二級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問58 (学科3(建築構造) 問8)

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問題

二級建築士試験 令和7年(2025年) 問58(学科3(建築構造) 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

構造計算における建築物に作用する風圧力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 速度圧は、一般に、建築物の高さと軒の高さとの平均に基づいて算定する。
  • 基準風速V0は、その地方における過去の台風の記録に基づく風害の程度その他の風の性状に応じて、30~46m/sの範囲内において定められている。
  • 平均風速の高さ方向の分布を表す係数Erは、同じ地上高さの建築物の場合、「都市化が極めて著しい区域」より「極めて平坦で障害物がない区域」のほうが小さい。
  • 開放型の建築物の内圧係数Cpiは、一般に、風向に対して風上開放の場合においては正の値とし、風向に対して風下開放の場合においては負の値とする。
  • 単位面積当たりの風圧力の絶対値は、一般に、同じ部位の場合、「屋根葺き材等に用いる風圧力」より「構造骨組に用いる風圧力」のほうが小さい。

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この過去問の解説 (1件)

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この問題で覚えておくポイントは以下のとおりです。

平均風速の高さ方向の分布を表す係数Erは、地表面の状況(地表面粗度)によって異なります。障害物が少ない「極めて平坦で障害物がない区域」では風速が減衰しにくいため、同じ高さであればErは大きくなります。この関係を正しく理解しているかどうかが判断のポイントになります。

では各選択肢をみていきましょう。
 

選択肢1. 速度圧は、一般に、建築物の高さと軒の高さとの平均に基づいて算定する。

速度圧は、建築物の高さ方向の代表高さを用いて算定します。平均高さを用いる考え方自体は誤りではありません。

したがって、適当です。
 

選択肢2. 基準風速V0は、その地方における過去の台風の記録に基づく風害の程度その他の風の性状に応じて、30~46m/sの範囲内において定められている。

基準風速V0は地域ごとに30~46m/sの範囲で定められています。
正しい記述です。
 

選択肢3. 平均風速の高さ方向の分布を表す係数Erは、同じ地上高さの建築物の場合、「都市化が極めて著しい区域」より「極めて平坦で障害物がない区域」のほうが小さい。

平坦で障害物がない区域では、風速は減衰しにくくなります。そのため、Erは平坦地のほうが大きくなります。

したがって、これが最も不適当な記述です。

選択肢4. 開放型の建築物の内圧係数Cpiは、一般に、風向に対して風上開放の場合においては正の値とし、風向に対して風下開放の場合においては負の値とする。

風上が開放されると内部に風が流入し、正圧になります。風下が開放されると吸い出されるため、負圧になります。

正しい記述です。

選択肢5. 単位面積当たりの風圧力の絶対値は、一般に、同じ部位の場合、「屋根葺き材等に用いる風圧力」より「構造骨組に用いる風圧力」のほうが小さい。

屋根葺き材などの外装材は、局部的な風圧を考慮するため、構造骨組より大きな風圧力を用います。

したがって、本肢は正しい記述です。

まとめ

風圧力の問題では、

 ・地表面粗度と風速分布係数Erの関係
 ・ 内圧係数の符号
 ・外装材と骨組で用いる風圧力の違い

が頻出テーマです。

特に、障害物が少ないほど風速は大きくなる=Erは大きくなるという関係はよく問われます。確実に整理しておきましょう。

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