二級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問70 (学科3(建築構造) 問20)
問題文
建築材料として使用される木材及び木質材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
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二級建築士試験 令和8年(2026年) 問70(学科3(建築構造) 問20) (訂正依頼・報告はこちら)
建築材料として使用される木材及び木質材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- JISにおいて、繊維板は、密度、用途及び製法によってインシュレーションボード、ミディアムデンシティファイバーボード(MDF)、ハードボードに分類される。
- 木材に一定の荷重を継続して載荷すると、時間の経過に伴って変形が徐々に増加していくクリープが生じる。
- 含水率が繊維飽和点以上の木材において、膨張・収縮は、ほぼ含水率に比例する。
- 単板積層材(LVL)は、一般に、厚さ2~6mm程度の単板の繊維方向をほぼ平行にして積層接着したものである。
- 耐腐朽性及び耐蟻性が高い木材として、ヒバ、ベイヒバ等がある。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なものは「含水率が繊維飽和点以上の木材において、膨張・収縮は、ほぼ含水率に比例する。」です。
木材の膨張・収縮が含水率の変化によって大きく生じるのは、主に繊維飽和点より含水率が低い範囲です。
繊維飽和点以上では、含水率が変化しても木材の寸法はほとんど変化しません。そのため、「繊維飽和点以上で、膨張・収縮がほぼ含水率に比例する」という部分が誤りです。
適当な記述です。
繊維板は、木材などを繊維状にほぐして板状に成形した木質材料です。
JISでは、密度や用途、製法などによって、大きく、
インシュレーションボード
ミディアムデンシティファイバーボード(MDF)
ハードボード
に分類されています。
一般に、インシュレーションボードは密度が小さく、断熱材や下地材などに使用されます。MDFは家具や造作材などにも広く使われ、ハードボードは密度が高く、硬い繊維板です。
適当な記述です。
木材に同じ大きさの荷重を長い時間かけ続けると、最初に生じた変形だけで終わらず、時間の経過とともに少しずつ変形が大きくなる性質があります。
この現象をクリープといいます。
たとえば、梁に長期間荷重がかかり続けると、時間がたつにつれて、たわみが大きくなることがあります。
不適当な記述です。
木材に含まれる水には、細胞の中などに存在する水と、細胞壁に含まれる水があります。
繊維飽和点とは、細胞壁が水でほぼ満たされ、それより余分な水が細胞内などに存在し始める境目となる状態です。
木材の寸法が大きく変化するのは、主に繊維飽和点より含水率が低い範囲です。
この範囲では、含水率が低下すると収縮し、含水率が上昇すると膨張します。
一方、繊維飽和点以上では、含水率が変化しても膨張・収縮はほとんど生じません。
したがって、この記述では「以上」ではなく、「以下の範囲」と考えることがポイントです。
適当な記述です。
LVLは、丸太などから薄く切り出した単板を何枚も重ね、接着して作る木質材料です。
特徴は、単板の繊維方向をほぼ同じ方向にそろえて積層することです。
そのため、繊維方向の強度を生かしやすく、梁や柱などの構造部材にも利用されます。
合板は単板の繊維方向を交互に直交させるのに対し、LVLは主として平行に積層する点が大きな違いです。
適当な記述です。
ヒバやベイヒバは、一般に腐りにくく、シロアリなどに対する抵抗性も高い木材として知られています。
そのため、水分の影響を受けやすい場所や、耐久性が求められる部分で利用されることがあります。
特にヒバやベイヒバの心材は、耐朽性の高い木材に分類されています。
この問題では、木材の含水率と寸法変化の関係を理解することが重要です。
木材の膨張・収縮は、主に繊維飽和点より含水率が低い範囲で生じます。
繊維飽和点より低い範囲では、
含水率が下がる → 木材が収縮する
含水率が上がる → 木材が膨張する
という変化が起こります。
一方、繊維飽和点以上では、含水率が変わっても木材の寸法はほとんど変化しません。
また、繊維板にはインシュレーションボード、MDF、ハードボードなどがあり、LVLは単板の繊維方向をほぼ平行にして積層した木質材料です。
したがって、「含水率が繊維飽和点以上の木材において、膨張・収縮は、ほぼ含水率に比例する。」という記述が最も不適当です。
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