二級建築士 過去問
令和5年(2023年)
問61 (学科3(建築構造) 問11)

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問題

二級建築士試験 令和5年(2023年) 問61(学科3(建築構造) 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

木質構造の接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 木ねじ接合において、木材を主材として、鋼板との1面せん断接合とする場合、有効主材厚は木ねじの呼び径の6倍以上とする。
  • ドリフトピン接合において、先孔の径は、ドリフトピンと先孔との隙間の存在により構造部に支障をきたす変形を生じさせないために、ドリフトピンの径と同径とする。
  • ラグスクリュー接合において、ラグスクリューが緩む可能性があるため、潤滑剤を用いてはならない。
  • 接着接合において、木材の含水率は20%を超えない範囲で、接着される木材間の含水率の差は5%以内とする。
  • 木造軸組工法の釘接合において、木材の木口面に打たれた釘を引抜力に抵抗させることはできない。

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この過去問の解説 (3件)

01

最も不適当なものは、

ラグスクリュー接合において、ラグスクリューが緩む可能性があるため、潤滑剤を用いてはならない。

です。

ラグスクリューとは木材に使用するための大型のネジのことで、特徴として頭がナット状になっています。

ラグスクリューの接合においては潤滑剤を用いて問題ないため、この選択肢は不適切です。

選択肢1. 木ねじ接合において、木材を主材として、鋼板との1面せん断接合とする場合、有効主材厚は木ねじの呼び径の6倍以上とする。

この選択肢は正しいです。

木ねじ接合において、木材を主材として、鋼板との1面せん断接合とする場合、有効主材厚は木ねじの呼び径の6倍以上とします。

選択肢2. ドリフトピン接合において、先孔の径は、ドリフトピンと先孔との隙間の存在により構造部に支障をきたす変形を生じさせないために、ドリフトピンの径と同径とする。

この選択肢は正しいです。

ドリフトピン接合において、先孔の径は、ドリフトピンと先孔との隙間の存在により構造部に支障をきたす変形を生じさせないために、ドリフトピンの径と同径とします。

選択肢3. ラグスクリュー接合において、ラグスクリューが緩む可能性があるため、潤滑剤を用いてはならない。

この選択肢は不適当です。

ラグスクリューとは木材に使用するための大型のネジのことです。

特徴として頭がナット状になっています。

ラグスクリューの接合においては潤滑剤を用いて問題ありません。

選択肢4. 接着接合において、木材の含水率は20%を超えない範囲で、接着される木材間の含水率の差は5%以内とする。

この選択肢は正しいです。

接着接合において、木材の含水率は20%を超えない範囲で、接着される木材間の含水率の差は5%以内とします。

選択肢5. 木造軸組工法の釘接合において、木材の木口面に打たれた釘を引抜力に抵抗させることはできない。

この選択肢は正しいです。

木造軸組工法の釘接合において、木材の木口面に打たれた釘を引抜力に抵抗させることはできません。

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02

ラグスクリュー接合において、打ち込み作業を簡単に行うため、潤滑剤を使用しても良いです。

 

ラグスクリューとは、木造の接合金物の一種で大型のねじ形状です。

主に大断面木造建築に使用されます

木口に打ち込んだ場合の許容せん断耐力は、側面打ちの場合の2/3です。

選択肢1. 木ねじ接合において、木材を主材として、鋼板との1面せん断接合とする場合、有効主材厚は木ねじの呼び径の6倍以上とする。

この選択肢は正しいです。

木ねじ接合において、木材を主材として、鋼板との1面せん断接合とする場合、

有効主材厚Lは木ねじの呼び径dの6倍以上とします。

選択肢2. ドリフトピン接合において、先孔の径は、ドリフトピンと先孔との隙間の存在により構造部に支障をきたす変形を生じさせないために、ドリフトピンの径と同径とする。

この選択肢は正しいです。

ドリフトピン接合において、先孔の径は、ドリフトピンと先孔との隙間の存在により構造部に支障をきたす変形を生じさせないために、ドリフトピンの径と同径とする。

選択肢3. ラグスクリュー接合において、ラグスクリューが緩む可能性があるため、潤滑剤を用いてはならない。

この選択肢は不適当です。

ラグスクリュー接合において、打ち込み作業を簡単に行うため、潤滑剤を使用しても良いです。

 

