二級建築士 過去問
令和2年(2020年)
問59 (学科3(建築構造) 問9)
問題文
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問題
二級建築士試験 令和2年(2020年) 問59(学科3(建築構造) 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
- 一般の地盤において、地盤の長期許容応力度の大小関係は、岩盤>粘土質地盤>密実な砂質地盤である。
- 直接基礎の鉛直支持力は、原地盤から推定した地盤定数による支持力式を用いる方法又は平板載荷試験による方法のいずれかによって算定する。
- 不同沈下が生じないようにするため、原則として、直接基礎と杭基礎との混用は避ける。
- 基礎に直接作用する固定荷重は、一般に、基礎構造各部の自重のほか、基礎スラブ上部の土被りの重量を考慮する。
- 直接基礎の底盤の位置は、原則として、支持地盤以下とし、かつ、表土層以下で土の含水変化や凍結のおそれの少ない深さとする。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は1です。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
1→地盤の長期許容応力度の大小関係は下記の通りです。
岩盤(1000kN/㎡)>密実な砂質地盤(200kN/㎡)>粘土質地盤(20kN/㎡)
よって選択肢1は誤りです。
2→設問の通り正しいです。
3→設問の通り正しいです。
異なる種類の基礎を併用することは避けたほうが望ましいです。
4→設問の通り正しいです。
固定荷重は基礎スラブ上部の土被り重量を考慮する必要があります。
5→設問の通り正しいです。
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02
正解は1です。
最も不適当なものを選びましょう。
1の正しい記述は、下記です。
→一般の地盤において、地盤の長期許容応力度の大小関係は、岩盤>密実な砂質地盤>粘土質地盤である。
地盤の長期許容応力度は政令により目安の値が決まっています。
二級建築士試験では、数値まで覚える必要はありませんが参考までに記載します。
岩盤:1000 kN/㎡
密実な砂質地盤:200 kN/㎡
粘土質地盤:20 kN/㎡
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03
最も不適当なのは、「一般の地盤において、地盤の長期許容応力度の大小関係は、岩盤>粘土質地盤>密実な砂質地盤である。」という記述です。
一般に、地盤の長期許容応力度は、岩盤が最も大きく、次に密実な砂質地盤、粘土質地盤の順になります。
したがって、正しい大小関係は、
岩盤>密実な砂質地盤>粘土質地盤です。
この記述は不適当です。
地盤の長期許容応力度とは、建築物の重さが長期間かかり続けても、地盤が安全に支えられる力の大きさを表します。
一般に、岩盤は非常に硬いため、長期許容応力度が大きくなります。
また、よく締まった密実な砂質地盤は、一般的な粘土質地盤よりも大きな荷重を支えることができます。
したがって、大小関係は、
岩盤>密実な砂質地盤>粘土質地盤
となります。
問題文では、密実な砂質地盤と粘土質地盤の順序が逆になっています。
この記述は適当です。
直接基礎は、基礎の底面から地盤へ直接、建築物の重さを伝える基礎です。
そのため、地盤がどれくらいの荷重を支えられるかを確認する必要があります。
鉛直支持力を求める代表的な方法には、
・地盤調査によって求めた地盤定数を支持力式に当てはめる方法
・実際に地盤へ荷重をかける平板載荷試験による方法
があります。
平板載荷試験の結果から地盤の長期許容応力度を求める方法も、建築基準法に基づく算定方法として用いられています。
この記述は適当です。
直接基礎と杭基礎では、建築物の重さを地盤へ伝える仕組みや、沈下のしかたが異なります。
同じ建築物の中で両方を混用すると、部分によって沈下量に差が生じ、建築物が傾いたり、ひび割れが生じたりするおそれがあります。
このような不同沈下を防ぐため、原則として、直接基礎と杭基礎の混用は避けます。
建築基準法施行令でも、原則として異なる構造方法による基礎を併用しないことが定められています。
この記述は適当です。
固定荷重とは、建築物に常に作用している重さのことです。
基礎には、基礎スラブや基礎梁などの基礎そのものの重さが作用します。
さらに、基礎スラブの上に土が載っている場合、その土の重さも基礎に常に作用します。
そのため、基礎に作用する固定荷重を考えるときは、基礎構造各部の自重だけでなく、基礎スラブ上部の土被りの重量も考慮します。
この記述は適当です。
建物の表面に近い地盤は、雨などによる水分量の変化や、寒冷地での凍結によって状態が変わりやすい部分です。
そのような地盤に直接基礎を置くと、地盤が動いて基礎が沈んだり持ち上がったりするおそれがあります。
そのため、直接基礎の底盤は、建築物を十分に支えられる支持地盤に達する位置とし、表土よりも深く、土の含水量の変化や凍結の影響を受けにくい深さに設けるのが原則です。
住宅の基礎についても、国土交通省の資料では、原則として基礎を一定以上根入れし、凍結のおそれがある場合には凍結深度より深くする考え方が示されています。
この問題では、地盤の強さと基礎を安全に設計するための基本的な考え方を理解することがポイントです。
地盤の長期許容応力度は、一般に、
岩盤>密実な砂質地盤>粘土質地盤
の順です。
直接基礎の鉛直支持力は、地盤定数を使った支持力式や平板載荷試験などによって求めます。
また、不同沈下を防ぐため、原則として直接基礎と杭基礎の混用は避けます。基礎に作用する固定荷重には、基礎そのものの重さだけでなく、基礎スラブの上に載る土の重さも含めて考えます。
直接基礎の底盤は、表面近くの不安定な地盤を避け、支持力が十分で、含水変化や凍結の影響を受けにくい深さに設けることが大切です。
したがって、「岩盤>粘土質地盤>密実な砂質地盤」としている記述が最も不適当です。
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