二級建築士 過去問
平成30年(2018年)
問75 (学科3(建築構造) 問25)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

二級建築士試験 平成30年(2018年) 問75(学科3(建築構造) 問25) (訂正依頼・報告はこちら)

建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 酢酸ビニル樹脂系接着剤は、固化後にのこぎりなどにより加工ができるので、屋内の木工事に用いられる。
  • せっこうラスボードは、左官材の付着をよくするために、表面に多数のくぼみを付けたせっこうボードである。
  • けい酸カルシウム板は、断熱性・耐火性に優れているので、耐火構造の天井や壁に用いられる。
  • 強化ガラスは、2枚のフロート板ガラスを透明で強靱な中間膜で貼り合わせたもので、耐貫通性に優れている。
  • 砂岩は、堆積した岩石や鉱物の破片や粒子等が圧力により固化した岩石であり、耐火性に優れているので、内壁の仕上げに用いられる。

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1. 記述は正しいです
 酢酸ビニル系接着剤は、いわゆる木工用ボンドです。
木工用ボンドは、接着後透明になりダボ穴の穴埋めなどの加工をしても、ボンド跡が目立つことはありません。

2. 記述は正しいです
 せっこうラスボードだけでなく、せっこうボードの種類については一度確認して特徴を学習しておくといいでしょう。

3. 記述は正しいです
 けい酸カルシウム板は、その性質によりコンロ廻りの防火処理で、仕上材として用いられています。

4. 記述は誤りです
 強化ガラスは、普通のガラスに熱処理を加え耐風圧を高めたガラスです。
割れると粉々に飛散する特徴があります。
2枚のガラスにフィルムを貼り合わせるのは、合わせガラスになります。

5. 記述は正しいです
 砂岩は、耐火性に優れていますが、風化・耐候性に劣るため外部や水がかり部に用いることは適当ではありません。

参考になった数28

02

正解は4です。


1、 酢酸ビニル樹脂系接着剤は、耐水性に劣るため屋外には用いることはできませんが、屋内の木工事には用いられます。
したがって正しい記述となります。

2、 せっこうラスボードは、防火性、遮音性に優れた材になります。
また左官材の付着をよくするために面に多数のくぼみを付けたせっこうボードのことです。
したがって正しい記述となります。

3、けい酸カルシウム板は、断熱性・耐火性に優れているので、耐火構造の天井や壁に用いることができます。
したがって正しい記述となります。

4、2枚のフロート板ガラスを透明で強靱な中間膜で貼り合わせたもので、耐貫通性に優れているのは合わせガラスになります。
強化ガラスは板ガラスを加熱後急冷して作り上げるガラスになります。
したがって誤りの記述となります。
また、強化ガラスは強度が高く、割れる時に細かく粒子状に破壊します。
そのため加工後に切断することはできません。

5、砂岩は、堆積した岩石や鉱物の破片や粒子等が圧力により固化した岩石であり耐火性に優れているため内壁の仕上げに用いられます。
したがって正しい記述となります。

参考になった数9

03

最も不適当なのは、「強化ガラスは、2枚のフロート板ガラスを透明で強靱な中間膜で貼り合わせたもので、耐貫通性に優れている。」です。

この説明は、強化ガラスではなく合わせガラスの説明です。

強化ガラスは、フロート板ガラスなどを加熱した後に急冷して強度を高めたガラスです。一方、合わせガラスは、2枚のガラスの間に強靱な中間膜を挟んで接着したもので、耐貫通性や飛散防止性に優れています。AGCも、この2種類を別のガラスとして説明しています。

選択肢1. 酢酸ビニル樹脂系接着剤は、固化後にのこぎりなどにより加工ができるので、屋内の木工事に用いられる。

この記述は適当です。

酢酸ビニル樹脂系接着剤は、一般に木材どうしの接着に使われる接着剤です。

硬化した後も比較的加工しやすく、のこぎりやかんななどを使う木工事に適しています

そのため、家具や建具などを含む屋内の木工事で広く使われます。

選択肢2. せっこうラスボードは、左官材の付着をよくするために、表面に多数のくぼみを付けたせっこうボードである。

この記述は適当です。

せっこうラスボードは、せっこうプラスターなどの左官材料を塗るための下地として使われます。

表面に多数のくぼみを設けることで、塗った材料が引っ掛かりやすくなり、付着性を高めています。

つまり、普通の平らなせっこうボードとは異なり、左官仕上げを行いやすいように工夫されたボードです。

選択肢3. けい酸カルシウム板は、断熱性・耐火性に優れているので、耐火構造の天井や壁に用いられる。

この記述は適当です。

けい酸カルシウム板は、熱を伝えにくく、燃えにくい無機質の材料です。

そのため、耐火性や断熱性が求められる壁や天井などに使用されます。

実際に、けい酸カルシウム板を使った防火・耐火構造も用いられています。

選択肢4. 強化ガラスは、2枚のフロート板ガラスを透明で強靱な中間膜で貼り合わせたもので、耐貫通性に優れている。

この記述が最も不適当です。

強化ガラスは、板ガラスを加熱してから急冷することで、表面に圧縮応力をつくり、強度を高めたガラスです。

一般のフロート板ガラスより強度が高く、割れた場合には細かな粒状になりやすい特徴があります。AGCでは、強化ガラスについてフロート板ガラスを加熱・急冷して強度を高めたものと説明しています。

一方、

2枚のガラス+強靱な中間膜

という構造は合わせガラスです。

合わせガラスは、中間膜によって割れた破片が飛び散りにくく、耐貫通性にも優れています

したがって、この選択肢では強化ガラスと合わせガラスを取り違えています。

選択肢5. 砂岩は、堆積した岩石や鉱物の破片や粒子等が圧力により固化した岩石であり、耐火性に優れているので、内壁の仕上げに用いられる。

この記述は適当です。

砂岩は、砂ほどの大きさの岩石や鉱物の粒が堆積し、それらが長い時間をかけて固まってできた堆積岩です。

加工しやすく、色や模様にも特徴があるため、建築物の内壁などの仕上げ材として利用されます。

また、石材の中では比較的耐火性があり、内装などに使用されます。

まとめ

この問題では、特に強化ガラスと合わせガラスの違いを区別することが重要です。

強化ガラス
→板ガラスを加熱・急冷して強度を高めたガラスです。割れると細かな粒状になりやすい特徴があります。

合わせガラス
→2枚のガラスの間に強靱な中間膜を挟んだガラスです。耐貫通性や飛散防止性に優れています

したがって、「2枚のフロート板ガラスを中間膜で貼り合わせたもの」を強化ガラスとした記述が最も不適当です。

参考になった数0