二級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問65 (学科3(建築構造) 問15)

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問題

二級建築士試験 令和7年(2025年) 問65(学科3(建築構造) 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 四辺固定された床スラブに必要な単位幅当たりの鉄筋量は、一般に、短辺方向に比べて長辺方向が多くなる。
  • 径が同じ柱主筋の相互のあきは、「25mm」、「異形鉄筋の径(呼び名の数値)の1.5倍」及び「粗骨材最大寸法の1.25倍」のうち最も大きい数値以上とする。
  • 引張応力を受ける鉄筋の直線定着長さは、原則として、300mm以上とする。
  • フック付き重ね継手の長さは、鉄筋相互の折曲げ開始点間の距離とする。
  • 梁の圧縮鉄筋は、一般に、長期荷重によるクリープたわみの抑制及び地震時における靱(じん)性の確保に有効であるので、全スパンにわたって複筋梁とする。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下のとおりです。鉄筋コンクリート造の配筋は、構造性能だけでなく施工性や材料特性も踏まえて規定されています。特に重要なのは、「スラブの配筋方向」「鉄筋のあき」「定着長さ」「重ね継手の考え方」「複筋梁の扱い」です。
つまり、それぞれの記述が一般的な設計・施工基準(例:日本建築学会「鉄筋コンクリート構造計算規準」など)に合っているかどうかを判断すれば正解を導けます。では問題をみてみましょう。
 

選択肢1. 四辺固定された床スラブに必要な単位幅当たりの鉄筋量は、一般に、短辺方向に比べて長辺方向が多くなる。

四辺固定された床スラブでは、短辺方向のほうが曲げモーメントが大きくなります。そのため、必要な鉄筋量は短辺方向のほうが多くなるのが一般的です。
したがって、「長辺方向が多くなる」という記述は誤りです。
 

選択肢2. 径が同じ柱主筋の相互のあきは、「25mm」、「異形鉄筋の径(呼び名の数値)の1.5倍」及び「粗骨材最大寸法の1.25倍」のうち最も大きい数値以上とする。

柱主筋のあき(鉄筋相互の最小間隔)は、

 ・25mm以上
 ・鉄筋径の1.5倍以上
 ・粗骨材最大寸法の1.25倍以上

このうち最も大きい数値以上とします。これはコンクリートの充填性や付着性能を確保するための規定です。
記述は正しい内容です。
 

選択肢3. 引張応力を受ける鉄筋の直線定着長さは、原則として、300mm以上とする。

引張応力を受ける鉄筋の直線定着長さは、鉄筋径やコンクリート強度によって算定されますが、原則として300mm以上とする規定があります。
この記述は基準に沿ったものです。

選択肢4. フック付き重ね継手の長さは、鉄筋相互の折曲げ開始点間の距離とする。

フック付き重ね継手の長さは、鉄筋相互の折曲げ開始点間の距離として定義されます。
これは継手長さの測り方に関する基本的な知識です。記述は正しい内容です。
 

選択肢5. 梁の圧縮鉄筋は、一般に、長期荷重によるクリープたわみの抑制及び地震時における靱(じん)性の確保に有効であるので、全スパンにわたって複筋梁とする。

梁の圧縮鉄筋は、

 ・長期荷重によるクリープたわみの抑制
 ・地震時の靱性確保

に有効です。

必要な応力状態や構造条件に応じて配置されるものであり、必ずしも「全スパンにわたって複筋梁とする」必要はありませんが、間違いではありません。

まとめ

鉄筋コンクリート構造の配筋問題では、

 ・スラブは短辺方向に多く配筋する
 ・鉄筋のあきは「3つのうち最大値」
 ・定着長さは原則300mm以上
 ・継手長さの測定位置
 ・複筋梁は必要に応じて設ける

といった基礎知識が頻出です。

特にスラブの短辺・長辺方向の関係はよく問われるため、曲げモーメントの大小関係とセットで理解しておきましょう。
 

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