二級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問5 (学科1(建築計画) 問5)

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問題

二級建築士試験 令和8年(2026年) 問5(学科1(建築計画) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

伝熱に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 稠(ちゅう)密な固体や静止している流体の中では、熱伝導、熱対流、熱放射のうち、熱伝導のみが生じる。
  • 対流熱伝達は、固体の表面とその固体に接する流体との間で熱が移動する現象をいう。
  • 中空層の熱抵抗は、一般に、その厚さが同じ場合、半密閉中空層より密閉中空層のほうが大きい。
  • 断熱材の熱伝導抵抗は、一般に、水分を含むと小さくなる。
  • 壁体の屋外側表面の総合熱伝達率は、一般に、室内側表面の総合熱伝達率よりも小さい。

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この過去問の解説 (3件)

01

壁体の外気側表面の熱伝達は、室内側に比べて大きくなります。

選択肢1. 稠(ちゅう)密な固体や静止している流体の中では、熱伝導、熱対流、熱放射のうち、熱伝導のみが生じる。

稠密(隙間がなく密度の高い)な固体や静止している流体の中では、熱放射や熱滞留は生じないため、熱伝導だけが生じることになります。

選択肢2. 対流熱伝達は、固体の表面とその固体に接する流体との間で熱が移動する現象をいう。

対流熱伝達とは、壁体表面とそれに接する空気との間で起こる熱の移動のことです。

選択肢3. 中空層の熱抵抗は、一般に、その厚さが同じ場合、半密閉中空層より密閉中空層のほうが大きい。

中空層の熱抵抗は、一般に、その厚さが同じ場合、半密閉中空層より密閉中空層のほうが大きいです。

選択肢4. 断熱材の熱伝導抵抗は、一般に、水分を含むと小さくなる。

断熱材が湿気や水分を含むと熱を伝えやすくなります。そのため、断熱性能は低下します。

選択肢5. 壁体の屋外側表面の総合熱伝達率は、一般に、室内側表面の総合熱伝達率よりも小さい。

壁体の屋外側表面の総合熱伝達率は、一般に、室内側表面の総合熱伝達率よりも大きくなります。

まとめ

伝達や抵抗など、文章を落ち着いて読めば、理解できると思います。

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02

環境工学の伝熱に関する問題です。

 

この問題では屋外側表面の総合熱伝達率は、室内側表面の総合熱伝達率よりも小さいと誤った記載がされています。

選択肢1. 稠(ちゅう)密な固体や静止している流体の中では、熱伝導、熱対流、熱放射のうち、熱伝導のみが生じる。

正しい記述です。

 

熱伝導とは、物質の移動を伴わず、分子や原子の振動によって熱が伝わる現象です。

熱対流とは、流体そのものが移動することによって熱が運ばれる現象です。

熱放射とは、電磁波によって直接熱が伝わる現象です。

選択肢2. 対流熱伝達は、固体の表面とその固体に接する流体との間で熱が移動する現象をいう。

正しい記述です。

 

熱伝達は対流熱伝達と放射熱伝達とに分けられます。

対流熱伝達とは、固体表面とそれに接する流体との間での熱の移動をいいます。

放射熱伝達とは、固体表面と他の物体表面との間での電磁波による熱の移動をいいます。

選択肢3. 中空層の熱抵抗は、一般に、その厚さが同じ場合、半密閉中空層より密閉中空層のほうが大きい。

正しい記述です。

 

中空層とは空気層のことです。

空気層の熱抵抗は、気密性が高くなると増加します。

よって、半密閉より密閉の方が熱抵抗が大きいです。

選択肢4. 断熱材の熱伝導抵抗は、一般に、水分を含むと小さくなる。

正しい記述です。

 

熱伝導抵抗とは熱伝導率の逆数です。

つまり、熱伝導率が大きい(断熱性が小さい)と熱伝導抵抗は小さくなります。

 

水分を含むと熱伝導率は大きくなる(断熱性が小さく)なるため、熱伝導抵抗は小さくなります。

 

過去出題では「熱伝導抵抗は水分を含むと大きくなる」という誤りの出題がされています。

また、「熱伝導率が大きいほど断熱性が高い」という誤りの出題もされています。    

選択肢5. 壁体の屋外側表面の総合熱伝達率は、一般に、室内側表面の総合熱伝達率よりも小さい。

誤った記述です。

 

壁表面が粗なほど、表面にあたる風速が大きいほど熱伝達率(熱の伝わりやすさ)は大きくなります。

屋内側に比べ屋外側のほうがこの条件に合致しやすいため、屋外側の方が熱伝達率は大きいです。

 

過去に熱伝達抵抗は~という同じ問題が出題されています。熱伝達抵抗は熱伝達率の逆数です。

まとめ

ポイントは「○○率」と「○○抵抗」の違いを正しく理解することです。

これらは逆数の関係ですので、「○○率」がAであれば「○○抵抗」は1/Aとなります。

非常に混同しやすいため、出題率も高いです。関係性をよく覚えるようにしましょう。

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03

熱の伝わり方や、壁体・断熱材の熱抵抗に関する問題です。

選択肢1. 稠(ちゅう)密な固体や静止している流体の中では、熱伝導、熱対流、熱放射のうち、熱伝導のみが生じる。

〇

 

稠密な固体や静止している流体の中では、熱伝導のみが生じます。

熱対流は流体の移動を伴うため、静止している流体では生じません。

選択肢2. 対流熱伝達は、固体の表面とその固体に接する流体との間で熱が移動する現象をいう。

〇

 

対流熱伝達は、固体の表面と接する流体との間で熱が移動する現象です。

壁の表面と空気との間で熱が移動する場合などが該当します。

選択肢3. 中空層の熱抵抗は、一般に、その厚さが同じ場合、半密閉中空層より密閉中空層のほうが大きい。

〇

 

中空層の熱抵抗は、一般に、同じ厚さであれば密閉中空層のほうが半密閉中空層より大きくなります。

空気の流出入が抑えられ、対流による熱移動が少なくなるためです。

選択肢4. 断熱材の熱伝導抵抗は、一般に、水分を含むと小さくなる。

〇

 

断熱材は、水分を含むと一般に熱伝導率が大きくなります。

その結果、熱伝導抵抗は小さくなり、断熱性能が低下します。

選択肢5. 壁体の屋外側表面の総合熱伝達率は、一般に、室内側表面の総合熱伝達率よりも小さい。

×

 

屋外側表面の総合熱伝達率は、室内側より大きいです。

屋外側は風の影響を受けやすく、熱が移動しやすいためです。

まとめ

熱伝導・熱対流・熱放射の違いと、熱伝導率・熱抵抗の関係を整理して覚えておくと良いでしょう。

熱伝導率が大きいほど熱抵抗は小さくなり、断熱性能は低下します。

 

 

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