二級建築士 過去問
令和5年(2023年)
問86 (学科4(建築施工) 問11)
問題文
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問題
二級建築士試験 令和5年(2023年) 問86(学科4(建築施工) 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
- 数スパン連続した壁のコンクリートの打込みにおいて、一つのスパンから他のスパンへ柱を通過させて、横流ししながら打ち込んだ。
- コンクリート打込み後の養生期間中に、コンクリートが凍結するおそれのある期間において、初期養生は所定の試験による圧縮強度が5N mm2以上となるまで行った。
- 日平均気温の平年値が25℃を超える期間のコンクリート工事において、コンクリート打込み後の湿潤養生の開始時期は、コンクリート上面のブリーディング水が消失した時点とした。
- パラペットの立上り部分のコンクリートは、これを支持する屋根スラブと同一の打込み区画として打設した。
- コンクリート表面の仕上がりに軽微な豆板があったので、健全部分を傷めないように不良部分をはつり、水洗いした後、木ごてで硬練りモルタルを丁寧に塗り込んだ。
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この過去問の解説 (3件)
01
最も不適当なものは、
数スパン連続した壁のコンクリートの打込みにおいて、一つのスパンから他のスパンへ柱を通過させて、横流ししながら打ち込んだ。
です。
コンクリートの打ち込みにおいては、横流しは分離が生じやすくなるため避ける必要があるため誤りです。
この選択肢は不適当です。
数スパン連続した壁のコンクリートの打込みにおいて、一つのスパンから他のスパンへ柱を通過させて、横流ししながら打ち込むことは誤りです。
コンクリートの打ち込みにおいては、横流しは分離が生じやすくなるため避ける必要があるため誤りです。
この選択肢は正しいです。
コンクリート打込み後の養生期間中に、コンクリートが凍結するおそれのある期間において、初期養生は所定の試験による圧縮強度が5N mm2以上となるまで行うことは正しいです。
この選択肢は正しいです。
日平均気温の平年値が25℃を超える期間のコンクリート工事において、コンクリート打込み後の湿潤養生の開始時期は、コンクリート上面のブリーディング水が消失した時点とすることは正しいです。
この選択肢は正しいです。
パラペットの立上り部分のコンクリートは、これを支持する屋根スラブと同一の打込み区画として打設することは正しいです。
この選択肢は正しいです。
コンクリート表面の仕上がりに軽微な豆板があったので、健全部分を傷めないように不良部分をはつり、水洗いした後、木ごてで硬練りモルタルを丁寧に塗り込むことは正しいです。
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02
数スパン連続した壁のコンクリートの打込みにおいて、一つのスパンから他のスパンへ柱を通過させて、横流ししながら打ち込むことはNGです。
打ち込む場所へ、コンクリートが分離しないように、直接流し込みます。
この選択肢は不適当です。
数スパン連続した壁のコンクリートの打込みにおいて、一つのスパンから他のスパンへ柱を通過させて、横流ししながら打ち込むことはNGです。
打ち込む場所へ、コンクリートが分離しないように、直接流し込みます。
この選択肢は正しいです。
コンクリートが凍結するおそれのある期間に施工する場合、
初期養生は所定の試験による圧縮強度が5N mm2以上となるまで行います。
この選択肢は正しいです。
日平均気温の平年値が25℃を超える期間のコンクリート工事において、
コンクリート打込み後の湿潤養生の開始時期は、コンクリート上面のブリーディング水が消失した時点とします。
この選択肢は正しいです。
設問の施工方法が望ましいです。
パラペット、バルコニー、ひさしなどは、接合部分に負荷がかかりやすいため、構造体と一体にして施工します。
この選択肢は正しいです。
コンクリート表面の仕上がりの軽微な豆板(じゃんか)については、コンクリートの性質上できるものなので、設問の方法で対処します。
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03
最も不適当なのは、「数スパン連続した壁のコンクリートの打込みにおいて、一つのスパンから他のスパンへ柱を通過させて、横流ししながら打ち込んだ。」という記述です。
壁のコンクリートは、できるだけ打ち込む位置の近くに直接投入することが基本です。
柱で区切られた壁では、柱を通過させるようにコンクリートを横流しすると、材料が分離したり、鉄筋の周囲に十分に充填されなかったりするおそれがあります。そのため、このような横流しは行いません。
国土交通省の令和7年版「公共建築工事標準仕様書」でも、柱で区切られた壁では、柱を通過させるようなコンクリートの横流しをしないとされています。
この記述が最も不適当です。
コンクリートを長い距離にわたって横流しすると、粗骨材とモルタルが分かれる材料分離が起こりやすくなります。
特に、柱の鉄筋が密集している部分を通して別のスパンへ流すと、コンクリートが均一に行き渡りにくくなります。
そのため、コンクリートは目的の位置にできるだけ近づけて打ち込み、柱を通過させるような横流しは行いません。
この記述は適当です。
打ち込んだばかりのコンクリートが凍結すると、内部の水が凍って膨張し、コンクリートの組織が壊れることがあります。
これを初期凍害といいます。
初期凍害を防ぐため、凍結のおそれがある場合は、コンクリートの圧縮強度が5N/mm²以上になるまで初期養生を行います。現行の国土交通省仕様書でも、この基準が示されています。
この記述は適当です。
暑い時期は、コンクリート表面の水分が早く失われやすいため、乾燥を防ぐことが重要です。
ただし、打込み直後には、コンクリート内部の水が表面へ上がってくるブリーディングが起こります。
そのため、コンクリート上面では、ブリーディング水が消失した時点から湿潤養生を始めるのが適切です。
この記述は適当です。
パラペットは、屋根スラブの端部から立ち上がる部分です。
パラペットと屋根スラブを別々に打ち込むと、その境目に打継ぎができ、水が入りやすくなるなどの問題が生じることがあります。
そのため、パラペットの立上り部分は、これを支える屋根スラブと同じ打込み区画として一体的に打ち込むことが基本です。
国土交通省の現行仕様書でも、パラペットの立上りは、これを支持する構造体部分と同一の打込み区画とされています。
この記述は適当です。
豆板とは、コンクリートの一部でモルタルが十分に回らず、粗骨材が見えている状態です。一般に「じゃんか」とも呼ばれます。
軽微な豆板の場合は、不良部分を健全な部分まで取り除き、水洗いして清掃したうえで、硬練りモルタルを十分に塗り込んで補修する方法があります。
補修するときは、周囲の健全なコンクリートまで傷めないように注意します。
この問題では、コンクリートの打込み方法、寒中・暑中の養生、打込み区画、豆板の補修について理解することがポイントです。
凍結のおそれがある場合は、圧縮強度が5N/mm²以上になるまで初期養生を行います。
暑中コンクリートでは、上面のブリーディング水がなくなった時点から湿潤養生を始めます。
パラペットは、これを支える屋根スラブと同じ打込み区画とします。軽微な豆板は、不良部分を除去して硬練りモルタルなどで補修できます。
一方、壁のコンクリートを、柱を通過させて別のスパンへ横流しすることは行いません。材料分離や充填不良を防ぐため、コンクリートは打込み位置の近くへ直接投入します。
したがって、最も不適当なのは、柱を通過させてコンクリートを横流ししながら打ち込んだ記述です。
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