二級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問57 (学科3(建築構造) 問7)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

二級建築士試験 令和7年(2025年) 問57(学科3(建築構造) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

構造計算における荷重及び外力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 同一の室における床の単位床面積当たりの積載荷重は、一般に、「床の構造計算をする場合」より「地震力を計算する場合」のほうが小さい。
  • 地震力の計算に用いる地震層せん断力係数の建築物の高さ方向の分布を示す数値Aiは、一般に、上階になるほど大きくなる。
  • 地震力の計算に用いる標準せん断力係数C0の値は、一般に、許容応力度計算を行う場合においては0.2以上とし、必要保有水平耐力を計算する場合においては1.0以上とする。
  • 雪下ろしを行う慣習のある地方の積雪荷重は、その地方における垂直積雪量が1mを超える場合、雪下ろしの実況に応じて垂直積雪量を1mまで減らして計算することができる。
  • 多雪区域以外の区域において、積雪荷重の計算に用いる積雪の単位荷重は、積雪量1cmごとに15N/m2以上とする。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

構造計算では、荷重の種類ごとに用いる数値や考え方が異なるという点が重要です。
特に押さえておきたいのは、

 ・ 積載荷重は「床の設計用」と「地震力算定用」で数値が異なる
 ・地震層せん断力係数の高さ方向分布(Ai)は上階ほど大きい
 ・標準せん断力係数C0の基準値
 ・積雪荷重の取り扱い(雪下ろしの扱い、単位荷重)

つまり、数値の基準が法令どおりかどうかを判断できるかがポイントになります。
では問題をみてみましょう。
 

選択肢1. 同一の室における床の単位床面積当たりの積載荷重は、一般に、「床の構造計算をする場合」より「地震力を計算する場合」のほうが小さい。

地震力を算定する場合、常時すべての積載荷重が存在するとは限らないため、床の構造計算に用いる積載荷重よりも小さい値を用います。

したがって、適切な記述です。
 

選択肢2. 地震力の計算に用いる地震層せん断力係数の建築物の高さ方向の分布を示す数値Aiは、一般に、上階になるほど大きくなる。

地震時には建物の上階ほど揺れが大きくなるため、高さ方向の分布係数Aiは上階ほど大きく設定されます。

よって、これも適切です。
 

選択肢3. 地震力の計算に用いる標準せん断力係数C0の値は、一般に、許容応力度計算を行う場合においては0.2以上とし、必要保有水平耐力を計算する場合においては1.0以上とする。

C0は地震力算定の基本となる係数であり、

 ・ 許容応力度計算:0.2以上
 ・保有水平耐力計算:1.0以上

と定められています。

したがって、これも適当です。
 

選択肢4. 雪下ろしを行う慣習のある地方の積雪荷重は、その地方における垂直積雪量が1mを超える場合、雪下ろしの実況に応じて垂直積雪量を1mまで減らして計算することができる。

雪下ろしが確実に行われる地域では、実情に応じて積雪量を1mまで低減してよいとされています。

よって、これも適当です。

選択肢5. 多雪区域以外の区域において、積雪荷重の計算に用いる積雪の単位荷重は、積雪量1cmごとに15N/m2以上とする。

多雪区域以外の区域では、積雪量1cmごとに20N/㎡以上と定められています。

したがって、これが最も不適当な記述です。
 

まとめ

構造計算における荷重の問題では、

 ・ 積載荷重の使い分け
 ・Aiの高さ方向分布
 ・C0の基準値(0.2、1.0)
 ・積雪荷重の単位(20N/㎡/cm)

といった具体的な数値が頻出です。

特に積雪荷重の単位荷重は試験でよく問われるため、「1cmあたり20N/㎡」という基準は確実に覚えておきましょう。

参考になった数0