二級建築士 過去問
令和元年(2019年)
問92 (学科4(建築施工) 問17)

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問題

二級建築士試験 令和元年(2019年) 問92(学科4(建築施工) 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

防水工事及び屋根工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • シーリング工事におけるボンドブレーカーは、シーリング材と接着しない粘着テープとした。
  • シーリング材の充塡作業において、充塡箇所以外の部分に付着したシリコーン系シーリング材は、硬化後の早い時期に取り除いた。
  • アスファルト防水工事において、アスファルトプライマーを塗布した後、直ちにルーフィング類の張付けを行った。
  • 折板葺のタイトフレームと下地材との接合は、隅肉溶接とし、溶接後はスラグを除去し、錆(さび)止め塗料を塗布した。
  • 木造住宅の屋根用化粧スレートの葺板は、1枚ごとに専用釘を用いて野地板に留め付けた。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 正しい記述です。
ボンドブレーカーは絶縁テープとも呼ばれ、シーリング工事の際の三面接着を防ぐものです。

2. 正しい記述です。
施工場所以外にシリコーン系シーリング材が付着した場合は、早い段階で取り除きます。

3. 間違った記述です。
アスファルトプライマーを塗布し乾燥させ、翌日ルーフィング類の張付けを行います。

4. 正しい記述です。
タイトフレームと下地材との接合は、隅肉溶接とします。

5. 正しい記述です。
化粧スレートの葺板は、1枚ごとに専用釘を用いて野地板に留め付けます。

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02

1. 記述は正しいです
 ボンドブレーカーやバックアップ材は、シーリング部分の底に下地として敷きこんで、部材の追従性を損なわないようにするためのものです。

2. 記述は正しいです
 シリコーン系シーリング材は、材料によっては腐食を生じさせるため、誤って付着した場合は早い時期に除去する必要があります。

3. 記述は誤りです
 アスファルト防水のプライマー工程では、全面塗布し1日オープンタイムをおいてしっかり乾燥させたあと、次の工程に進みます。

4. 記述は正しいです
 折板工事のタイトフレームは、梁や下地材と隅肉溶接で施工し、溶接サイズはタイトフレームの板厚のサイズとします。

5. 記述は正しいです
 住宅の屋根スレートは、軒先から棟木に向かって貼り上げます。
スレートは、1枚毎に規定の寸法でスレート釘で留めつけます。

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03

最も不適当なのは、「アスファルト防水工事において、アスファルトプライマーを塗布した後、直ちにルーフィング類の張付けを行った。」という記述です。

アスファルトプライマーは、下地と防水層との接着をよくするために塗る材料です。塗布した後は、十分に乾燥させてからルーフィング類を張り付けます

したがって、プライマーの塗布直後にルーフィング類を張り付ける方法は不適当です。国土交通省の標準仕様でも、プライマーを用いる防水工事では、次の工程はプライマーの乾燥後に行うことが示されています。

選択肢1. シーリング工事におけるボンドブレーカーは、シーリング材と接着しない粘着テープとした。

この記述は適切です。

ボンドブレーカーは、シーリング材が目地の底に接着することを防ぐ材料です。

シーリング材が目地の両側と底の3面に接着すると、目地が動いたときにシーリング材へ大きな力がかかり、破断しやすくなります。

そのため、ボンドブレーカーには、シーリング材と接着しない粘着テープを使用します。国土交通省の標準仕様でも、紙・布・プラスチックフィルムなどの粘着テープで、シーリング材と接着しないものとされています。

選択肢2. シーリング材の充塡作業において、充塡箇所以外の部分に付着したシリコーン系シーリング材は、硬化後の早い時期に取り除いた。

この記述は適切です。

一般のシーリング材が周囲に付着した場合は、硬化前に取り除くことがあります。

しかし、シリコーン系シーリング材は、硬化前に拭き取ると材料が薄く広がり、周囲を汚してしまうことがあります。

そのため、シリコーン系シーリング材は硬化後に取り除きます。硬化後、下地を傷つけないように早めに除去する方法は適切です。

選択肢3. アスファルト防水工事において、アスファルトプライマーを塗布した後、直ちにルーフィング類の張付けを行った。

この記述は不適当です。

アスファルトプライマーは、防水下地に塗布して、ルーフィング類との接着をよくするために使用します。

しかし、塗った直後はまだ十分に乾いていません。

そのため、プライマーが十分に乾燥してから、次の防水工程に進む必要があります

したがって、

プライマー塗布→乾燥→ルーフィング類の張付け

という順序になります。

「塗布した後、直ちに張り付けた」としている点が不適当です。

選択肢4. 折板葺のタイトフレームと下地材との接合は、隅肉溶接とし、溶接後はスラグを除去し、錆(さび)止め塗料を塗布した。

この記述は適切です。

タイトフレームは、折板屋根を下地に固定するための部材です。

タイトフレームと下地材は、隅肉溶接によって接合します。

また、溶接後にはスラグを取り除き、溶接によって保護がなくなった部分などに錆止め塗料を塗って防錆処理を行います。

国土交通省の現行の標準仕様でも、タイトフレームと下地材は隅肉溶接とし、溶接後にスラグを除去して錆止め塗料を塗ることが示されています。

選択肢5. 木造住宅の屋根用化粧スレートの葺板は、1枚ごとに専用釘を用いて野地板に留め付けた。

この記述は適切です。

屋根用化粧スレートは、薄い板状の屋根材を重ねながら葺いていく材料です。

風などで屋根材が浮いたりずれたりしないように、葺板は1枚ごとに専用の釘を用いて野地板へ確実に留め付けます

屋根材を一枚一枚しっかり固定することで、屋根全体の安全性を確保します。

まとめ

この問題では、防水工事や屋根工事の材料の役割と正しい施工順序を理解することがポイントです。

特にアスファルト防水では、

アスファルトプライマーを塗布する

十分に乾燥させる

ルーフィング類を張り付ける

という順序が重要です。

また、

ボンドブレーカー=シーリング材と接着しない粘着テープ

付着したシリコーン系シーリング材=硬化後に除去

折板のタイトフレーム=下地材と隅肉溶接し、溶接後に防錆処理

屋根用化粧スレート=1枚ごとに専用釘で固定

という点もあわせて覚えておくとよいです。

したがって、アスファルトプライマーの塗布後、乾燥を待たずに直ちにルーフィング類を張り付けた記述が最も不適当です。

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