二級建築士 過去問
令和5年(2023年)
問93 (学科4(建築施工) 問18)

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問題

二級建築士試験 令和5年(2023年) 問93(学科4(建築施工) 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 内壁の石張りにおいて、石材を空積工法で取り付ける際に、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔を15mmとした。
  • 外壁乾式工法による石材の取付けにおいて、特記がなかったので、石材間の目地幅を10mmとした。
  • セメントモルタルによるタイル張りにおいて、タイル張りに先立ち、下地モルタルに水湿しを行った。
  • タイル工事において、下地のひび割れ誘発目地、打継ぎ目地及び構造スリットの位置には、伸縮調整目地を設けた。
  • タイル工事において、張付けモルタルの練混ぜは機械練りとし、1回に練り混ぜる量は60分以内に張り終える量とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

最も不適当なものは、

内壁の石張りにおいて、石材を空積工法で取り付ける際に、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔を15mmとした。

です。

内壁の石張りにおいて、石材の裏面とコンクリート躯体との間隔は、40㎜を標準とするため、誤りです。

選択肢1. 内壁の石張りにおいて、石材を空積工法で取り付ける際に、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔を15mmとした。

この選択肢は不適当です。

内壁の石張りにおいて、石材の裏面とコンクリート躯体との間隔は、40㎜を標準とするため、誤りです。

選択肢2. 外壁乾式工法による石材の取付けにおいて、特記がなかったので、石材間の目地幅を10mmとした。

この選択肢は正しいです。

外壁乾式工法による石材の取付けにおいて、特記がなかったので、石材間の目地幅を10mmとすることは正しいです。

選択肢3. セメントモルタルによるタイル張りにおいて、タイル張りに先立ち、下地モルタルに水湿しを行った。

この選択肢は正しいです。

セメントモルタルによるタイル張りにおいて、タイル張りに先立ち、下地モルタルに水湿しを行うことは正しいです。

選択肢4. タイル工事において、下地のひび割れ誘発目地、打継ぎ目地及び構造スリットの位置には、伸縮調整目地を設けた。

この選択肢は正しいです。

タイル工事において、下地のひび割れ誘発目地、打継ぎ目地及び構造スリットの位置には、伸縮調整目地を設けることは正しいです。

選択肢5. タイル工事において、張付けモルタルの練混ぜは機械練りとし、1回に練り混ぜる量は60分以内に張り終える量とした。

この選択肢は正しいです。

タイル工事において、張付けモルタルの練混ぜは機械練りとし、1回に練り混ぜる量は60分以内に張り終える量ととすることは正しいです。

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02

内壁の石張りにおいて、石材を空積工法で取り付ける際の、

石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔40㎜が標準です。

選択肢1. 内壁の石張りにおいて、石材を空積工法で取り付ける際に、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔を15mmとした。

この選択肢は不適当です。

内壁の石張りにおいて、石材を空積工法で取り付ける際の、

石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔40㎜が標準です。

選択肢2. 外壁乾式工法による石材の取付けにおいて、特記がなかったので、石材間の目地幅を10mmとした。

この選択肢は正しいです。

外壁乾式工法による石材の取付けにおいて、石材間の目地幅は8㎜以上とします。

選択肢3. セメントモルタルによるタイル張りにおいて、タイル張りに先立ち、下地モルタルに水湿しを行った。

この選択肢は正しいです。

設問の通りです。

 

乾燥したまま施工すると張り付け用のモルタルの表面だけが急激に乾きドライアウトという現象がおこります。

下地モルタルに水湿しまたは給水調整剤を塗布します。

選択肢4. タイル工事において、下地のひび割れ誘発目地、打継ぎ目地及び構造スリットの位置には、伸縮調整目地を設けた。

この選択肢は正しいです。

伸縮調整目地はタイルのひび割れ防止のために設けます。

選択肢5. タイル工事において、張付けモルタルの練混ぜは機械練りとし、1回に練り混ぜる量は60分以内に張り終える量とした。

この選択肢は正しいです。

設問の通りです。

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03

最も不適当なのは、「内壁の石張りにおいて、石材を空積工法で取り付ける際に、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔を15mmとした。」です。

内壁の石張りを空積工法で行う場合、石材を取り付けるための空間として、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔は40mm程度とします。15mmでは狭すぎるため、不適当です。

選択肢1. 内壁の石張りにおいて、石材を空積工法で取り付ける際に、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔を15mmとした。

この記述は不適当です。

空積工法は、石材の裏側全体にモルタルを詰めるのではなく、金物などを使って石材を取り付ける方法です。そのため、石材の裏側には、金物を取り付けたり位置を調整したりするための空間が必要です。

内壁の空積工法では、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔は40mm程度とします。

したがって、15mmでは必要な間隔が不足しています

選択肢2. 外壁乾式工法による石材の取付けにおいて、特記がなかったので、石材間の目地幅を10mmとした。

この記述は適当です。

外壁乾式工法では、石材が温度変化や建物の動きによって少し動いても、石材どうしがぶつからないように目地を設けます。

石材間の目地幅は、8mm以上とすることが基準です。

10mmの目地幅は8mm以上を確保しているため、適切です。

選択肢3. セメントモルタルによるタイル張りにおいて、タイル張りに先立ち、下地モルタルに水湿しを行った。

この記述は適当です。

乾燥した下地にそのまま張付けモルタルを塗ると、下地にモルタルの水分を急に吸い取られ、十分に接着しないことがあります。

そのため、タイル張りに先立って、下地モルタルに適度な水湿しを行うか、吸水調整材を塗布します

したがって、下地モルタルに水湿しを行った施工は適切です。

選択肢4. タイル工事において、下地のひび割れ誘発目地、打継ぎ目地及び構造スリットの位置には、伸縮調整目地を設けた。

この記述は適当です。

コンクリートのひび割れ誘発目地や打継ぎ目地、構造スリットは、建物の動きや変形が起こりやすい部分です。

その位置を無視してタイルを連続して張ると、下地の動きによってタイルにひび割れや浮きが生じるおそれがあります。

そのため、下地のひび割れ誘発目地、打継ぎ目地、構造スリットの位置には、タイル面にも伸縮調整目地を設けます

選択肢5. タイル工事において、張付けモルタルの練混ぜは機械練りとし、1回に練り混ぜる量は60分以内に張り終える量とした。

この記述は適当です。

張付けモルタルは、練ってから長い時間がたつと硬化が進み、タイルを十分に接着できなくなるおそれがあります。

そのため、モルタルの練混ぜは原則として機械練りとし、1回に練り混ぜる量は60分以内に張り終える量とします。

したがって、この施工方法は適切です。

まとめ

この問題では、石材やタイルを安全に取り付けるための寸法や下地処理、目地の設け方がポイントです。

特に、内壁の石張りを空積工法で行う場合は、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔を40mm程度確保します。15mmでは十分な取付け空間を確保できません。

また、外壁乾式工法の石材の目地幅は8mm以上、タイル張りでは下地への適度な水湿しが必要です。さらに、下地のひび割れ誘発目地などの位置には伸縮調整目地を設け、張付けモルタルは60分以内に使い切れる量を練り混ぜます。

石工事やタイル工事では、仕上がりだけでなく、下地との間隔や目地によって材料の動きを受け止めることが、ひび割れや浮きを防ぐために重要です。

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