二級建築士 過去問
令和元年(2019年)
問93 (学科4(建築施工) 問18)

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問題

二級建築士試験 令和元年(2019年) 問93(学科4(建築施工) 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • せっこうプラスター塗りにおいて、上塗りに使用するプラスターは、加水後1時間以内に使用した。
  • セルフレベリング材塗りにおいて、セルフレベリング材の硬化後、打継ぎ部及び気泡跡周辺の突起をサンダーで削り取った。
  • 壁のタイルの改良圧着張りにおいて、タイル下地面とタイル裏面の双方に張付けモルタルを塗り付けた。
  • 内壁タイルの接着剤張りにおいて、タイルの張付けに当たり、下地面に吸水調整材を塗布した。
  • 屋内の床の石張りにおいて、敷きモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂4とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 正しい記述です。
加水後90分以上経過した石膏プラスターは上塗りに使用できません。また、加水後120分以上経過した石膏プラスターは下塗りと中塗りに使用できません。

2. 正しい記述です。
セルフレベリング材は、流し込むだけで平な水平面が施工できる床下地材です。

3. 正しい記述です。
タイルの改良圧着張りでは、タイル下地面とタイル裏面の両方に張付けモルタルを塗り付けます。

4. 間違った記述です。
タイルの接着剤張りでは、下地面に吸水調整材を塗布しません。十分に乾燥させた平な下地全面に接着剤を塗り、タイルを張ります。

5. 正しい記述です。
敷きモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂4とします。

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02

1. 記述は正しいです
 せっこうプラスターは、可使時間(練ってから使い切るまでの時間)が2~3時間になります。
プラスターの上塗りは、可使時間1時間~1時間半で使い切るように施工します。

2. 記述は正しいです
 セルフレベリング材の標準厚さは10㎜です。
トロトロの液状化剤を施工面全体に流し込み、自然に平滑な床面を作る工法になります。

3. 記述は正しいです
 改良圧着張りは、壁下地面とタイル裏面にモルタルを塗り施工していきます。
密着張りは壁下地材にモルタルを塗り、タイルに振動を与えて密着させます。

4. 記述は誤りです
 タイル工事で吸水調整剤を用いる場合は、湿式工法で施工する場合になります。
接着剤工法は乾式工法になるため、接着剤が機能するように清掃・乾燥をさせることになります。

5. 記述は正しいです
 記述のほか、外壁石張りの裏込めモルタルは、容積比でセメント1:砂3を標準調合とします。

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03

最も不適当なのは、「内壁タイルの接着剤張りにおいて、タイルの張付けに当たり、下地面に吸水調整材を塗布した。」という記述です。

接着剤張りでは、下地面を清掃し、十分に乾燥させてから接着剤を塗ります。水湿しや吸水調整材の塗布は行いません。

国土交通省の現行の公共建築改修工事標準仕様書でも、接着剤張りでは「水湿し及び吸水調整材の塗布は行わない」とされています。

選択肢1. せっこうプラスター塗りにおいて、上塗りに使用するプラスターは、加水後1時間以内に使用した。

この記述は適切です。

せっこうプラスターは、水を加えると時間の経過とともに硬化が進みます。

上塗りに使うものは、加水後1.5時間以上経過したものは使用しません

したがって、加水後1時間以内に使用したのであれば、使用できる時間の範囲内です。国土交通省の標準仕様でも、上塗り用は加水後1.5時間以上経過したものを使用しないことが示されています。

選択肢2. セルフレベリング材塗りにおいて、セルフレベリング材の硬化後、打継ぎ部及び気泡跡周辺の突起をサンダーで削り取った。

この記述は適切です。

セルフレベリング材は、流し込むことで床面を平らにする材料です。

硬化した後に、打継ぎ部分や気泡跡の周辺に出っ張りが残った場合は、サンダーなどで削り取って平らにします

国土交通省の現行仕様でも、硬化後の打継ぎ部や気泡跡周辺の突起はサンダーなどで削り取ることが示されています。

選択肢3. 壁のタイルの改良圧着張りにおいて、タイル下地面とタイル裏面の双方に張付けモルタルを塗り付けた。

この記述は適切です。

改良圧着張りは、下地面とタイル裏面の両方に張付けモルタルを塗る工法です。

両方にモルタルを塗ることで、タイル裏面までモルタルが行き渡りやすくなり、接着を確実にできます。

国土交通省の現行仕様でも、下地側に張付けモルタルを塗り、さらにタイル裏面全面にも張付けモルタルを塗って張り付ける方法が示されています。

選択肢4. 内壁タイルの接着剤張りにおいて、タイルの張付けに当たり、下地面に吸水調整材を塗布した。

この記述は不適当です。

接着剤張りでは、モルタルを使う張り方とは下地の扱いが異なります。

接着剤をしっかり働かせるため、下地面は清掃したうえで十分に乾燥させます

そして、

水湿しは行わない

吸水調整材も塗布しない

というのが基本です。

したがって、接着剤張りをする下地面に吸水調整材を塗った点が不適当です。

選択肢5. 屋内の床の石張りにおいて、敷きモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂4とした。

この記述は適切です。

床の石張りでは、石材の下に敷きモルタルを設け、その上に石材を据え付けます。

この敷きモルタルの標準的な調合は、容積比でセメント1:砂4です。

壁の石張りなどで用いるモルタルとは調合が異なるため、部位ごとに区別して覚えることが大切です。

まとめ

この問題では、左官・タイル・石工事について、材料の使える時間や施工方法の違いを理解することがポイントです。

特にタイル張りでは、

改良圧着張り=下地面とタイル裏面の両方にモルタルを塗る

接着剤張り=下地を十分に乾燥させ、水湿しや吸水調整材の塗布は行わない

という違いが重要です。

また、

上塗り用せっこうプラスター=加水後1.5時間以上経過したものは使わない

セルフレベリング材の突起=硬化後にサンダーなどで削る

床の石張りの敷きモルタル=セメント1:砂4

という点も整理しておくとよいです。

したがって、内壁タイルの接着剤張りで、下地面に吸水調整材を塗布した記述が最も不適当です。

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