二級建築士 過去問
平成30年(2018年)
問91 (学科4(建築施工) 問16)
問題文
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問題
二級建築士試験 平成30年(2018年) 問91(学科4(建築施工) 問16) (訂正依頼・報告はこちら)
- 心持ち化粧柱には、髄まで背割りを入れたものを使用した。
- 桁は、背を上端にして使用した。
- 敷居は、木裏を上端にして使用した。
- 梁には、アカマツを使用した。
- 土台と柱との接合には、かど金物を使用した。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
1、心持ち化粧柱は、乾燥で木が縮むと表面に割れが出やすいです。
そのため、割れを出にくくする目的で、背面側に背割りを入れたものを使用します。
したがって正しい記述となります。
2、 桁は背を上端にして使用します。
背とは木材の凸側をいい、反対側を腹と呼びます。
したがって正しい記述となります。
3、敷居は木表を上端にして使用します。
したがって誤りの記述となります。
なお、鴨居の場合は、木表を下端にして使用します。
4、梁にはあかまつ、べいつがなどを使用します。
したがって正しい記述となります。
5、土台と柱との接合には、かど金物を使用します。
したがって正しい記述となります。
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02
1. 記述は正しいです
心持ち柱は、乾燥により表面が繊維方向に亀裂が生じるのを防ぐために、見え隠れになる部分に中心まで背割りをあらかじめ付けることで、乾燥収縮に追従できるよう施しておきます。
2. 記述は正しいです
木材を梁や桁などの水平材として用いる場合は、荷重の負担を考慮して上に凸(背)になるように材を用います。
3. 記述は誤りです
敷居や鴨居に溝じゃくりをする場合は、木表側に溝を付けます。
木材は乾燥すると木裏側が凸になりやすく、木裏側に溝を付けると反ったときに建具の開閉が固くなりやすいからです。
4. 記述は正しいです
仕様書などで、構造材に「まつ」と書いてある場合は、アカマツやクロマツを用います。
5. 記述は正しいです
土台と柱が引き抜かれないようにする金物は、かど金物やホールダウン金物などがあります。
使用する金物は、構造計画時に適切に決められています。
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03
最も不適当なのは、「敷居は、木裏を上端にして使用した。」です。
敷居は、一般に木表を上端にして使用します。木材は乾燥すると木表側がへこむように反る性質があるため、この向きにすることで、敷居の中央が盛り上がって建具の動きを妨げることを防ぎやすくなります。木表は樹皮に近い側、木裏は樹心に近い側です。
この記述は適当です。
心持ち材とは、丸太の中心にある髄を含んで製材した木材です。
心持ち材は、乾燥すると表面に割れが生じやすい性質があります。そのため、化粧柱では、見えない面などにあらかじめ髄まで達する背割りを入れ、乾燥による割れをその部分に集める方法があります。
これにより、見える面に不規則なひび割れが生じるのを抑えやすくなります。木材の乾燥による割れを抑える方法として背割り加工が用いられています。
この記述は適当です。
木材に曲がりがある場合、外側にふくらんでいる側を背、内側にへこんでいる側を腹といいます。
桁や梁のように横向きに使う構造材は、一般に背を上にして使用します。
建物の荷重によって部材は下方向にたわむため、もともとのふくらみを上側にしておくことで、たわみに対して有利な向きになります。
この記述が最も不適当です。
敷居は、柱の間の下部に取り付け、建具の溝などを設ける部材です。
一般に、敷居は、
木表を上端
木裏を下端
にして使用します。木造建築士の技術的な扱いでも、敷居は木表を上端にするものとされています。
木材は乾燥すると木表側がへこむ方向に反る性質があります。木裏を上にすると上面が盛り上がる方向に変形しやすく、建具の開閉に支障を生じるおそれがあります。
したがって、「木裏を上端」とした部分が逆です。
この記述は適当です。
梁は、床や屋根などの荷重を受けるため、曲げに強い木材が適しています。
アカマツは強度が比較的高く、古くから梁などの横架材に使われてきた樹種です。
木造建築で使われる樹種の組合せでも、小屋梁にはアカマツやベイマツなどが一般的な材料として扱われています。
この記述は適当です。
柱と土台などの接合部分には、地震や強風によって柱が引き抜かれないように、必要な耐力に応じた接合金物を使用します。
かど金物は、柱と土台などの横架材を接合するために使われる金物の一つです。実際の木造住宅の接合例でも、土台と柱の接合にかど金物を使用する方法が示されています。
ただし、必要な引抜き耐力が大きい場所では、ホールダウン金物など、より耐力の大きい金物を使用します。
この問題では、特に敷居の木表・木裏の使い方がポイントです。
木表は丸太の樹皮に近い側、木裏は樹心に近い側です。
敷居は一般に、
木表→上端
木裏→下端
として使います。
したがって、「敷居は、木裏を上端にして使用した。」という記述が最も不適当です。
あわせて、心持ち化粧柱には背割りを設ける、桁は背を上にする、アカマツは梁に使用できる、柱と土台の接合には必要な耐力に応じてかど金物などを用いるという点も整理しておくとよいです。
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