二級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問72 (学科3(建築構造) 問22)
問題文
コンクリートの材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
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二級建築士試験 令和8年(2026年) 問72(学科3(建築構造) 問22) (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリートの材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- コンクリート中に含まれる塩化物イオン量は、原則として、1m3につき0.30kg以下とする必要がある。
- コンクリートの骨材は、適切な粒形及び粒度分布を有したものでないと、コンクリート打設時のワーカビリティー低下の原因となる。
- AE剤は、コンクリート中に無数の微細な気泡を生じさせることから、凍結融解に対する抵抗性を低下させる。
- 高炉スラグ微粉末を使用することにより、硬化後のコンクリートの水密性や化学抵抗性を向上させることができる。
- コンクリート用練混ぜ水の水質は、コンクリートの凝結時間、硬化後の強度に大きな影響を及ぼす。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なものは「AE剤は、コンクリート中に無数の微細な気泡を生じさせることから、凍結融解に対する抵抗性を低下させる。」です。
AE剤は、コンクリート中に適度な微細な気泡をつくる混和剤です。この気泡が、コンクリート中の水が凍結して膨張するときの逃げ場となるため、凍結融解に対する抵抗性は低下するのではなく、向上します。
適当な記述です。
コンクリート中の塩化物イオンが多いと、内部にある鉄筋がさびやすくなります。
鉄筋がさびると体積が膨張し、その力によってコンクリートにひび割れやはく離が生じるおそれがあります。
そのため、コンクリート中の塩化物イオン量は、原則として0.30kg/m³以下とします。
適当な記述です。
骨材の粒の形や、大きさの組合せは、コンクリートの施工のしやすさに大きく関係します。
大小の骨材が適切な割合で混ざっていると、骨材どうしのすき間が小さくなり、コンクリートがまとまりやすくなります。
反対に、粒形や粒度分布が悪いと、材料が分離したり、流動しにくくなったりして、ワーカビリティーが低下する原因となります。
不適当な記述です。
AE剤は、コンクリート中に独立した微細な気泡をつくるための混和剤です。
コンクリートの中の水が凍ると、体積が増えてコンクリート内部に大きな圧力が生じます。
AE剤によってつくられた微細な気泡は、その膨張した水の逃げ場となります。
そのため、AE剤を適切に使用すると、凍結と融解を繰り返すことに対する抵抗性が向上します。
したがって、「抵抗性を低下させる」という部分が誤りです。
適当な記述です。
高炉スラグ微粉末は、セメントの一部に置き換えて使用することができる材料です。
適切に使用すると、コンクリートの内部が密実になり、水が通りにくくなるため水密性が向上します。
また、硫酸塩などによる化学的な作用に対する抵抗性を高める効果も期待できます。
適当な記述です。
コンクリートを練る水に、油や酸、塩類、有機物などが多く含まれていると、セメントの反応に悪影響を与える場合があります。
その結果、凝結するまでの時間が変わったり、硬化後の強度が低下したりすることがあります。
そのため、練混ぜ水には、コンクリートの品質に悪影響を与えない適切な水を使用します。
この問題では、コンクリート材料が品質や耐久性にどのような影響を与えるかを整理することがポイントです。
塩化物イオンが多いと鉄筋の腐食につながるため、原則として0.30kg/m³以下とします。
骨材の粒形や粒度分布は、コンクリートのワーカビリティーに影響します。
高炉スラグ微粉末は、水密性や化学抵抗性の向上に役立ちます。
また、練混ぜ水の水質も、凝結時間や強度に影響します。
特に重要なのはAE剤の働きです。AE剤によってつくられる微細な気泡は、凍結時に膨張した水の逃げ場となるため、凍結融解に対する抵抗性を向上させます。
したがって、「AE剤は、凍結融解に対する抵抗性を低下させる。」という記述が最も不適当です。
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