二級建築士 過去問
令和元年(2019年)
問96 (学科4(建築施工) 問21)

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問題

二級建築士試験 令和元年(2019年) 問96(学科4(建築施工) 問21) (訂正依頼・報告はこちら)

木造住宅における設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 換気設備の排気ダクトは、住戸内から住戸外に向かって、先下がり勾配となるように取り付けた。
  • 給湯管には、架橋ポリエチレン管を使用した。
  • 給水横走り管は、上向き給水管方式を採用したので、先上がりの均一な勾配で配管した。
  • 雨水ますには、インバートが設けられたますを使用した。
  • 金属板張りの外壁に照明器具を設置するに当たり、照明器具の金属製部分及び取付金具は、金属板と絶縁して取り付けた。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 記述は正しいです
 排気ダクトは、ダクト内に生じた水分などが室内に入り込まないように、屋外に向かって勾配を作ります。

2. 記述は正しいです
 住宅の給水や給湯の配管は、架橋ポリエチレン管が用いられます。
また、床暖房の配管として敷設して不凍液を流して使用しています。

3. 記述は正しいです
 床から立上がり給水配管の場合は、管内部の空気をカランで脱気するように勾配を付けます。
天井からの下がり給水配管の場合は、管内部の空気を天井に向けて逃がすように勾配を付けます。

4. 記述は誤りです
 雨水管に取り付けるのはためますで、砂などを分離して本管に放流します。
インバートますは、分岐した汚水を合流して本管に放流します。

5. 記述は正しいです
 照明器具の絶縁処理は、外壁に関わらす適切に処理します。
外壁の絶縁処理では、取り付け下地にゴム製のステーを取り付けて絶縁したりします。

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02

1. 正しい記述です。
排気ダクトは、住戸外に向かって先下がり勾配となるように取り付けます。

2. 正しい記述です。
給湯管には、架橋ポリエチレン管を用います。

3. 正しい記述です。
給水横走り管は、上向き給水方式を採用した場合は先上り、下向き給水方式の場合は先下りにします。

4. 不適当な記述です。
雨水ますには、ためますを使用します。

5. 正しい記述です。
照明器具の金属製部分及び取付金具は、金属板と絶縁して取り付けます。

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03

最も不適当なのは、「雨水ますには、インバートが設けられたますを使用した。」という記述です。

インバートとは、排水を流れやすくするために、ますの底に設ける溝状の部分です。主に汚水や雑排水のますに設けます。

一方、雨水ますでは、砂や泥などを沈めて取り除けるように、底に泥だめを設けるのが一般的です。

したがって、雨水ますにインバートを設けるとした記述は不適当です。

選択肢1. 換気設備の排気ダクトは、住戸内から住戸外に向かって、先下がり勾配となるように取り付けた。

この記述は適切です。

排気ダクトの内部では、温度差などによって結露水が発生することがあります。

この水が室内側へ流れ戻ると、天井や壁の汚れ、漏水などの原因になります。

そのため、排気ダクトは屋外側に向かって下がる勾配を付け、結露水などが室内へ戻りにくいようにします。

選択肢2. 給湯管には、架橋ポリエチレン管を使用した。

この記述は適切です。

架橋ポリエチレン管は、耐熱性や耐食性に優れた樹脂製の配管です。

錆びにくく、温水にも使用できるため、住宅では給水管や給湯管として広く用いられます。

したがって、給湯管に架橋ポリエチレン管を使用することは適切です。

選択肢3. 給水横走り管は、上向き給水管方式を採用したので、先上がりの均一な勾配で配管した。

この記述は適切です。

上向き給水管方式では、横走り管から上方向へ給水管を立ち上げます。

この場合、横走り管は水の流れる方向に向かって先上がりとなるように、均一な勾配を付けます。

こうすることで、管内に空気がたまりにくくなり、配管内の水を安定して流しやすくなります。

選択肢4. 雨水ますには、インバートが設けられたますを使用した。

この記述は不適当です。

インバートは、ますの中で排水をスムーズに流すための半円形などの溝です。

主に汚水や雑排水のますに設け、汚物などがますの底にたまらないようにします。

一方、雨水には砂や土、落ち葉などが混じることがあります。

そのため、雨水ますでは、これらを沈めて取り除けるように、底に泥だめを設けるのが基本です。

したがって、

汚水ますなど=インバートを設ける

雨水ます=泥だめを設ける

と区別して覚えると分かりやすいです。

選択肢5. 金属板張りの外壁に照明器具を設置するに当たり、照明器具の金属製部分及び取付金具は、金属板と絶縁して取り付けた。

この記述は適切です。

外壁の金属板と、照明器具や取付金具の金属部分が直接触れると、電気的な事故や異種金属の接触による腐食などが起こるおそれがあります。

そのため、照明器具の金属製部分や取付金具を外壁の金属板と絶縁して取り付けることが必要です。

安全性と耐久性を確保するための適切な施工です。

まとめ

この問題では、住宅設備工事について、配管や排水ます、電気設備の施工方法を正しく理解しているかがポイントです。

特に重要なのは、排水ますの使い分けです。

汚水・雑排水のます=インバートを設ける

雨水ます=泥だめを設ける

と覚えておくとよいです。

また、

排気ダクト=屋外側へ先下がり

架橋ポリエチレン管=給湯管に使用できる

上向き給水管方式の横走り管=先上がり

金属板張り外壁の照明器具=金属板と絶縁して取り付ける

という点もあわせて整理しておくとよいです。

したがって、雨水ますにインバートを設けたとする記述が最も不適当です。

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