ラグスクリューとは、木造の接合金物の一種で大型のねじ形状です。

主に大断面木造建築に使用されます

木口に打ち込んだ場合の許容せん断耐力は、側面打ちの場合の2/3です。

選択肢4. 接着接合において、木材の含水率は20%を超えない範囲で、接着される木材間の含水率の差は5%以内とする。

この選択肢は正しいです。

接着される木材の含水率は20%を超えない範囲で、使用する状態に近い含水率とします。

接着される木材間の含水率の差は5%以内です。

選択肢5. 木造軸組工法の釘接合において、木材の木口面に打たれた釘を引抜力に抵抗させることはできない。

この選択肢は正しいです。

木造軸組工法の釘接合において、木材の木口面に打たれた釘を引抜力に抵抗させることはできません

参考になった数3

03

最も不適当なのは、「ラグスクリュー接合において、ラグスクリューが緩む可能性があるため、潤滑剤を用いてはならない。」という記述です。

ラグスクリューは、ねじ込みが難しい場合には、潤滑剤や石けんを使って摩擦を小さくすることができます。

国土交通省の「公共建築木造工事標準仕様書 令和7年版」でも、ねじ込みが困難な場合は、スクリュー部に潤滑剤や石けんを用いるとされています。したがって、「潤滑剤を用いてはならない」とする点が誤りです。

選択肢1. 木ねじ接合において、木材を主材として、鋼板との1面せん断接合とする場合、有効主材厚は木ねじの呼び径の6倍以上とする。

この記述は適当です。

木ねじで木材と鋼板を1面せん断接合する場合、木ねじが木材に十分に食い込み、必要な耐力を発揮できるようにする必要があります。

そのため、木材側の有効主材厚は、木ねじの呼び径の6倍以上とします。

たとえば、呼び径が5mmであれば、有効主材厚は30mm以上必要となります。

選択肢2. ドリフトピン接合において、先孔の径は、ドリフトピンと先孔との隙間の存在により構造部に支障をきたす変形を生じさせないために、ドリフトピンの径と同径とする。

この記述は適当です。

ドリフトピンは、木材や鋼板にあけた孔へ差し込んで力を伝える接合具です。

先孔がピンより大きすぎると、力が加わったときにピンが孔の中で動き、その隙間の分だけ接合部が変形しやすくなります。

そのため、基本的に先孔の径はドリフトピンの径と同じにします。

国土交通省の現行の標準仕様書でも、特記がない場合のドリフトピンの孔径は、ピン径と同径とされています。

選択肢3. ラグスクリュー接合において、ラグスクリューが緩む可能性があるため、潤滑剤を用いてはならない。

この記述が最も不適当です。

ラグスクリューは、木材にねじ込んで使用する大型のねじ状の接合具です。

ねじ込みにくい場合、そのまま無理に回すと、ラグスクリューや木材を傷めることがあります。

そのため、潤滑剤や石けんを使用して摩擦抵抗を小さくすることができます。

潤滑剤を使用したからといって、それを理由にラグスクリューが緩むものとして禁止されているわけではありません。

したがって、「潤滑剤を用いてはならない」という部分が誤りです。

選択肢4. 接着接合において、木材の含水率は20%を超えない範囲で、接着される木材間の含水率の差は5%以内とする。

この記述は適当です。

木材に多くの水分が含まれていると、接着剤が十分に働かなかったり、乾燥したときの収縮によって接着部分に力がかかったりするおそれがあります。

そのため、接着する木材は含水率20%を超えない範囲とし、接着する木材どうしの含水率も大きく違わないようにします。

木材間の含水率の差を5%以内とすることで、乾燥収縮の差などによる接着不良を防ぎやすくなります。

選択肢5. 木造軸組工法の釘接合において、木材の木口面に打たれた釘を引抜力に抵抗させることはできない。

この記述は適当です。

木口面とは、木材を繊維方向に対して直角に切った端の面です。

木口面から釘を打つと、釘は木材の繊維とほぼ同じ方向に入るため、側面から打った場合に比べて引き抜きに対する抵抗が小さくなります。

そのため、木造軸組工法では、木口面に打った釘を引抜力に抵抗させるような使い方はできません。

まとめ

この問題では、木質構造の接合具ごとの施工方法や注意点を理解することがポイントです。

木ねじ接合では、鋼板との1面せん断接合の場合、有効主材厚を木ねじの呼び径の6倍以上とします。

ドリフトピンの先孔は、接合部に余計な変形を生じさせないよう、基本的にピンと同じ径とします。

接着接合では、木材の含水率を適切に管理し、接着する木材どうしの含水率の差を小さくします。

また、木口面に打った釘は、引き抜きに対する抵抗を期待できません。

一方、ラグスクリューは、ねじ込みが困難な場合には潤滑剤や石けんを使用して摩擦を小さくすることができます。

したがって、最も不適当なのは、ラグスクリュー接合では潤滑剤を用いてはならないとする記述です。

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