二級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問56 (学科3(建築構造) 問6)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

二級建築士試験 令和8年(2026年) 問56(学科3(建築構造) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

図のような長さL(m)の柱(材端条件は、一端自由、他端固定とする。)に圧縮力Pが作用したとき、次のLとIとの組合せのうち、弾性座屈荷重が最も大きくなるものはどれか。ただし、Iは断面二次モーメントの最小値とし、それぞれの柱は同一の材質で、断面は一様とする。
問題文の画像
  • L:2m  I:2✕10-5m4
  • L:3m  I:4✕10-5m4
  • L:4m  I:8✕10-5m4
  • L:5m  I:15✕10-5m4
  • L:6m  I:18✕10-5m4

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は「L:5m I:15×10⁻⁵m⁴」です。

柱に圧縮力がかかると、ある大きさを超えたところで、柱が横に大きく曲がる「座屈」が起こります。

弾性座屈荷重は、オイラーの式から求められます。

<弾性座屈荷重の式>

弾性座屈荷重Pcrは、

Pcr=π²EI/Le²

で求めます。

ここで、

E:ヤング係数
I:断面二次モーメント
Le:座屈長さ

です。

この問題では、すべての柱が同じ材質で、材端条件もすべて「一端自由・他端固定」です。

一端自由・他端固定の場合、座屈長さLeは、

Le=2L

です。

したがって、

Pcr=π²EI/(2L)²

=π²EI/4L²

となります。

すべての柱でEとπ²/4は同じなので、I/L²が最も大きいものほど、弾性座屈荷重が大きくなります。

<各組合せのI/L²を求める>

L=2m、I=2×10⁻⁵m⁴の場合、

I/L²

=2×10⁻⁵/2²

=2×10⁻⁵/4

=0.50×10⁻⁵

です。

L=3m、I=4×10⁻⁵m⁴の場合、

I/L²

=4×10⁻⁵/3²

=4×10⁻⁵/9

≒0.44×10⁻⁵

です。

L=4m、I=8×10⁻⁵m⁴の場合、

I/L²

=8×10⁻⁵/4²

=8×10⁻⁵/16

=0.50×10⁻⁵

です。

L=5m、I=15×10⁻⁵m⁴の場合、

I/L²

=15×10⁻⁵/5²

=15×10⁻⁵/25

=0.60×10⁻⁵

です。

L=6m、I=18×10⁻⁵m⁴の場合、

I/L²

=18×10⁻⁵/6²

=18×10⁻⁵/36

=0.50×10⁻⁵

です。

この中で最も大きいのは、

0.60×10⁻⁵

となる、

L=5m、I=15×10⁻⁵m⁴

の組合せです。

選択肢4. L:5m  I:15✕10-5m4

I/L²=0.60×10⁻⁵です。

5つの中で最も大きいため、弾性座屈荷重も最も大きくなります。

まとめ

弾性座屈荷重は、

Pcr=π²EI/Le²

で求めます。

今回のように材質と材端条件がすべて同じ場合は、I/L²の大小を比較すればよいことがポイントです。

それぞれを比較すると、

L=2m、I=2×10⁻⁵m⁴ → 0.50×10⁻⁵
L=3m、I=4×10⁻⁵m⁴ → 約0.44×10⁻⁵
L=4m、I=8×10⁻⁵m⁴ → 0.50×10⁻⁵
L=5m、I=15×10⁻⁵m⁴ → 0.60×10⁻⁵
L=6m、I=18×10⁻⁵m⁴ → 0.50×10⁻⁵

となります。

したがって、弾性座屈荷重が最も大きくなるのは、

L=5m、I=15×10⁻⁵m⁴

の組合せです。

柱は短いほど座屈しにくく、断面二次モーメントIが大きいほど座屈しにくいという基本も押さえておくとよいです。

参考になった数0