二級建築士 過去問
令和3年(2021年)
問7 (学科1(建築計画) 問7)

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問題

二級建築士試験 令和3年(2021年) 問7(学科1(建築計画) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

日照、採光、照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 光束は、光源から放射されるエネルギーを、人間の目の感度特性で重みづけした測光量である。
  • 照度は、光が入射する面の入射光束の面積密度で、明るさを示す測光量である。
  • 演色性は、物体表面の色の見え方に影響を及ぼす光源の性質である。
  • 可照時間は、天候や障害物の影響を受けない。
  • 設計用全天空照度は、「快晴の青空」より「薄曇りの日」のほうが小さな値となる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 〇

光束・・・光の放射エネルギー量のことです。

2 〇

照度・・・受照面に入射する単位面積当たりの光束量のことです。

3 〇

演色性・・・照明による物体色の見え方を決定する光源の性質のことです。

4 〇

可照時間・・・日の出から日の入りまでの時間のことです。

日照時間・・・実際に太陽が照っていた時間のことです。

可照時間は建物や天候の有無に関わらず変化しないものとなります。

5 ×

設計用全天空照度とは、すべての障害物がない開放した場所での天空光(直接日光はふくまない)の水平面照度となります。

薄曇りの日 50,000lx

快晴の青空 10,000lxとなる為

快晴の青空の方が小さな値となります。

イメージされる明るさとの差がある為、よく出題される問題です。

よって問の答えは 5 となります。

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02

1.正しいです。

  光束とはある面を単位時間に通過する光の放射エネルギー量であり、

  視感度補正されています。 

   

2.正しいです。

  照度とは受照面に入射する単位面積当たりの光束のことです。

3.正しいです。

  照明光の種類によって変化する視対象の色の見え方を表す特性

  のことを示します。

 

4.正しいです。

  可照時間とは、ある地点における日の出から日没までの時間

  のことを示します。

 

5.間違いです。

  薄曇りの日(特に明るい日)が50000㏓、快晴の青空が10000㏓となり、

  薄曇りの日のほうが大きな数値となります。 

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03

日照、採光、照明に関する記述のうち、誤っているものを選びます。

選択肢1. 光束は、光源から放射されるエネルギーを、人間の目の感度特性で重みづけした測光量である。

光束は、光源から放射されるエネルギーを、人間の目の感度特性で重みづけした測光量(人間の目で光と感じられる量)です。

単位はlm(ルーメン)。値が大きいほど明るく、照明の明るさを示すのに使用されます。

よって、設問の記述は正しいです。

選択肢2. 照度は、光が入射する面の入射光束の面積密度で、明るさを示す測光量である。

照度は、光が入射する面の入射光束の面積密度で、明るさを示す測光量です。

つまり、光が当たっている面の明るさを示しています。

単位はlx(ルクス)。1平方当たりに1ルーメンの光束が当たったときの明るさが1ルクスになります。

よって、設問の記述は正しいです。

選択肢3. 演色性は、物体表面の色の見え方に影響を及ぼす光源の性質である。

演色性は、自然光を基準としたときに、光源によって変わる物体の色の再現性のことです。

演出性が高い光源ほど、照らされた物体が、自然光で見た時に近い色に見えます。

よって、設問の記述は正しいです。

選択肢4. 可照時間は、天候や障害物の影響を受けない。

可照時間は、雲などの天候や地形などの障害物の影響を受けないと仮定した場合の、日の出から日没まで太陽が照らす時間のことです。

よって、設問の記述は正しいです。

一方、天候や障害物の影響を受けた場合の、太陽が照らす時間を、日照時間と言います。

選択肢5. 設計用全天空照度は、「快晴の青空」より「薄曇りの日」のほうが小さな値となる。

全天空照度は、空全体から地上面が受ける明るさで、直射日光を含みません。

設計用全天空照度は、設計時の計算用に太陽の明るさを決めた値です。

薄曇りの日は50,000lx

快晴の青空は10,000lx

雲などで光が拡散される薄曇りの日の方が、値は大きくなります。

よって、設問の記述は誤りです。

 

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