二級建築士 過去問
令和5年(2023年)
問72 (学科3(建築構造) 問22)
問題文
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問題
二級建築士試験 令和5年(2023年) 問72(学科3(建築構造) 問22) (訂正依頼・報告はこちら)
- ポルトランドセメントは、水和反応後、時間が経過して乾燥するにしたがって強度が増大する気硬性材料である。
- ポルトランドセメントには、凝結時間を調整するためにせっこうが混合されている。
- 膨張材を使用することにより、硬化後のコンクリートの乾燥収縮によるひび割れを低減することができる。
- 高炉スラグ微粉末を使用することにより、硬化後のコンクリートの水密性や化学抵抗性を向上させることができる。
- 流動化剤を使用することにより、硬化後のコンクリートの強度や耐久性に影響を及ぼさずに、打込み時のフレッシュコンクリートの流動性を増大させることができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
最も不適当なものは、
ポルトランドセメントは、水和反応後、時間が経過して乾燥するにしたがって強度が増大する気硬性材料である。
です。
セメントは「ポルトランドセメント」「混合セメント」「特殊セメント」の3種類がありますが、最も通常使用されるセメントが「ポルトランドセメント」です。
セメントは水和反応で硬化する性質を持つ水硬性材料です。気硬性材料とは、空気と反応して硬化する性質のため誤りとなります。
この選択肢は不適当です。
ポルトランドセメントは、水和反応後、時間が経過して乾燥するにしたがって強度が増大する水硬性材料です。
この選択肢は正しいです。
ポルトランドセメントには、凝結時間を調整するためにせっこうが混合されています。
この選択肢は正しいです。
膨張材を使用することにより、硬化後のコンクリートの乾燥収縮によるひび割れを低減することができます。
この選択肢は正しいです。
高炉スラグ微粉末を使用することにより、硬化後のコンクリートの水密性や化学抵抗性を向上させることができます。
この選択肢は正しいです。
流動化剤を使用することにより、硬化後のコンクリートの強度や耐久性に影響を及ぼさずに、打込み時のフレッシュコンクリートの流動性を増大させることができます。
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02
ポルトランドセメントは、水和反応後、時間が経過して乾燥するにしたがって強度が増大する水硬性材料です。
気硬性材料ではありません。
この選択肢は不適当です。
ポルトランドセメントは、水和反応後、時間が経過して乾燥するにしたがって強度が増大する水硬性材料です。
この選択肢は正しいです。
ポルトランドセメントには、凝結時間を調整するためにせっこうが混合されています。
せっこうは、セメントに水を混ぜた時に瞬時に凝結しないように混ぜる材料です。
この選択肢は正しいです。
膨張材を使用することにより、硬化後のコンクリートの乾燥収縮によるひび割れを低減することができます。
この選択肢は正しいです。
高炉スラグ微粉末は、硬化後のコンクリートの水密性や化学抵抗性を向上させることができます。
他にも、流動性、長期強度の増進などしてくれます。
この選択肢は正しいです。
流動化剤は、打込み時のフレッシュコンクリートの流動性を増大させることができます。
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03
最も不適当なのは、「ポルトランドセメントは、水和反応後、時間が経過して乾燥するにしたがって強度が増大する気硬性材料である。」という記述です。
ポルトランドセメントは、空気中で乾燥することによって硬くなる材料ではなく、水と反応して硬化する水硬性材料です。
したがって、「乾燥するにしたがって強度が増大する気硬性材料」としている点が不適当です。
この記述が最も不適当です。
ポルトランドセメントは、水を加えると水和反応を起こし、時間の経過とともに硬化して強度を発揮します。
水中でも硬化することができるため、分類としては水硬性材料です。
一方、気硬性材料は、主として空気中で硬化する材料をいいます。
また、コンクリートは単に乾燥すれば強くなるわけではありません。硬化初期には水分を保ち、水和反応を十分に進めることが大切です。
したがって、「気硬性材料」としている点が誤りです。
この記述は適当です。
ポルトランドセメントには、製造時にせっこうが加えられています。
せっこうには、セメントに水を加えた直後に急激に固まることを防ぎ、凝結する時間を適切に調整する働きがあります。
これにより、コンクリートを練り混ぜたり、運んだり、打ち込んだりするための時間を確保できます。
この記述は適当です。
コンクリートは、乾燥すると少し縮む性質があります。
この乾燥収縮が大きいと、コンクリートに引張力が生じ、ひび割れの原因になります。
膨張材は、硬化の過程でコンクリートをわずかに膨張させることで、その後の乾燥収縮を補い、ひび割れを減らすために使われます。
この記述は適当です。
高炉スラグ微粉末は、製鉄のときに生じる高炉スラグを細かく砕いた材料です。
これをセメントの一部として使うと、コンクリートの内部が密実になりやすくなります。
そのため、水が通りにくくなって水密性が高まり、化学物質に対する抵抗性も向上します。
この記述は適当です。
流動化剤は、練り混ぜたコンクリートに加えて、水を増やさずに流動性を高めるための混和剤です。
水をむやみに増やすと、硬化後の強度や耐久性が低下しやすくなります。
流動化剤を使えば、水量を増やさずにコンクリートを柔らかくして、打込みや締固めをしやすくできます。
そのため、適切に使用すれば、硬化後の性能を保ちながら施工性を高めることができます。
この問題では、コンクリートに使われる材料や混和材料の役割を理解することがポイントです。
ポルトランドセメントは、水と反応して硬化する水硬性材料です。
せっこうは凝結時間の調整、膨張材は乾燥収縮によるひび割れの低減、高炉スラグ微粉末は水密性や化学抵抗性の向上に役立ちます。
また、流動化剤は、水量を増やさずにフレッシュコンクリートの流動性を高めるために使われます。
したがって、最も不適当なのは、ポルトランドセメントを「乾燥によって強度が増大する気硬性材料」とした記述です。
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