二級建築士 過去問
平成30年(2018年)
問62 (学科3(建築構造) 問12)
問題文
木造軸組工法による平家建ての建築物(屋根は日本瓦葺きとする。)において、図に示す平面の耐力壁(図中の太線)の配置計画として、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、全ての耐力壁の倍率は1とする。
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問題
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二級建築士試験 平成30年(2018年) 問62(学科3(建築構造) 問12) (訂正依頼・報告はこちら) (新しいタブで開く)
木造軸組工法による平家建ての建築物(屋根は日本瓦葺きとする。)において、図に示す平面の耐力壁(図中の太線)の配置計画として、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、全ての耐力壁の倍率は1とする。
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この過去問の解説 (3件)
01
外壁から1.8mの範囲にある耐力壁の枚数について、上側・下側及び右側・左側を比較します。
1. 上側:下側=3:3、右側:左側=3:3 ……釣り合いが良いです
2. 上側:下側=3:3、右側:左側=3:3 ……釣り合いが良いです
3. 上側:下側=3:3、右側:左側=3:1 ……釣り合いが悪いです
4. 上側:下側=3:3、右側:左側=3:3 ……釣り合いが良いです
5. 上側:下側=3:3、右側:左側=3:3 ……釣り合いが良いです
3.が壁率比 1/3 = 0.33 < 0.5 となりますので
正解は 3. となります。
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02
耐力壁のバランスを考える問題では、平面の左右の1/4と上下の1/4の部分における耐力壁のバランスが正しいかを判断していきます。
まず左右の部分での1/4とは、全長9mの1/4で、それぞれ端から2.25mまでとなります。
左右の面積の部分では、その中に存在するY方向の耐力壁の総長さを検討します。
同様に上下の部分での1/4とは、それぞれ端から1.8mまでとなります。
上下の面積の部分では、X方向の耐力壁の総長さを検討します。
それぞれの長さのバランスを求め、左右にて小さい方/大きい方(同様に上下でも)0.5以上あれば、バランスの良い配置となります。
1、左:1.8m × 3 = 5.4m
右:1.8m × 3 = 5.4m →5.4m/5.4m = 1.0 ≧ 0.5…OK
上:1.8m × 3 = 5.4m
下:1.8m × 3 = 5.4m →5.4m/5.4m = 1.0 ≧ 0.5…OK
2、左:1.8m × 3 = 5.4m
右:1.8m × 3 = 5.4m →5.4m/5.4m = 1.0 ≧ 0.5…OK
上:1.8m × 3 = 5.4m
下:1.8m × 3 = 5.4m →5.4m/5.4m = 1.0 ≧ 0.5…OK
3、左:1.8m × 1 = 1.8m
右:1.8m × 3 = 5.4m →1.8m/5.4m = 0.33 ≦ 0.5…NG
上:1.8m × 3 = 5.4m
下:1.8m × 3 = 5.4m →5.4m/5.4m = 1.0 ≧ 0.5…OK
左右でのバランスが悪く不適当となります。
4、左:1.8m × 3 = 5.4m
右:1.8m × 3 = 5.4m →5.4m/5.4m = 1.0 ≧ 0.5…OK
上:1.8m × 3 = 5.4m
下:1.8m × 3 = 5.4m →5.4m/5.4m = 1.0 ≧ 0.5…OK
5、左:1.8m × 3 = 5.4m
右:1.8m × 3 = 5.4m →5.4m/5.4m = 1.0 ≧ 0.5…OK
上:1.8m × 3 = 5.4m
下:1.8m × 3 = 5.4m →5.4m/5.4m = 1.0 ≧ 0.5…OK
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03
最も不適当なのは、左側のY方向の耐力壁が1区画分しかなく、右側には3区画分ある図です。
木造軸組工法では、地震や風による水平力をバランスよく受けられるように、耐力壁を平面上で偏りなく配置する必要があります。この問題では、建物の両端からそれぞれ全長の1/4の範囲にある耐力壁を比べる「四分割法」で確認します。現在の基準でも、四分割法によって壁や筋かいが釣り合いよく配置されているかを確認する考え方が用いられています。
左右または上下の壁量の比が0.5以上であれば、耐力壁の配置はバランスがよいと判断できます。
この図は適当です。
四分割法で端部の耐力壁を比べると、
上側:下側=3:3
右側:左側=3:3
となります。
どちらの方向についても、
3/3=1.0
であり、基準となる0.5以上です。
したがって、耐力壁はバランスよく配置されています。
この図は適当です。
耐力壁の位置は前の図とは異なりますが、四分割法で端部の壁量を調べると、
上側:下側=3:3
右側:左側=3:3
です。
壁率比はいずれも1.0となるため、偏りの少ない配置です。
この図が最も不適当です。
建物の左右について、Y方向の耐力壁の長さを比べると、
左側:1.8m×1=1.8m
右側:1.8m×3=5.4m
です。
したがって壁率比は、
1.8/5.4=約0.33
となります。
これは基準となる0.5を下回ります。
一方、上下方向は、
上側:下側=3:3
なので問題ありません。
つまり、左右方向だけ耐力壁が大きく偏っているため、この配置が不適当です。元の図についても、左側1.8m、右側5.4mで壁率比が約0.33になることを確認できます。
この図は適当です。
四分割法で確認すると、
上側:下側=3:3
右側:左側=3:3
となります。
壁率比はいずれも1.0なので、耐力壁の配置に大きな偏りはありません。
耐力壁は外周だけでなく、端部から1/4の範囲内にある内部の耐力壁も、方向に応じて評価します。
この図は適当です。
四分割法によって集計すると、
上側:下側=3:3
右側:左側=3:3
です。
したがって、壁率比はどちらも1.0となり、基準の0.5以上を満たしています。
見た目では耐力壁の位置が複雑ですが、端部ごとの壁量を比べると、左右・上下のバランスは取れています。
この問題では、耐力壁の総量だけでなく、平面上の配置バランスを見ることが重要です。
四分割法では、建物の各方向について、両端から全長の1/4の範囲にある耐力壁を調べます。
今回の平面は横9m、縦7.2mなので、
左右の検討範囲:端から9m×1/4=2.25m
上下の検討範囲:端から7.2m×1/4=1.8m
となります。
問題となる図では、
左側=1.8m
右側=5.4m
なので、
壁率比=1.8/5.4=約0.33<0.5
です。
したがって、左側のY方向耐力壁が1区画分、右側が3区画分となっている図が、最も不適当な配置です。
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