二級建築士 過去問
平成30年(2018年)
問54 (学科3(建築構造) 問4)

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問題

二級建築士試験 平成30年(2018年) 問54(学科3(建築構造) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

図のような外力を受ける静定ラーメンにおける曲げモーメント図の形として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、曲げモーメント図は、材の引張側に描くものとする。
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この過去問の解説 (3件)

01

ピン・ローラーの特徴を理解する設問になります。

• 右側の支点はローラーで、水平に力が生じた場合右側柱には水平力は生じません。
  よって、モーメントは生じない事になります。

• 左側の支点はピンで、柱に曲げが生じた場合部材に引張が生じる側にモーメント表記がされます。

 よって、4.が正解になります

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02

正解は4です。


まず左下から支点をA、左上をB、中央上をC、右上をD、右下をEと仮定します。
そしてそれぞれの支点で切断した図を描きそれぞれの支点でのモーメントを求めていきます。
その際にモーメント図を書く側は材の引張側となります。

まずA点とE点は M = 0 となります。(切断するとモーメントが何もないため)

続いて他のモーメントを算出するために反力Va、Ha、Veを求めていきます。

まず ΣX = 0 より
Ha = P(左向き)となります。

次に ΣMe = 0 より
Va × 2l + P × 2l − 2P × l = 0
Va = 0

ΣY = 0 より
Va + Vb − 2P = 0
Vb = 2P

続いて各支点でのモーメントを求めるために切断図を書いておきます。

ΣMb = 0 より(B点で切断し左下側を選択)
P × 2l + Mb = 0
Mb = −2Pl(反時計回り)
よって曲げモーメントは内側が引張になります。

ΣMc = 0 より(C点で切断し左側を選択)
Mc + P × 2l = 0
Mc = −2Pl(反時計回り)
よって曲げモーメントは内側が引張になります。

ΣMd = 0 より
Md = 0  ←切断して右下側を選択すると反力は何もなくなるため

これらを図示すると、正解は 4 となります。

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03

正しいのは、左柱の曲げモーメント図がラーメンの内側に三角形で描かれ、梁の左半分が一定、右半分が右端に向かって0となり、右柱には曲げモーメントが生じていない図です。

このラーメンでは、左下がピン支点、右下がローラー支点です。水平荷重Pは左側のピン支点が負担し、右側のローラー支点には水平反力が生じません。そのため、右柱の曲げモーメントは全長にわたって0になります。

また、左側の鉛直反力は0となるため、梁の左半分ではせん断力が0で、曲げモーメントは一定です。中央の集中荷重2Pより右側では曲げモーメントが直線的に減少し、右上端で0になります。

選択肢1. 解答選択肢の画像

この図は適当ではありません。

右下の支点はローラー支点なので、水平方向の反力を受け持つことができません

したがって、右柱には水平せん断力が生じず、右柱の曲げモーメントも0になります。

ところが、この図では右柱にも三角形の曲げモーメント図が描かれているため、実際の力の状態と一致しません。

また、梁の左半分ではせん断力が0なので、曲げモーメントは一定でなければなりません。中央に向かって斜めに変化する形にはなりません。

選択肢2. 解答選択肢の画像

この図は適当ではありません。

右柱に曲げモーメントを描いていない点は合っています。

しかし、ラーメン全体のつり合いを考えると、左側の鉛直反力は、

0

になります。

そのため、梁の左端から中央の集中荷重2Pまでの間では鉛直方向のせん断力が0となり、曲げモーメントは一定でなければなりません。

この図ではその部分の曲げモーメントが斜めに変化しているため、適当ではありません。

選択肢3. 解答選択肢の画像

この図は適当ではありません。

右下はローラー支点です。

右側の柱について考えると、右下支点には水平反力がなく、柱に水平方向の外力も作用していません。

そのため、右柱には曲げモーメントが生じません

この図では右柱に曲げモーメントが描かれているので、力のつり合いと一致しません。

選択肢4. 解答選択肢の画像

この図が適当です。

左下支点をA、左上をB、梁中央をC、右上をD、右下支点をEとして考えます。

まず、水平方向のつり合いから、左下支点には水平荷重Pと反対向きの水平反力Pが生じます。

この水平力によって、左柱の上端Bでは、

P×2l=2Pl

の曲げモーメントが生じます。

左下のピン支点では曲げモーメントが0なので、左柱の曲げモーメント図は、0から2Plまで直線的に増える三角形になります。

次に鉛直反力を考えると、左側の鉛直反力は0です。そのため、BからCまでの梁にはせん断力がなく、

BからCまでの曲げモーメントは2Plで一定

となります。

Cには下向きの荷重2Pがあるため、CからDまでは曲げモーメントが直線的に減少します。

右柱には曲げモーメントが生じないので、D点でも、

M=0

です。

したがって、CからDに向かって2Plから0まで直線的に減少する形になります。

さらに、この問題では曲げモーメント図を材の引張側に描くので、左柱ではラーメンの内側、梁では下側に描かれます。これらをすべて満たしているのがこの図です。

 

選択肢5. 解答選択肢の画像

この図は適当ではありません。

右柱には水平力が作用しないため、右柱の曲げモーメントは0です。

また、右下のローラー支点では曲げモーメントを負担できず、右柱全体の曲げモーメントが0になるため、梁と右柱が接続する右上端でも曲げモーメントは0になります。

この図では、右柱にも曲げモーメントが生じ、梁のモーメント図も右上端で0になっていないため、適当ではありません。

まとめ

この問題では、最初にピン支点とローラー支点が負担できる力の違いを考えることがポイントです。

水平方向については、

左のピン支点
水平反力Pが生じる

右のローラー支点
水平反力は生じない

となります。

そのため、

左柱:0から2Plまで三角形

梁の左半分:2Plで一定

梁の右半分:2Plから0まで直線的に減少

右柱:全長で0

という曲げモーメント図になります。

特に、集中荷重がない区間でせん断力が0なら曲げモーメントは一定になり、せん断力が一定なら曲げモーメントは直線的に変化するという関係を覚えておくと、曲げモーメント図の形を判断しやすくなります。

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