二級建築士 過去問
令和元年(2019年)
問74 (学科3(建築構造) 問24)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
二級建築士試験 令和元年(2019年) 問74(学科3(建築構造) 問24) (訂正依頼・報告はこちら)
- 積層ゴムは、薄いゴムシートと鋼板とを交互に積層接着したもので、免震支承に用いられる。
- 硬質塩化ビニル樹脂は、耐久性に優れることから、雨樋(どい)などの配管材に用いられる。
- エポキシ樹脂は、接着性が高く硬化収縮率が低いことから、コンクリートのひび割れ補修に用いられる。
- 押出法ポリスチレンフォームは、耐火性に優れることから、延焼のおそれのある外壁下地に用いられる。
- シアノアクリレート系接着剤は、被着体表面の微量の水分と接触して瞬間的に硬化することから、迅速な作業が求められる場合に用いられる。
正解!素晴らしいです
残念...
画像拡大
この過去問の解説 (3件)
01
積層ゴムは別名免振ゴムといい、地下ピットの柱に挟み込む形でセットされます。
建物と基礎が別体になるので、地震エネルギーの一部を積層ゴムが吸収する役目をしています。
2. 記述は正しいです
雨どいのほかに、給排水管や水道本管の更新で用いられています。
3. 記述は正しいです
エポキシ樹脂は、樹脂塗料の中でも密着性に富んでいるため、耐水床塗装で扱われたり、コンクリート水槽の保護塗料などに用いられています。
4. 記述は誤りです
押出法ポリスチレンフォームは、火にかけると溶けてしまいますので耐火性はありません。
防火の構造仕様にするにはグラスウールなどを用います。
5. 記述は正しいです
シアノアクリレート系接着剤は、瞬間接着剤として知られている材料です。
速乾性は抜群ですが、耐衝撃性や耐熱性は劣ります。
※4.の記述は時事問題に当たります。
ニュースに触れておくことも忘れないようにしましょう。
参考になった数27
この解説の修正を提案する
02
積層ゴムは、地震時に水平に柔らかく変形し、地震力を建物に伝えにくくします。
2. 正しい記述です。
硬質塩化ビニル樹脂でできた塩ビ管には、厚肉のVP管と薄肉のVU管があり用途によって使い分けます。
3. 正しい記述です。
エポキシ樹脂は、コンクリートのひび割れ補修に使用します。
4. 不適当な記述です。
押出法ポリスチレンフォームは、ボード状の断熱材です。難燃性は有しますが、耐火性に優れるとはいえません。
5. 正しい記述です。
シアノアクリレート系接着剤は、瞬間的に硬化するので、すぐに次の工程に進むことができます。
参考になった数11
この解説の修正を提案する
03
最も不適当なのは、「押出法ポリスチレンフォームは、耐火性に優れることから、延焼のおそれのある外壁下地に用いられる。」という記述です。
押出法ポリスチレンフォームは、軽くて断熱性や耐水性に優れるため、断熱材として広く使われます。
しかし、ポリスチレンは燃えやすい材料であり、耐火性に優れているわけではありません。そのため、延焼のおそれがある部分では、不燃材料などで適切に保護して使用する必要があります。
この記述は適切です。
積層ゴムは、ゴムと鋼板を交互に重ねて接着した部材です。
鉛直方向には建築物の重さをしっかり支えながら、水平方向には変形しやすい性質を持っています。
この性質を利用して、地震の揺れを建築物へ伝わりにくくする免震支承に用いられます。
この記述は適切です。
硬質塩化ビニル樹脂は、水に強く、腐食しにくく、耐久性に優れる材料です。
また、軽くて加工しやすいため、雨樋や排水管などの配管材として広く使われています。
この記述は適切です。
エポキシ樹脂は、コンクリートなどへの接着性が高く、硬化するときの収縮が小さい材料です。
そのため、コンクリートの細いひび割れに注入し、ひび割れ部分を一体化する補修などに使われます。
この記述は不適当です。
押出法ポリスチレンフォームは、内部に細かな気泡をもつ断熱材で、断熱性や耐水性に優れています。
一方で、材料の主成分であるポリスチレンは燃えるため、耐火性に優れているとはいえません。
したがって、延焼のおそれがある外壁などに使う場合は、防火上必要な材料で覆うなど、適切な対策が必要です。
つまり、
断熱性・耐水性に優れる→適切
耐火性に優れる→不適切
となります。
この記述は適切です。
シアノアクリレート系接着剤は、一般に瞬間接着剤として知られています。
接着する物の表面にあるわずかな水分と反応して短時間で硬化するため、すばやく接着したい場合に適しています。
この問題では、高分子材料の性質と用途の組合せを正しく覚えることがポイントです。
特に押さえておきたいのは、
積層ゴム=免震支承
硬質塩化ビニル樹脂=雨樋・配管材
エポキシ樹脂=コンクリートのひび割れ補修
押出法ポリスチレンフォーム=断熱材
シアノアクリレート系接着剤=瞬間接着剤
という関係です。
押出法ポリスチレンフォームは、断熱性や耐水性には優れていますが、耐火性に優れた材料ではありません。
したがって、「耐火性に優れることから、延焼のおそれのある外壁下地に用いられる」とする記述が最も不適当です。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問73)へ
令和元年(2019年) 問題一覧
次の問題(問75)へ