二級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問9 (学科1(建築計画) 問9)

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問題

二級建築士試験 令和7年(2025年) 問9(学科1(建築計画) 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

吸音・遮音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 板状材料と剛壁の間に空気層を設けた吸音構造は、一般に、高音域よりも低音域の吸音に効果がある。
  • 吸音材料は、一般に、音の透過率が高いので、遮音性能を期待できない。
  • 壁を構成する材料の一部に、音響透過損失の著しく小さい部分がわずかに含まれていても、その壁全体の遮音性能はほとんど低下しない。
  • 室内騒音の評価値(NC値)の値が小さいほど、許容される騒音レベルは低い。
  • 窓や壁の音響透過損失の値が大きいほど、遮音による騒音防止の効果は高い。

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この過去問の解説 (2件)

01

吸音と遮音は目的が違います。

・吸音:室内の反響を減らして聞き取りやすくする(音を中で弱める)

・遮音:外へ(外から)音を通さない(音を止める)

選択肢1. 板状材料と剛壁の間に空気層を設けた吸音構造は、一般に、高音域よりも低音域の吸音に効果がある。

板と空気層でできる吸音は、板が振動して音のエネルギーを消す「共鳴」を利用するタイプです。
この仕組みは、一般に低い音(低音域)で効きやすく、高い音より効果が出やすいです。

選択肢2. 吸音材料は、一般に、音の透過率が高いので、遮音性能を期待できない。

吸音材(グラスウールなど)は、音を中に入れて摩擦などで弱めます。

そのため材料自体は軽くてスカスカなことが多く、音を止める力(遮音)は強くありません。

選択肢3. 壁を構成する材料の一部に、音響透過損失の著しく小さい部分がわずかに含まれていても、その壁全体の遮音性能はほとんど低下しない。

正解(最も不適当な記述)です。

遮音は、壁全体の平均ではなく、一番通りやすい部分の影響を強く受けます。

たとえば、壁がどれだけ厚くても、わずかなすき間・穴・薄い部分があると、音はそこから優先的に抜けます。

選択肢4. 室内騒音の評価値(NC値)の値が小さいほど、許容される騒音レベルは低い。

NC値は、室内で許される騒音の目安です。

値が小さいほど「より静かさが求められる」ので、許容される騒音レベルは低くなります。

選択肢5. 窓や壁の音響透過損失の値が大きいほど、遮音による騒音防止の効果は高い。

音響透過損失は、どれだけ音を通しにくいかを表す指標です。

数値が大きいほど音を通しにくいので、遮音による騒音防止の効果は高くなります。

まとめ

遮音で特に重要なのは、壁全体の性能よりもすき間・弱い部分を作らないことです。

ほんのわずかな通り道があるだけで、遮音性能は大きく下がりやすい点を押さえておくとよいです。

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02

吸音と遮音は目的が違います。

・吸音:室内で音を吸収して反射を減らす

・遮音:音が壁などを通り抜けるのを防ぐ

 

選択肢1. 板状材料と剛壁の間に空気層を設けた吸音構造は、一般に、高音域よりも低音域の吸音に効果がある。

吸音材料には、多孔質材料(グラスウール等)・孔あき板・板状材料があり、

各材料の吸音特性は下の表のようになります。(◯:効果あり)

 低音域中音域高音域
多孔質材料(グラスウール等)  
孔あき板  
板状材料  

したがって、この記述は正しいです。
 

選択肢2. 吸音材料は、一般に、音の透過率が高いので、遮音性能を期待できない。

吸音材料は、軽い・多孔質(空気を多く含む)という特徴があります。

そのため、音が材料内部を通過しやすく、音の透過率が高いため遮音性能は小さくなります。

 

したがって、この記述は正しいです。
 

選択肢3. 壁を構成する材料の一部に、音響透過損失の著しく小さい部分がわずかに含まれていても、その壁全体の遮音性能はほとんど低下しない。

遮音性能は、弱い部分の影響を強く受けるという特徴があります。

小さな隙間や薄い部分、開口部などがあるとそこから音が通過してします。そのため壁全体の遮音性能は大きく低下します。

 

したがって、この記述は誤りです。
 

選択肢4. 室内騒音の評価値(NC値)の値が小さいほど、許容される騒音レベルは低い。

NC値(Noise Criterion)は、室内で許される騒音の目安です。

NC値が小さいほど許容される騒音レベルは低くく、より静かな環境が求められます。

 

したがって、この記述は正しいです。
 

選択肢5. 窓や壁の音響透過損失の値が大きいほど、遮音による騒音防止の効果は高い。

音響透過損失とは、音が壁などを通過する際に減少する音エネルギー量を表す指標です。

音響透過損失が大きいと音が通りにくく、遮音性能は高くなります。

 

したがって、この記述は正しいです。
 

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