仮設資材や工事用機械の配置を示し、道路や近隣との取合いについても表示した。
  • 工事の内容及び品質に多大な影響を及ぼすと考えられる工事部分については、監理者と協議したうえで、その工事部分の施工計画書を作成した。
  • 基本工程表を作成するに当たって、施工計画書、製作図及び施工図の作成並びに承諾の時期を考慮した。
  • 設計図書に選ぶべき専門工事業者の候補が記載されていたが、工事の内容・品質を達成し得ると考えられたので、候補として記載されていない専門工事業者を、施工者の責任で選定した。
  • 工種別の施工計画書における品質計画は、使用する材料、仕上り状態及び機能・性能を定めた基本要求品質を満たすように作成した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。


1、総合施工計画書には、工事期間中における工事敷地内の仮設資材や工事用機械の配置を示し、道路や近隣との取合いについても表示します。
したがって正しい記述となります。

2、 工事の内容及び品質に多大な影響を及ぼすと考えられる工事部分については、監理者と協議したうえでその工事部分の施工計画書を作成します。
したがって正しい記述となります。

3、基本工程表を作成する際は、施工計画書、製作図及び施工図の作成並びに承諾の時期も考慮して行います。
したがって正しい記述となります。

4、設計図書に選ぶべき専門工事業者の候補が記載されている場合、その中から選ぶものとします。工事の内容・品質を達成し得ると考えられた場合でも、候補として記載されていない専門工事業者を施工者の責任で選定することはできません。
したがって誤りの記述となります。

5、工種別の施工計画書における品質計画は、使用する材料、仕上り状態及び機能・性能を定めた基本要求品質を満たすように作成します。
したがって正しい記述となります。

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02

1. 記述は正しいです
 総合施工計画書は、作成後監理者に提出します。
また、必要に応じて監理者と協議・承認などをしなければなりません。

2. 記述は正しいです
 工種別工程表は、工程表・品質管理計画書・施工要領書などを作成して監理者に承認を得なければなりません。

3. 記述は正しいです
 工事の進み具合によって、月間工程表・週間工程表を作成して、要求のある場合は工事の進捗状況を監理者に報告をします。

4. 記述は誤りです
 設計図書に施工業者が特記されている場合は、優先して選定することになります。

5. 記述は正しいです
 工種別工程表の品質管理計画書は、基本要求通りのスペックを満たすように計画しなければなりません。

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03

最も不適当なのは、「設計図書に選ぶべき専門工事業者の候補が記載されていたが、工事の内容・品質を達成し得ると考えられたので、候補として記載されていない専門工事業者を、施工者の責任で選定した。」です。

設計図書に、選ぶべき専門工事業者の候補が示されている場合は、原則として、その候補の中から選定します

候補が示されていない場合には、設計図書で求められている工事内容や品質を満たせる専門工事業者を、施工者の責任で選定します。したがって、候補が示されているにもかかわらず、施工者の判断だけで候補外の業者を選んだ点が不適当です。

選択肢1. 総合施工計画書には、工事期間中における工事敷地内の仮設資材や工事用機械の配置を示し、道路や近隣との取合いについても表示した。

この記述は適当です。

総合施工計画では、工事全体を安全で効率よく進めるために、仮設資材の置場や工事用機械の配置、工事車両の出入り、周辺道路や近隣建物との関係などを検討します。

工事敷地の中だけを見るのではなく、周辺への影響まで考えて計画することが重要です。

選択肢2. 工事の内容及び品質に多大な影響を及ぼすと考えられる工事部分については、監理者と協議したうえで、その工事部分の施工計画書を作成した。

この記述は適当です。

建物の品質に大きく影響する部分については、施工方法を施工者だけで決めるのではなく、監理者と十分に協議したうえで施工計画を定めることが大切です。

施工手順、使用する材料、品質管理の方法などを事前に整理することで、設計図書で求められている品質を確保しやすくなります。

選択肢3. 基本工程表を作成するに当たって、施工計画書、製作図及び施工図の作成並びに承諾の時期を考慮した。

この記述は適当です。

工事では、現場作業だけを工程表に入れればよいわけではありません。

実際の施工を始める前には、施工計画書、製作図、施工図などを作成し、必要な確認や承諾を受ける時間も必要です。

これらが遅れると実際の工事も遅れるため、基本工程表には、その作成や承諾に必要な期間も含めて計画します。

選択肢4. 設計図書に選ぶべき専門工事業者の候補が記載されていたが、工事の内容・品質を達成し得ると考えられたので、候補として記載されていない専門工事業者を、施工者の責任で選定した。

この記述が最も不適当です。

設計図書に専門工事業者の候補が示されている場合は、その候補の中から選定するのが基本です。

施工者が「この業者でも必要な品質を確保できる」と判断したとしても、設計図書に候補が指定されている以上、施工者の判断だけで候補外の業者を選ぶことは適切ではありません。

一方、設計図書に候補が示されていない場合には、施工者が、工事内容や品質を満たせる専門工事業者を選定します。

選択肢5. 工種別の施工計画書における品質計画は、使用する材料、仕上り状態及び機能・性能を定めた基本要求品質を満たすように作成した。

この記述は適当です。

品質計画は、設計図書で求められている品質を実際の工事で確保するための計画です。

国土交通省の公共建築工事標準仕様書でも、品質計画とは、設計図書で要求された品質を満たすために、使用予定の材料、仕上げの程度、性能、精度などの目標や品質管理方法を具体的に示すものとされています。

したがって、材料や仕上り状態、機能・性能などについて、基本要求品質を満たすように計画することは適切です。

まとめ

この問題では、専門工事業者の選定方法がポイントです。

設計図書に専門工事業者の候補が、

記載されている場合→その候補の中から選定する

記載されていない場合→必要な工事内容・品質を満たせる業者を施工者が選定する

という違いがあります。

したがって、候補が設計図書に示されているにもかかわらず、施工者の判断だけで候補外の専門工事業者を選定した記述が最も不適当です。

また、施工計画では、現場の仮設配置だけでなく、周辺道路や近隣との関係、施工図などの作成時期、工種ごとの品質管理まで事前に計画することが重要です。

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